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どこかに特化すれば客はつく?【店舗の開業なら塊】
空間・接客・内容どれか1つを極める こんにちは。 株式会社塊です。 店舗の開業をするとき、完璧なお店を目指すのは当たり前です。 飲食店であればご飯も飲み物も美味しく、接客も完璧で、 居心地の良いオシャレな空間のお店を目指します。 小売店であればコンセプトに沿った内装で陳列も綺麗に、 お客さんに最高のショッピング体験を提供できるような空間が良いですよね。 もちろんすべての要素が100点満点であれば最高ですが、なかなかそのようなお店をつくろうと思っても難しいのが現状です。 ですからおすすめしたいのは1つの要素でもいいので、他店から頭一つ出ること! 1つの要素でも突出していればお客さんはつきます。 昨日仕事後に友達とご飯に行きました。 彼女が行きたいと言って予約してくれた栄にある夜カフェは 駅からは10分ほどで少し距離があり、繁華街からは少し外れていました。 フードメニューはパスタやピザ、サラダなどよくある感じ。 ドリンクも特出として珍しいものはありませんでした。 味もそこそこ、チーズなどはスーパーで揃うような感じでした。 価格帯はアルコールが800円前後、 フードメニューが1000円~1500円くらいで割と一般的な感じです。 ここまで聞くと栄という飲食店激戦区でお客さんがつくのは難しそうですが 昨日は平日の夜にも関わらずなんと2回転していました! これはかなりすごいことだと思います。 なぜこのお店がここまで人気だったのか、それは偏に「内装のよさ」にあります。 全席ソファー席でテラス席もあり、一つ一つの空間が広くとられています。 半個室はカーテンで仕切られ、TVにはローマの休日が流れています。 メニューが見にくいほど薄暗くて、雰囲気が満点でした。 まさにデートに使いたくなる、女子会に使いたくなるお店。 やはりお客さんもカップルや女性同士が多そうでした。 美味しい料理を食べたいと思ったときにここは正直候補には挙がりませんが、 友達や彼氏・彼女とゆっくり過ごしたいときにはまたきっと行くでしょう。 一番極めやすいのが「内装」 正直味も接客も価格も微妙、だけどまた行くオシャレなお店。 味が最高だから、汚い店内も不器量な店主も許せてまた行くお店。 味も内装もそこまでだけど、友達のように親しくなったオーナーが居るからまた行くお店。 上記のようなお店を誰しも一つは知っているのではないでしょうか? このように、何かに特化することでお客さんをつけることができるのです。 しかし、飲食店において味を極めることは大変困難ですし、時間がかかります。 接客も向き不向きがあるでしょう。 小売店もそうです。 商品のセレクトや陳列にはセンスが問われますが、 センスを磨こうと思ってもなかなか難しいです。 そんななか、店舗経営で一番簡単に極めやすいのはずばり「内装」です。 内装を極めるためにはしっかりとお金をかけて、 施工業者とデザイナーまたはコーディネーターの選択が大事になってきます。 店舗開業をしようと考えたときに一番ネックになるのはお金関係のことであり、 それを解決する方法として居抜き物件などが人気になるわけですが、 なるべくならスケルトン(何もない状態の物件)から徹底的に施工することをおすすめします。 インテリアコーディネーターやデザイナーの人に依頼することもおすすめです。 また、そんな理想のインテリアの要望をきちんと把握して施工することのできる業者の選定も大事です。 工務店などはデザインの提案も含め一括でお願いすることもできるので、 信頼できるところであればそれでもいいかもしれません。 お金と時間、正しい人選を行えば必ず他店とは差がつくような内装を叶えることが出来ます。 ぜひ店舗開業の際には考えてみてはいかがでしょうか。
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レバーを下げると水が出る?【店舗の開業なら塊】
