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店舗開業の流れ7
提供する商品やサービスの決定 物件が決まり、施工会社が決まって工事が動き出したら、次にやることは内部を整えることです。 飲食店開業を行う方は提供する商品、メニューや目玉商品決めを行います。仕入れルート構築も同時進行で行いましょう。 エステサロンや美容院などは提供メニューやコースを決めます。 フィットネスジムはコースなどを決めます。 小売りの方は提供商品決定、そして仕入れをどのように行っていくのかを決めましょう。 提供サービスを決定したら、それぞれの商品やコース、メニューの利益計算をし、一人当たりの単価予想を「売上計画書」よりも精度をあげて算出します。 どの職種にも「目玉商品」をいくつか用意すると良いでしょう。 目玉商品とは、お得であったり、他店との差異があったりと注文が見込める商品やサービスのことです。 それらは高利益率が見込めるように金額設定したり、原価低減が出来たりすると尚良いでしょう。 販促物やメニュー表を用意する 商品やサービス決定が済んだら、メニュー表や販促物を作成しましょう。 ご自身で作成しても、業者に依頼してもどちらでも構いませんが、実はこの「メニュー・コース表」はとても大事なものなので、出来るだけ依頼した方が良いでしょう。 なぜメニュー表が大事なのでしょうか? 例えばメニュー表をマーケティング心理学を用いて作成し、注文誘導をして売り上げをあげているお店さんがいらっしゃいます。 ではどのようにマーケティング心理学を用いているのでしょう。 スーパーなどで商品を見ているとき、赤字の大文字で値段が書かれていたり、「注目!」「目玉商品」と書かれている商品に目がいき、つい買ってしまったという経験がある方も少なくないのではないでしょうか。 このように「赤色の文字」「大きい文字」「斜線で消された値段の上に安い値段を書く」という手法にはマーケティング心理学が用いられています。人の視線を集める効果、購買欲を高める効果があるのです。 目線の運び方にも人間にはある特徴があります。 「Z型」「N型」「F型」と大きく分けて三種類に分類されるのですが、これは目線の運びの形そのままを表しています。 情報をじっくり伝えたいのか、写真を多く挿入したいのか、それによってもどの型を使えば効果的なのかが異なってきます。 このように法則を理解してメニュー表を作成すると、上記で決定した目玉商品(利益率の高い商品など)を多く注文してもらえるように誘導したり、売りたい商品に意識を向けるたりすることが出来ます。 そのように誘導が可能になると、仕入れ数もあらかじめ調整することが出来るので廃棄が減る、在庫を抱えにくくなるなど他にも良い効果が沢山あります。 このように、お店の備品は一つとっても工夫できることが様々あるのです。 なるべく早め早めに準備を進めていってくださいね!
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店舗開業の流れ6
内外装工事の依頼をする 物件選定が済んだら、次は内外装の工事です。 殆どの方が貸物件を契約するかと思いますので、必要になってくるのは「内装工事」だと思います。 まずその物件がスケルトン物件なのか、居抜き物件なのか見ていきましょう。 スケルトン物件とは、店舗内の床・壁・天井・内装などが何もない建物の骨組みだけの物件のことを指します。 居抜き物件とは設備や備品、家具などが備え付いたままの物件になります。 大体の場合が居抜き物件の方が内装費がかからないことが多いので、居抜き物件に絞って物件探しをされる方も多いと思いますが、ここで注意していただきたいのが「工事後に比べてみると実は居抜き物件の方が内装費が高くついてしまった…」ということがしばしば起こるということです。 なぜなら、居抜き物件の内装は少なからず経年劣化を起こしています。そしてその度合いにもよりますが、結局その内装をスケルトン状態に戻さなければならないということが起こり得るのです。 その場合、元からスケルトン物件を選んでいたらかからなかった「解体費用」というものが掛かってきます。 前の内装工事から時間が経ってなければいいのですが、このような経年劣化をおこしている場合も多く見受けられるので注意が必要です。 どういう施工会社を選べばいい? 内外装工事の施工会社というのは数多ございます。 一口に「内外装工事」といっても工事内容は多岐に渡り、それぞれの工事にそれぞれ会社が存在します。 クロス(壁紙)会社、左官(コンクリートやブロック、壁など)会社、空調工事会社、電気工事会社、外壁塗装会社、水道会社…などなど工事と言っても様々な工事がありますよね。 しかしそれぞれの会社に依頼するのは難しいので、「工務店」や「総合建築会社」「内装会社」などに依頼するのです。 そうすれば一つの会社に依頼するだけで済むので楽ですし、工事費を抑えることが出来たり、無駄や欠陥のない工事を進めることが出来ます。 