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専門店のメリット【店舗の開業なら塊】
専門店化する飲食店 こんにちは、株式会社塊です。 近年東京を中心に飲食の専門店が増えています。 パンケーキ専門店、豚肉料理専門店、マグロ専門店、チーズ専門店… 珍しいところで言うと納豆専門店、みそ汁専門店、マッシュルームの専門店などもあるそうです。 このように今の流行りとして、飲食店はどんどん細分化され専門店化されていっているということが挙げられます。 少し前までファミリーレストランのような、和食洋食、イタリアンから中華、韓国料理に至るまで一つのお店で味わうことが出来るお店も少なくありませんでしたが、現在のトレンドは少し異なるようです。 専門店のメリットとは 専門店が流行るというのはそれなりのメリットがあるからです。 ではそのメリットとは何なのでしょうか? ①食材のロスが少なくなる 専門店化すると、食材ロスが少なくなります。 専門店の特徴としてメニュー数が少ないということが言えるのですが、さらにある特定の食材に絞って仕入れを行うことで食材の廃棄を少なくすることが出来ます。 例えば主力商品三種、ハンバーグ、ラーメン、カレーを扱うお店があったとします。 今週は寒かったためラーメンが良く出ました。 ハンバーグやカレーもメニューに存在する以上仕入れは勿論行わなければなりません。主力商品なのですべて同等程度の量を仕入れるはずです。 しかしこのように気候の変動などによって注文に差が出てくると、他の食材の廃棄量は自ずと増えるでしょう。 一方ラーメン屋はラーメンを求める客しか来店しないので、廃棄量が少なく済みます。 ②注目を集めやすい、集客がしやすい 専門店に特化すると良いことの一つに、マーケティングがしやすいという点が挙げられます。 先ほど挙げたような目新しい専門店(納豆やみそ汁、マッシュルームなど)その珍しさだけで集客が容易になります。 また、専門店に対して民衆は好意的な印象を抱きやすいです。 一つの食材に特化しているのだから美味しいもの、食べたことがないものが食べられるのではないかという期待が生まれます。 その点でも注目を集めやすく、集客のしやすさに繋がります。 これは何も飲食店に限ったことではありません。 ワンピース専門店、ボードゲーム専門店、韓国コスメ専門店など小売店においても専門店化するというのは注目を集めやすく、マーケティングがやりやすかったりします。 ③オペレーション効率が上がる 先ほど専門店においてはメニュー数が少なくなる傾向にあるとお話ししました。 メニュー数が限られる、扱う食材が絞られると、業務の効率化を図ることが出来ます。 仕入れや仕込みなどの準備時間が削減できるだけでなく、注文内容もシンプルになるので、オーダーミスも減ることでしょう。 スタッフのトレーニング期間を短縮することもできるかもしれません。 それだけでなく同じメニューを回数を重ねて作ることになるので、質の高い商品の提供にも繋がり、ひいては顧客の満足度にもつながることでしょう。 専門店化は他業種にもメリットが 先にも少し書いたように、専門店によって受けるメリットがあるのは何も飲食店だけではありません。 小売り店や美容・エステサロン等にもメリットは大いにあります。 最近美容院ではヘアセット専門店やカラーリング専門店などが登場し人気なようです。 エステサロンも、一つの悩みに特化したようなお店が増えました。 病院もそうです。「皮膚科」ではなくニキビ治療専門皮膚科なるものがあったり、薄毛治療の専門病院があったり、専門店化の波はこのような所にも及んでいます。 これらにも共通して先ほど挙げたようなメリットは当てはまります。 店舗開業をお考えの方は、ぜひ専門店などのコンセプトを考えてみるのもいいでしょう。
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店舗開業に最も大切なこと
店舗開業に最も大切なこと こんにちは、株式会社塊です。 店舗開業に必要なものとは何だと思いますか? お金ですか?人脈でしょうか。適切な場所に物件、人材でしょうか。 もちろんどれを欠いてもお店というのは成り立つことが出来ませんが、最も大事なのはマインド、情熱を絶やさないことであったりします。 お店の開業だけでなく、独立や起業を一度は考えたことのある人というのは予想以上に多いのですが、そこから行動に移せるのは約20%と言われています。 その2割の人と他の8割の人との違いはどこにあるのでしょう。 能力や努力でしょうか。もちろん努力できる人は強いし、頭がいいと様々なアイディアを思いつくことができます。 