お家の水栓蛇口、どうなっていますか? こんにちは。 株式会社塊です。 いま家にいる人は実際に確認を、家にいない人はぜひ思い出してみて欲しいのですが、 洗面所やキッチンなどの水道廻りはレバータイプの水栓でしょうか? それともハンドルタイプでしょうか? レバーはいわゆる上にあげたり下にさげたりすることで水の出し止めを調整するもので、 ハンドルタイプは回すことによって調整するものです。 キッチンや洗面はレバー、お風呂場はハンドルタイプを用いていることが多いかと思います。 ではその水栓蛇口、レバータイプは上にあげると水が出ますか?それとも止まりますか? ハンドルタイプは右に回すと水が出ますか?それとも止まりますか? 意外に思い出せないという方も多いのではないでしょうか。 なぜ簡単に思い出すことが出来ないのか、それは無意識にその動作を行っているからです。 また、その動作を無意識下で楽に行えるようにそれら設備が設計されているからなのです。 一体どういうことなのでしょうか? 「ポピュレーションステレオタイプ」とは ポピュレーションステレオタイプという言葉があります。 直訳で「母集団の決まった行動」となりますが、つまり その集団の多くの人に共通する行動やパターンのことを指します。 例えば、右利きの人は、ドアノブを右手でつかみ右に回すことでドアが開くことを意図します。 ペットボトルの蓋は左に回すことによって開き、右に回すと閉まるというのが無意識下で意図することです。 日本人の集団には右利きが多く、人口の約9割を占めています。 そのため、集団の大多数の人が、上記の行動をとった時に意図したことが起こるのを期待します。 また、これは行動だけでなく色などの感覚的なものも当てはまります。 赤色の蛇口と水色の蛇口があったら、どちらがお湯でしょうか? 赤色の人間マークと青色の人間マークがあったら、どちらが男性だと感じますか? おそらく多くの方が赤色をお湯、青色を男性と答えたはずです。 利き手の話で言うと、日本は世界の傾向と同じく右利き:左利き=9:1なので、 あまり国による違いはありませんが、 色による感じ方は国や地域によって異なります。 例えば先ほどの赤色と青色の人間マーク、よくトイレなどに使われたりしますが、 この色分けの間隔は日本特有のものです。 欧米諸国ではどちらも黒色で表現されており、その胴体の形を▼と▲に分けるなどによって区別をします。 日本の表記も胴体は同じように異なりますが、 もし青色の胴体▲マークと赤色の▼マークが並んでいたとしたら、 間違えてしまう人が多いのではないでしょうか。 このように、ポピュレーションステレオタイプは国や地域によって異なることが分かります。 もし、左利きの人口の方が多いような地域があれば、その地域におけるポピュレーションステレオタイプは ドアは左手でつかみ左に回すようなデザインになっていたり、 ジャムの瓶は右に回すと開くようになっていたりするかもしれません。 このポピュレーションステレオタイプの特徴を持つ設備は特に公共の場で使用されます。 お店をつくる時にも、もしあなたが左利きで使いにくかったとしても意識してみるといいでしょう。 お店に訪れるお客さんの大多数が、気持ちよく使えるように設計した方がおそらく良いからです。
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寒いと売り上げは下がる?【店舗の開業なら塊】
大寒波の到来 こんにちは。 株式会社塊です。 今日の名古屋の最高気温は8℃で、夕方には雨が降るようです。 先週1週間ずっと居座っていた最強寒波が土曜日にようやく抜けたようですが、 今日も十分寒いですよね。 ですが、週末にはようやく10℃を超えるそうですよ! かと思えばまた来週には寒波が来るのだとか…。 名古屋の最高気温予報4℃という数字を見てしまい戦々恐々としております。 暖かくなる日はまだまだ遠そうですね。 さて、よく売り上げが落ちる月を指して「ニハチ」と言います。 その名の通り2月と8月のことで、2月は寒い、8月は暑いため売り上げが落ちると考えられています。 天候が売り上げに大きな影響を与えているのですね。 確かに8月は1年の中で最も暑い月ですが、実は一番寒い月というのは2月ではなく1月だそうです。 そうなると1月の売り上げの方が落ちそうなものですが、 1月は新年会や福袋、初売りなどの年始特需により売り上げが伸びるようです。 そういった背景から、2月には気温による消費の妨げだけでなく買い控えの機運が高まります。 さてそんな2月ただ中、寒波も訪れているような現在ですが、 本当に寒いと売り上げは落ちるのでしょうか? 寒いと売り上げは落ちるのか 総務省の家計調査報告によると、2024年消費支出は以下のようなものでした。 また、2023年のデータはこちらです。 総務省:家計調査(家計収支編) 調査結果 なんと1年で最も消費支出額が少ないのは2月という結果に。 こちらのデータだと8月はそこまで消費が落ちていないようです。 2月の消費額が落ちるのにはその日数の少なさもあると考えられますが、 それにしても最も消費額が大きくなりがちな12月とは大きな差がありますね。 