そして施工会社を選ぶポイントは「適正な価格で」「出来るだけ短い工期期間で」「見積の内容が詳細でしっかりしている」所を選ぶと間違いが少ないです。 まず適正な価格がどれくらいなのかを知るためにいくつかの施工会社さんから見積もりをとりましょう。 その見積もりを良くチェックしてくださいね。素人だから分からないだろうと詳細な内容を省く施工会社さんも多いのですが、内容が詳細に記されているところは安心できます。 施工期間中も当たり前ですが家賃がかかります。施工内容によって左右されるのは当たり前ですが、なるべく施工期間が短い会社さんを選ぶと工事費用を抑えることが出来ます。 少し大変で面倒ですが、頭の片隅に置いて施工会社様を探してみて下さい。 弊社は勿論上記三つを特に意識して誠実な施工を心がけております! 一度お気軽にご相談くださいね。
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店舗開業の流れ5
店舗物件の選定 どの業種でどのような業態で開業するかが決まったら、店舗の物件を探しましょう。 まずは大体の大きさ(坪数、平米数)を決めます。 そして場所の選定をしましょう。 この場所の選定が今後の店舗経営を左右すると言ってもいいくらい大事なので、じっくりと見極めて下さいね! おススメはいくつかの候補地域の同業他店の数を調べたり、その地域を構成する世帯数や世帯種類を調べたりすること。 不動産屋さんに聞いてみるのもおすすめです。 そこはどのような地域でどのような人が多く住み、いつの時間帯に人が増えるのか。 そしてその地域の中でも、駅チカなのかそうでないのか、その駅はどのような路線なのか。 業種や業態によっては、必ずしも駅が近かったり人が多く集まることが利点にはならない場合もあります。(エステサロンなど) 自分のお店に合った場所を【予算内】で探しましょう。 「固定費」となる家賃 物件選定を【予算内】でと強調したのには意味があります。 お店の家賃とは、毎月かかる「固定費」にあたります。 これは営業努力や節約努力によって削減できるものではありません。 経営が上手くいかなくなり経費を削減しようとしても、必要最低限かかるいわば「固定費」は削減することが出来ないのです。 「固定費」と言ってもその中には流動的なものがあり、例えば光熱費は努力や工夫によって金額を抑えることが出来ます。 しかし、家賃だけは何があっても同じ金額が毎月かかってきます。 ですから、売上計画書から大きく外れることなく予算内の物件を抑えましょう。 しかし、家賃の費用を抑えるあまり妥協をしてしまうのも本末転倒です。 こんな例もあるそうです。 どうしても来月には飲食店をオープンしたいというAさん。 急ぎのため良い店舗が見つかりませんでしたが、妥協してお店は雑居ビルの8階(10階建)の最奥に。 広告も多く打ち出しましたが、なかなか周知が上手くいかず数ヶ月でお店を畳むことに…。 物件選定の探し始めの理想は開業の一年前です。いくつかの不動産会社にコンタクトをとって探してもらいつつ、自分自身でもこまめに情報をチェックしましょう。 ぜひ理想の物件を妥協せずに見つけて下さいね。 ちなみに弊社はいくつかの不動産会社さまとお付き合いがございます。 もちろん物件選定のご相談にもイチから乗っておりますので、お気軽にご相談くださいね。
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店舗開業の流れ4
資金調達をする コンセプトが決定して、事業計画書の作成が出来たら、次は資金調達です。 事業計画書を作った段階で、おおよその開業に必要な資金が計算できているはずですので、次はそのお金を調達する方法を考えましょう。 一番良いのは自分の貯金(資金)のみで開業をすることですが、店舗開業には思ったよりもお金がかかります。 資金調達にはどのような方法があるのでしょうか? ①友人知人、親族に借りる これが一番手っ取り早く、面倒がありません。しかし、少なくないお金を借りることになりますのでしっかりと事業計画を説明・共有した上で、返済計画も明らかにしながらお願いしましょう。 一番簡単な方法ではありますが、問題が起こることが多いので、一番おすすめしない方法でもあります。 ②補助金や助成金に頼る どの自治体も開業や起業の補助金は用意があると思いますので、一度調べてみるのは良いでしょう。補助金・助成金には返済不要のものもありますので、使わない手はありません。 しかし、審査が厳しいので、なかなかおりることが少ないのも事実です。期待せずに待ってみましょう。 ③銀行や国庫金融から融資を得る まずは事業計画書を基に相談しましょう。そして、審査を受けます。金融機関・公的機関によって審査基準が様々ありますが、基本的には慈善事業ではありませんので審査が厳しいです。 きちんと返済できる能力があり、道筋が立てられていることが大前提です。 