しかし実際はそのような能力によるところよりも、折れずに「店舗開業を目標に行動する情熱を持ち続ける」ということが一番大事なのです。 情熱を絶やさないためには 店舗開業に一番必要なのは、能力や努力ではなく「情熱」ということをお話ししました。 ではこの情熱やモチベーションはどのように保てばいいのでしょうか? 答えはただ一つ、「すぐ行動する」ということです。 情熱はガソリンのようなものです。 ほかっておくと揮発してなくなってしまいます。ですからすぐ行動しましょう。 そしてその行動を起こしたら、行動をし続けることです。 ある開業コンサルの方が開業をして上手くいく人の特徴を語っていました。 その方は開業志願者の方たちへ向けてシェアスペースなども運営しているのですが、そのシェアスペースを直ぐ使わなくなる人が成功するのだ、と仰っていました。 成功する人は、事業計画書やコンセプト設計など最初のころはそのスペースに詰めますが、すぐに外を飛び回って店舗探しや人脈作りなど店舗経営に向けて動き出すのだそうです。 反対にシェアスペースでずっと頭を悩ませ慎重に慎重に方策を張り巡らせている人ほど成功とは遠いそうです。 行動をし続けることによって情熱を持ち続ける。簡単なことですが、これがなかなか難しい。 色々考えて頭を悩ませるのも大事ですが、なにより行動、そして情熱が大事だということを忘れないでいて下さいね。
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インバウンド需要は本物か【店舗の開業なら塊】
高まるインバウンドの熱? こんにちは。 株式会社塊です。 近年よく耳にするようになった「インバウンド」ですが、 そもそもの意味は外から中に入ってくるという意味。 私たちが常用で使うときは特に海外旅行客による日本にもたらされる利益のことを指します。 少し前、中国で大型連休がありました。いわゆる「春節」というもので、7日間から8日間の中国での新年を祝う連休のことを指します。 中国の人口は14億人ほどでそんな人数が一斉に休みになるので、それだけでも莫大な経済効果が期待できます。 コロナ禍以前の春節では一番人気の旅行先は日本で、この時期はもの凄い経済効果を生み出していました。 しかし今年などは少し様相が異なるようです。 今年の中国のトレンドは国内旅行で、各地が大渋滞にまみれるなど大変だったようなのですが、一方日本では以前ほど旅行客を見ることはありませんでした。 日本経済がコロナ禍を経験して疲弊している中、インバウンドの需要が経済復興の起爆剤になると誰もが考えていましたが、現状で思ったほどの効果は見られていないようです。 一方インバウン丼などの造語も 以前ほどの旅行客(特に中国からの)が見られない中でも、海外旅行者向け商品を提供して上手くいっている店舗もあります。 最近X(旧Twitter)でも話題になった「インバウン丼」という言葉をご存じでしょうか。 これはインバウンドと丼を組み合わせた造語なのですが、海外旅行客向けに高価でゴージャスな丼ものに対して少し揶揄するようにつけられた名前です。 うに丼2万2千円、マグロ丼8千円、ラーメン5千円…。 他にもステーキ串が1万3千円、コロッケが8百円などかなり強気な値段設定です。 しかし海外旅行客はこれでも本国で食べるより安いとこぞって注文していくようです。 実際に品質は良く、海外旅行客が好むように見た目も豪華にするなど、満足度は高いようです。 日本人の我々からすると比較対象が豊富なため避けてしまうような商品ですが、その金額に見合った価値を実感しているならばこれ以上我々が言うことは何もないでしょう。 商品の価値はどこにある? そもそも商売とは簡単で、お客さんがその金額に見合った価値があると判断すればそれでいいのです。 例えばお酒などは顕著です。 居酒屋で一杯300円のビールが、バーだと600円、夜のお店だと1000円します。 原価は100円のビールなので、そのビールの価値自体は100円なのですが、そこに付随する何かに価値を感じて私たちはお金を支払う訳です。 2万円のうに丼も、最高品質で美しい見た目で、美しくて価値のある丼に盛られ、日本庭園を眺めながら最高品質の接待を受けながら食べられるとしたら、日本人の我々でもその価値があると思うかもしれません。 お金の価値とはそういうものです。 商品そのものに対して支払うということは少なく、それに付随する様々なものに対してお金を支払っていることが殆どです。(ブランド物などもそうですよね) 旅行客数が少ないとはいえ、単価が上がっていることにより工夫次第ではこのインバウンド需要を上手く利用することができます。 ぜひトライしてみてくださいね。
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業務効率化を図るには【店舗の開業なら塊】