飲食店やスーパーなど小売店に限らず、アパレル関係も2月は閑散期と言えるようで、 それは宿泊業や美容業などにも当てはまります。 やはり寒いと売り上げの低下はどうしても起こってしまうことがわかりました。 しかしそんな2月に一番売り上げを伸ばすものもあります。 例えば「チョコレート」 こちらは言わずもがなバレンタインデーの影響ですね。 名古屋高島屋で開催されるサロン・ド・ショコラは世界各地からパティシエが集まるチョコの祭典となっており、 東京、大阪など大都市圏を抑えて売上高は1位を記録しているようです。 他には、「ウィンタースポーツ」などもそうです。 降雪量が最も多くなる2月には来訪者がピークとなり、売上高も最高となります。 上記2つの例で言うと、 ウィンタースポーツには冬のみ需要があるため売上高が上がるのは必至です。 冬物衣料、毛布、カイロ、ストーブなど冬にのみ需要が起こる商品などの売り上げが伸びるのも当たり前ですね。 しかし、ことチョコレートは特にそういったわけではありません。 これはイベントを理由に需要が高まっているのです。 かく言う私も、普段そこまでチョコレートを食べないのですが、昨日デパートで1万円分のチョコを買ってしまいました。 このようなイベントは集客や売上高アップの大きな要因となり得ます。 このような大きなムーブメントを起こすのは難しいですが、 割引キャンペーンを行ったり、小さなイベントを企画したり、一品サービス、 ノベルティサービス、有名人を招く、などなど… 売り上げが落ちるこの寒い時期に特定のイベントを起こし、それが定着してしまえばこちらのものです。 「あそこのお店は2月にいつもセールをするからそろそろかな?」 「あのカフェは2月にイベントをやるから参加したいな」 などお客さんが思い起こすような特別な何かを企画してみてはいかがでしょうか。
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事務所を移転しました!【店舗の開業なら塊】
2月10日本日移転しました こんにちは。 株式会社塊です。 2月10日の本日、事務所を移転しました。 郵送くださる際は新住所の方へお願いいたします。 お越し下さる際も本日より下記までお願いいたします。 ▶「名古屋市瑞穂区柳ヶ枝町2-56」 近くにはFeelというスーパーがあります。それが目印です。 駐車場もございますので、お越しになる前にお電話いただけると幸いです。 まだ事務所部分の施工しかできておらず、新事業のためのスペースと倉庫部分は後ほどになります。 事務所はこんな感じになりました。 天井は弊社代表が自らデザインしました。 クロスのボタニカルモチーフ、デニム壁もいい感じです。 また、この壁面は弊社代表が描きました。 写真だと分かりにくいですが立体的な仕上がりになっています。 この棚も協力会社の成幸様にアイアンで製作していただきました! とてもかっこいいです。 成幸様は電気工事業とアイアン家具製作を行われている会社です。 かっこいい家具や名札(店名)プレートをお探しの方はぜひ! 打合せスペースや和室スペースも整える予定で、それらはこれから製作となります。 どうなるのか私も楽しみです! 登記の住所変更はお早めに! これは私自身への戒めのためにも記すのですが、 事務所を移転したら登記上の住所変更申請を行わなければなりません。 期限はその事実から2週間以内で、それを過ぎたら登記懈怠となり、 100万円以下の過料という制裁金が課される可能性があります。 ただ、100万円満額の過料が課されるのはほぼなく、大体は数万円から十数万円のようです。 しかし大きなお金に違いありませんので、お忘れなく! 私も今週中には変更申請に行く予定でおります。 住所変更申請は1件30,000円の収入印紙が必要で、 さらには申請書の他に株主総会議事録や株主リスト、 取締役会議事録または取締役決定書申請書なども必要になってきます。 場合によっては委任状等も必要になります。 記名押印もしっかりとお忘れなく! 準備できる書類から準備を始めて、期限に間に合うように提出してくださいね。
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タッチパネルはいいけどQRコードは…【店舗の開業なら塊】