事業計画書の項目の中でも、「売上目標」や「利益試算表」「返済予定表」などを特にしっかり作成して臨みましょう。 ④出資してもらう 事業の成長を見込んで投資家などから株式を購入してもらい、資金援助をしてもらうという方法です。 出資を受けても、返済の必要はありませんが、経営努力を重ねて還元は必要です。 また、なかなか投資家を見つけにくいという現状がありますので、少し苦労が必要かもしれません。 しかし最近では、クラウドファンディングなど簡単に広くお金を募ることができる仕組みも登場しています。 想像していた額が得られなかった…どうすればいい? 開業に係るお金には、自己資金+αが必要な方が殆どだと思いますので、上記の方法から自分に合ったものを選んで資金調達を進めていきましょう。 弊社は融資を得るための事業計画書の作成もお手伝いしておりますので、一緒に考えていきましょう! 資金調達を行った結果、もしかしたら想像していた金額を調達することができないかもしれません。 そうなってしまったらそれはそれで、事業計画を練り直せばいいのです。 事業に「正解」はありません。お金が原因で諦めてしまうのは勿体ないので、修正しつつぜひ進めていってください。 そんなピンチの中にチャンスが見えたりするものですからね。
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店舗開業の流れ3
コンセプトが決定したら、次に事業計画書を作ります。 事業計画書とは事業の目的や開業資金の調達方法、そしてそれの返済の見通しや方法、経営の規模や戦略の説明、売り上げ目標などを記す書類です。 これを見れば大体どのようなお店になるのか想像できるレベルにまで仕上げましょう。 また、この書類は資金調達の際に必要になってきます。 この書類の中で、事業に対するしっかりとした分析がされていないと、お金を借り入れることが出来ません。 特に売上目標は想像で書くのではなく、きちんとしたデータ・分析を行ったうえで、裏付けを持った目標を作りましょう。 コンセプト決定に迷う方は もしコンセプトに迷っている方が居たら、コンセプト→事業計画書までの工程をいくつか考えてみるのがいいでしょう。 例えば「居酒屋」とだけ決まっているとしたら、 コンセプト:小さなカウンターのみの規模の居酒屋、一人で回す、顧客層は30-50代のサラリーマン男性、仕事帰りの18時過ぎから来店予定ピークは20時頃、日本酒に特化 このコンセプトを基に事業計画書を作成します。 次に、また別のコンセプトを考えてみましょう。 コンセプト:大手チェーン店大きめの居酒屋、社員他アルバイトを雇って回す大体8人前後、顧客層は20代大学生から30、40代くらい男女、学校終わりなので17時くらいから来店ピークは20時21時頃、安さに特化 これに関しての事業計画書も作成してみましょう。 さらにいくつかのコンセプトも出して事業計画書を作成し、比較してみて下さい。 事業の職種決定に迷う方は また、そもそもどんな事業をやろうか迷っている方は、様々な職種の様々なコンセプトを出し、それを基にいくつか事業計画書を作成してみるのがいいでしょう。 事業計画書作成の段階まで進めると、一つ一つの事業を客観視することが出来ているので、自ずと収益が出そうなやりたい事業が見えてくるはずです。 ちなみに、「事業計画書」と調べると日本政策金融国庫が出している事業計画書フォーマットがあります。 どんな項目を書けばいいのか、どのように書けばいいかの例も付いていますので、それを活用するといいでしょう。
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店舗開業の流れ2
コンセプトとは? さて、具体的に店舗開業の流れを説明していきたいと思います。 まずはそのお店の「コンセプト」を決めましょう。 コンセプトとは、全体を貫く基本的な観点や考え方のことです。 ここがしっかり定まると、後々方向性が変わったり、ブレたりすることが少なくなります。 例えばカフェと一口に言っても、メイドカフェや喫茶店、大手チェーン珈琲店、シーシャカフェ、コンセプトカフェ、など様々ありますよね。 お酒も提供するお店、食事に力を入れるお店、内装に凝ったお店、コーヒーしか置いていないお店、などその内容も様々です。 コンセプト決定をしよう 想定する顧客の性別や年齢層はどのあたりでしょうか? 一週間、一か月、一年のうち混む季節やピーク時間帯・日はいつくらいの想定ですか? 提供するドリンクやフードはどのようなものでしょうか? 規模はどの程度でしょうか。内装や外装はどうしますか。 他店との差別化、独自性はどのあたりにありますか? 「コンセプト」と言っても考えるべき項目は多岐に渡ります。 ロールモデルとなるお店に視察に行ったり、様々なお店を見て勉強をするというのもいいでしょう。 また、この時決めたコンセプトを基にお店作り、経営の指標作りを行いますので、しっかりと時間をかけて考えてみて下さい。