店舗における業務の効率化 こんにちは、株式会社塊です。 店舗開業を開始して半年くらいで考えていきたいのが、業務の効率化です。 半年程が経過すると日々の業務にも慣れてきます。 しかし限られた人数で、限られた資金、利益で経営を回していく今後のことを考えると、業務の効率化は急務です。 この効率化を図ることが出来ると、今後雇う予定だった従業員を5人から3人に減らすことが出来るかもしれません。 そうすれば人件費の削減にもつながるので、業務の効率化は早いうちに手を付けておくのが良いでしょう。 ではどのようなことを行えばいいのでしょうか? 業務効率化の方法 ①オペレーションの改善 オペレーションとは、スタッフがどのように動いているかという動線のことです。 開店から閉店まで、スタッフの役割ごとにどのような作業工程の元動いているのかということを明確にしましょう。 例えば飲食店なら、 店長は開店から閉店までどのような動きをしているのか書き記します。 厨房スタッフはどのようか。ホールスタッフはどのようなのか。 それらの動きを明確にしましょう。 明確に記してみると、意外に必要のない無駄な動きが多いことに気づくでしょう。 ②業務のDX化を進める 昨今ではほとんどの店舗が取り入れています、電子レジですが、このようにレジ業務やバックヤード業務をデジタル化することによって、売り上げや在庫、コスト管理が容易になります。 帳簿を付けたりするお店は流石にあまりもう存在しないかと思いますが、意外にエクセルなどで在庫管理等をしているお店はまだまだあります。 デジタル化することによって初期費用以上の時間削減が可能になりますので、導入はおすすめです。 その他にも、厨房に自動調理機器や食洗器などを導入したり、券売機やモバイルオーダー、電子決済を導入するのもいいでしょう。 特に電子決済はぜひおすすめします。 最近は「ペイペイ支払いが出来るお店に行く」「楽天ペイが使えるお店に行く」など電子決済が利用できるか否かでお店を決めるという人や、現金はほぼ持たないという人が増えているようです。 電子決済はそのような顧客を取り込めるだけでなく、業務時間短縮につながるのはもちろん、スタッフのミスを防いだり強盗被害や横領被害を防いだりすることも出来るのです。 何でもかんでも効率化? 店舗における業務効率化は早めに、そして必ず取り組んだほうが良いというお話をしました。 しかし、一つ注意してほしいのは自分のお店に合った効率化のみを取り入れようということです。 先日、少しいい海鮮丼屋さんに行きました。ランチが海鮮丼3000円前後ほどでした。 木の感じやお店のたたずまいも良く、雰囲気の良いお店でした。 しかし、なぜだか入り口付近にドリンクディスペンサーがあるのです。 ドリンクバーがメニューにあり、ソフトドリンクや水、お茶は自分で取りに行くシステムでした。 業務が効率化出来ているのは間違いないとは思ったのですが、雰囲気は台無しです。 味は美味しかったのですが、デートや特別な日は使えないかな、と感じました。 このように、効率化も何でもかんでも取り入れればいいという訳ではありません。 フランス料理店でアイパッド注文はお店の質を下げてしまいます。 和食店でロボット配膳は違和感しかありません。 どのような効率化がお店には向いているのか、きちんと吟味して取り入れていってくださいね。
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新紙幣発行が始まります【店舗の開業なら塊】
新紙幣発行日、ご存じですか? こんにちは。 株式会社塊です。 最近新500円玉を見る機会が増えましたよね。 新500円玉がどのようなデザインかご存じでしょうか? なかなか意識しないと硬貨をじっくり見ることもないので、気づいていないという方も多いかもしれません。 先日コインパーキングが未だ新硬貨に不対応で、新500円玉を使えなかったことがありました。 そこでようやくこの500円玉が新500円玉なんだ…と気づいたのですが、このように新しい紙幣や硬貨が出てきたときは店舗経営をされている方は少し大変です。 現金のやり取りが昨今少なくなったとはいえ、新貨幣対応の機械を導入しない訳にはいきません。 この機械(発券機やレジなど)ですが、新しく新調しようと思うと1台100万円前後します。 そんな新紙幣発行日ですが、2024年7月3日に迫っております!! この新紙幣発行ですが、20年毎に行われているというのをご存じですか? 理由としては紙幣の偽造防止が目的で、紙幣のホログラムなど新たな偽造防止技術を組み込むため、新たな紙幣認識システムが変わったタイミングで都度必要になります。 因みに一万円札には渋沢栄一が、五千円札には津田梅子が、千円札には北里柴三郎が描かれるそうです。 偽造防止のシステムとして新しく取り入れたのは「3Dホログラム」の技術です。 この技術を銀行紙幣に取り入れたのは世界初で、三次元で立体的に浮かび上がり、3D画像が回転するように出来ているそうです。 このように新紙幣が発行されるのは特別感もあり、犯罪抑止の点から見ても良いことです。 ですが、今でも旧紙幣対応のレジや発券機などを使っている飲食店他店舗は注意が必要です。 機械の導入は注文したらすぐできるわけではありません。 しかも導入にかかるお金も少なくありません。 金額的にも期間的にも、ぜひ余裕を持って新紙幣への対応を進めて下さいね。