すすむDX化 こんにちは。 株式会社塊です。 最近、飲食店のDX化が顕著だと感じます。 昨日行ったファミリーレストランはアイパッドが全席に設置してあり、タッチパネル式の注文でしたし、 週末に行った焼肉屋さんは全席にQRコードが割り振られ、自分の携帯で注文する形態でした。 いまやタッチ決済はどの店舗でも取り入れてますし、料理を運ぶのも猫を模したロボットを導入しているような店舗もありますね。 このようにここ数年で飲食店のDX化が急速に進みました。 しかし、これはなにも飲食店に限った話ではありません。 弊社(建設会社)も図面作成のソフトを導入したり、契約書を一部電子で取り交わしたりしております。 もちろん帳簿は電子で全てクラウド上で保管しております。 取引先の会社も会計ソフトや事務作業効率化ソフトを導入したり、 請求書を郵送からメールでの送付に切り替えたりしている会社が増えてきました。 最近は予約も電話でなくネットやSNS予約が主流ですし、日用品の注文も店舗での購入ではなく 通販の方が割合が高いという人も少なくありません。 タクシーの配車サービスもここ数年でアプリが主流になりつつありますよね。 日常のいたるところでDX化(デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術化)が進んでいることを感じます。 QRコードの注文は不満を持つ人も 仕事のDX化が進むことによって効率化がすすみ、人件費や経費の削減に繋がっています。 また、キャッシュレスの導入などはインバウンド客などの需要をつかむことにも繋がり、 様々なDX化はいいこと尽くめような気がします。 最近だと、予約時や来店時に極力店員と関わりたくないという消費者も増えているようで、 電子注文やオンライン予約は重宝されているようです。 しかし、先日Xでこのようなポストを見かけました。 「タッチパネル注文はいいけど、QRコードの注文は嫌だ。客をなめている」 この発言をした方によると、 ・QRコードを読み込むのが手間 ・メニュー閲覧時には自分の携帯のデータ通信を使うので、通信料がかかり納得がいかない ・一度閉じてしまうとまた読み込み作業をしなければならないため、手間がかかる ・メニュー閲覧時にメールチェックなど自分の携帯が自由に使えない というような不満があるそうです。 このポストについていたリプライの中には、 「一緒に携帯を覗きながら注文をしているときに 相手に見られたくないメッセージが画面上に通知されてしまい困った」 「確かにお店のWi-Fiを利用しているならまだしも、自分の通信料を食うのは違う」 「全然携帯がQRコードを上手く読み込めずイライラしたことがある」 「携帯を持たず財布だけ持って入店したら、QRコード注文のお店だったので大変だった」 「単純に見にくい」 「高齢者は扱うのが難しいと思う」 などといったQRコード注文に関する不満の声が寄せられました。 確かにとうなずけるような意見もありますよね。 私は去年の夏まで特にQRコード注文の不便さを感じたことがなかったのですが、 昨年の夏、台湾でQRコード注文のお店に入った際にとても不便だと感じる出来事があったのです。 旅行時、私は携帯キャリア会社の海外通信プランに加入していました。 これは24時間で定額〇〇円、通信データ容量は〇〇GBまでと制限があるプランになります。 海外でも普通に携帯の使用が可能なのでとても便利なプランですが、 問題はデータ容量に制限があること。 向こうではほぼずっとマップアプリを使いっぱなし、行きたいお店をグーグルで調べるなど 何かと通信料を使うのであまりデータ容量が残らないのです。 そんなほぼデータ容量がない中入ったお店が四川火鍋のお店で、 QRコード注文タイプのお店だったのです。 容量が足りず読み込むことも出来ないため、とても不便でした。 結局英語も日本語も通じない店員さんに、紙メニューもない中、身振り手振りでなんとなく伝えたら 意図したものと全く違うものがきました。笑 旅行の醍醐味でもあるトラブルなので、まあいいのですが、 なんともQRコード注文とは不便だな、と感じたものです。 お客さんに寄り添ったDX化を アイパッドを全席に設置しようと思うと初期費用がかなりかかります。 充電機器代や設備費、充電時の電気代、データ通信料などやはりお店の負担は大きいです。 それに比べてQRコード注文は初期費用・維持費用ともにぐっと抑えることができます。 しかし、そのせいでお客さんに不便さや不満を感じさせてしまっていいのでしょうか。 弊社も最近は請求書をメール送付に切り替えていますが、 紙媒体で保存したいという会社があることも承知なので、使い分けるようにしています。 また、問い合わせを自動返信にしない、ZOOMのミーティングだけで済ませない、など 人が必要な場面にはそのように対応するようにしています。 効率化、縮小化もいいですが、どんな仕事でもやはりその先には人が存在する以上 相手のことを考えたDX化をすすめたいものです。