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外食産業のいま【店舗の開業なら塊】
2023年度の外食売上高は? こんにちは。 株式会社塊です。 今日は雨の月曜日で少し気が滅入りますが、気温が高いので暖かくて嬉しいです。 河津桜がもう満開なんだとか! ソメイヨシノの季節も間もなくですね。 さて、日本フードサービス協会が2023年度の外食産業のデータを公開しました。 2023年度の外食産業売り上げはコロナ禍前の2019年と比べてなんと107.7%! ついに2019年を上回る結果となりました。 因みに前年比は114.1%で、順調に回復しているのが分かります。 しかしここでもう少しよく見てほしいのは客数と店舗数はどうなのか、売り上げと同じくコロナ禍前に戻っているのかどうかということです。 客数は2019年比90.9%で店舗数は92.4%と、どちらも前年比では増加傾向にありますが、コロナ禍以前に戻ったとは言えないようです。 しかし売上高は増加しているということは、客単価が上がったということです。 なぜ客単価が上がったのでしょうか?皆が高級志向になったのでしょうか。 ここ数年外食を控える人も多かったことでしょう。久しぶりの外食だからと使用額が高くなる傾向にあるのは間違いないようです。 しかし一番の要因は、原材料の高騰による商品の値上げ。これが単価を押し上げていたようです。 現在の経済動向を鑑みても、人々が高級志向になったとはあまり考えにくいですよね。 客単価が上がるようなコンセプトのお店を開くのもいいですが、それがこの単価上昇の流れを汲んでなら少し立ち止まって考え直してみると良いのではないでしょうか。 どのような業態が良いのか 飲食店と一概に言っても、色々ありますよね。 レストラン、居酒屋やパブ、テイクアウト、ファストフード、カフェ…。 その中で店舗数が2019年比最も減少したのはどの業態なのでしょうか? そもそも店舗数が2019年度比で上昇している業態は二つしかありません。 それは「中華」と「焼肉」。しかしこれらも100%前後とようやく店舗数がコロナ禍以前に戻った、というレベルです。 その他は大体2019年度比80~90%前後で、大体回復というレベルでしょうか。前年度比では伸びている業態が殆どです。 そんな中、2019年度比で60%台しか店舗数が戻っていない業態があります。 それは、居酒屋・パブです。こちらは2019年度比69.0%で、最も減少幅が大きくなっています。 コロナ禍の際一番悪者になったのは飲み屋さんでした。様々な制限が課せられる中、最も危険視されていたのも記憶に新しいことかと思います。 「おうちのみ」という言葉が生まれましたよね。 外で飲酒しなくても家で十分、さらにはそもそも飲酒をしないという人も増えているようです。 ある人が言うには、外での飲酒は習慣なのだそうです。 その習慣が断ち切られたら、わざわざ求めなくとも別に必要なくなるらしいのです。 店舗数がなかなか回復しないのにはこのような背景が大いに関係しそうですが、居酒屋やパブは今でも社交の場であることは間違いありません。なくなってはならないものです。 バーなどは特に参入障壁も低いので、ぜひチャレンジしていただきたいというのが本音ではありますが、このようなことを考えると、もう少し動向を見守った方が良いのではないかと考えます。 店舗数が少ないということは、裏を返せば競合他店が少ないということ。 今後伸びるという確証があればぜひ開業をおススメしたい業態ではあるのですが、なかなか動向が読みにくい今、大手を振っておすすめすることは難しいです。 もしいまバー・居酒屋・パブ等を開業しようと考えている方は、ぜひコンセプトをしっかり作りこんでください。 人々の動向が追い風状態ではない中で勝つ方法はやはり「コンセプトをしっかり定める」ことです。 やり方によっては十分経営を上手く回すことは可能です。 このような業態の開業をお考えの方も、一度ご相談いただければと思います。 是非お気軽にメールや電話、LINE等でご相談くださいませ!