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キャベツ1玉800円…なぜこんなに高い?【店舗の開業なら塊】
食材の値上げが止まりません こんにちは。 株式会社塊です。 先日スーパーに行くと目を疑うような値札を発見しました。 「キャベツ1玉798円」 え?、最初は素通りしましたが、あまりの高値に信じられず、もう一度見に行くとやはり見間違いではありませんでした。 キャベツ1玉798円、しばらくキャベツを食べることが出来なそうだと思い白菜を見ると 白菜は1玉350円で、例年より高いですね。 キャベツの高さは異常とも言えるくらいですが…。 そしてお米の値段もなかなか下がらないですよね。 ここ数年食料品・食材の値上げラッシュが止まりませんが、 野菜や卵、牛乳などの生鮮食品は一時的な値上がりがあっても落ち着くことがほとんどです。 しかし現在、異常な高値で高止まりしてしまっているのはなぜなのでしょうか。 まず前提としてこの野菜の値上がりは異常気象によるものだそうです。 最近寒い日が続きますので忘れてしまったという方もいるかもしれませんが、 2024年の夏は連日猛烈な暑さが続きました。 これは秋に入っても続き、2024年の秋は1946年の統計開始以降1位の高温となったそうです。 さらには降水量も多く、日照時間が例年より短くなっていたようです。 このような異常気象・天候不順により野菜の生育が望ましくなかったため、このような高値を引き起こしました。 ふつう野菜の供給には産地のリレーが起こります。 春には春の産地、夏には夏の産地、11月頃の秋の時分からは冬の産地といったように切り替わるのです。 例えば11月の気温で言うと、沖縄は23度で北海道は5度ほどになりその差は18度あります。 このような気温の差などが原因で同じ野菜でも産地によって収穫する時期が異なるため、 このようなリレーをまわすことができるのです。 しかし、2024年の夏~秋の異常気象は全国的に起こり、しかもそれが長く続きました。 このような天候理由を背景として、リレーが上手く繋がらず、 さらには冬のいま、それら葉物野菜の需要が高まっていることが 現在の野菜価格高騰そしてその高止まりに影響を与えているようです。 街のとんかつ店は大丈夫なのか このような現在の野菜価格高騰は家庭に打撃を与えるのはもちろん、 飲食店の仕入れにも大きな影響を与えています。 昨日、街のとんかつ屋さんに行きました。 そこはランチ時にはご飯のおかわりとキャベツのおかわりを無料でサービスしてくれるお店で 平日であってもいつもお客さんで満席です。 そんなお店に貼り紙が ”キャベツおかわり休止いたします” ”ご飯おかわりサービスはなくなりました” 先週くらいまではなんとか頑張っていたと仰っていましたが、流石に限界でこのような措置に至ったようです。 「キャベツはまだまだ価格が落ち着いてくる可能性もあったので休止としたが、 お米の価格は全然落ち着かない。先の見通しが出来ないのでサービスそのものを中止することにした」 苦渋の決断だった、とお話しされていました。 こちらの店主の方が話していた通り、キャベツの価格は落ち着いてくるのでしょうか? そして落ち着いてくるとしたらそれはいつになるのでしょう。 昨日(2月4日)から最強寒波が日本に到来するとのニュースが先週から放送され、 月曜日には気象庁と国交省が合同で会見していました。 実際名古屋に雪等は見られませんでしたが、寒さはぐっと厳しくなりましたよね。 この寒波が原因で大雪被害に見舞われるところも多く、農作物に被害が出ているそうです。 また、極端な気温の低下は野菜の発育不良を招きます。 ここ数日は、運搬トラックが雪のせいで通行できないといったニュースも目にすることがあります。 さらにはガソリンの値上げも商品価格に影響を与えることでしょう。 これらの理由から冬の産地からの供給にも影響がまだまだ出ることが予想されます。 本格的に落ち着くのは春の産地からの出荷が始まり、春キャベツと呼ばれる甘みが強く柔らかいキャベツが出てくる頃でしょうか。 こういった食材・食品の値上げがコスト上昇に直結する飲食店経営なので 今後どのような動きになるかを考えながら商品価格を見直さなければなりません。 サービスは休止なのか中止なのか、 値上げの上昇幅はどれくらいにするのか、 あるいは価格のダイナミクス(平日/休日や昼/夜で商品値段を変える)を導入するなど そろそろ本格的に考えなければならないときが来たのかもしれません。