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賞味期限管理のデジタル化は必要か【店舗の開業なら塊】
店舗業務におけるデジタル化の状況 こんにちは。 株式会社塊です。 ここ数年にかけて、世界的にデジタル化がものすごいスピードで推し進められています。 インターネットが普及し、スマートフォンが登場するまでには時間がかかりましたが、 それ以降は目にも止まらない速さで進歩しています。 いまや私たちはデジタルの恩恵なしでは暮らしていけなくなりました。 デジタル情報によって導き出された天気予報を参考に衣服を決め、 その衣服や手に持っている傘の製作にはデジタル技術が用いられ、 デジタル制御された車に乗り、SNSで連絡を取り、電子マネーでお金を払います。 このように身の回りにはさまざまな「デジタル」があふれているのですが、 こと「仕事」に関してはあまりデジタル化が進んでいないように見受けられます。 とくに小売業、飲食業ではそれが顕著ではないでしょうか。 人と人が関わる「店舗営業」である以上、仕方がない部分もありますが、 なぜ、このようになかなかデジタル化が進んでいかないのでしょうか。 その実態と、デジタル化によるメリットデメリットはどのようなものがあるのでしょう。 株式会社シムトップスが小売業を対象に、 賞味期限の管理について調査したデータがあるので参考にして考察してみたいと思います。 進まないデジタル化、デメリットとメリットは まず、同社は賞味期限確認の頻度を尋ねました。 賞味期限チェックは68.5%が毎日行うと回答し、次点が1週間に1回の頻度で10.2%。 圧倒的に毎日チェックするというお店が多いようです。 毎日多くの商品の賞味期限をチェックしなければならないことを思うと、 これはかなりの苦労になることが想像に難くないです。 では、それら賞味期限の管理を何で行っているかというと、 1位が紙帳票で26.9%、2位が在庫管理システムで22.2%でした。 Excelやスプレッドシート管理と回答した人も8.3%おり、 やはりまだまだデジタル化が進んでいないことが分かります。 従業員の約40%が現行の賞味期限確認方法には満足できておらず、改善が必要であると考えらえます。 そんな中、デジタル化を進めていない店舗の半数近くがデジタル化を考えてはいるようですが、 依然それは半数止まり。 店舗業務をデジタル化することのメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。 メリット ①チェック漏れやミスのリスクが減る 人の目と手なので、やはりミスは生じます。 時間のないとき、業務に追われているときは チェックがおろそかになると回答している人がいたり、 品数や種類が多く見落としてしまうという回答をしている人がいました。 このような人為的なミスは、デジタル化によってなくすことができます。 ②時間や人件費を節約できる 慢性的な人手不足はどの業種にも言える問題です。 もちろん小売店もこの限りではありません。 毎日チェックしなければならない賞味期限管理業務をデジタル化することで、 時間と人の節約になりますよね。 ③在庫破棄リスクが減る デジタルで在庫を一元管理することにより、 人の手による管理不足によって生じる、過剰在庫や廃棄ロスのリスクを減らすことが出来ます。 デメリット ①導入に費用がかかる デジタル化を進めるにあたって、プランなどにもよりますが、 モバイル端末代金やシステム構築費用などが必要になります。 大企業ならば支店それぞれに導入しなければならないため、 かなりの導入費がかかることを覚悟しなければなりません。 ②データ入力の誤りが頻発し、精度が担保できない デジタル管理とはいえ、その数字データを打ち込むのは人間だったりします。 「60」のところを「600」と入力していたら大変なことになります。 手書きだとこういったミスは起こりにくいので、 このあたりはデジタル化において気を付けなければいけない点ですね。 ③データ更新が遅れると、最新の情報を確認できない 例えばExcelのデータなどで共有していれば、最新データのタイムラグは皆無です。 誰かが入力して保存さえしていれば、即時反映され、常に最新データの状態です。 紙帳票も同じです、離れている店舗のデータも写真化して送るなど対応が出来ます。 しかし、デジタル管理だと、 そのデジタル管理システムを提供しているサーバーの状態によって、データが左右されることがあります。 サーバーに不具合が生じれば、入力したものの反映が即時されないということも起こってしまうのです。 以前、某大手銀行のシステムがダウンし、入出金できないということが起こりましたよね。 これがデジタルの怖さで、場合によっては損失を被ることもあります。 ④システムが複雑で担当者の教育が必要 どのようなシステムをどの程度使用するかにもよりますが、 様々な業務管理のデジタル化を進めれば進めるほど煩雑になります。 特にデジタルネイティブ世代でない人たちにデジタル管理を任せようと思うと 相当の教育が必要になります。 教育担当の人件費に、教育の時間、それらも考慮しなければなりません。 まとめ いかがでしたか? こうしてみてみると、デジタル化にもまだまだ課題は残り、 一概にDX化を進めるべきだということは難しいかもしれません。 人件費や時間と折り合いを付けながら、ぜひ自分のお店にとって最適な方法を選んでくださいね。
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増えるインバウンドへの対策は【店舗の開業なら塊】
もうすぐ夏休み!増えるインバウンド需要 こんにちは。 株式会社塊です。 先週の金曜日、6月21日は夏至の日でした。 夏至と言えば最も日中の時間が長くなる日。 21日以降から徐々に陽が短くなっていくのですが、 梅雨開けから本格的な夏を感じる私たち日本人にとっては、なんだか不思議な感じですよね。 というわけで、来月の今頃から本格的な夏、そして夏休みが始まります! 飲食店、小売店、美容院、エステサロン…店舗はどこもかきいれ時になります。 さらに、今年は進む円安の影響もあってインバウンドの需要が例年よりも見込めそうです。 インバウンド、つまり外国客への対策、行っていますか? 外国人集客のためにどこまで力を入れるかはもちろんお店の自由なので、 何も「英語を学びましょう」「ヴィーガンメニューを揃えましょう」「ハラールメニューを揃えましょう」とは言いませんが、 無理のない範囲で出来るようなことならば是非取り入れて、売り上げアップを狙いましょう! 実際にお店はどのような対策を行っているのでしょうか? 今現在実施している店舗を参考に学んでいきましょう。 インバウンド需要への今日からできる対策 「ぐるなびPRO for 飲食店」によると、実際の店舗は以下のような対策を行っているようです。 ①Google mapなど地図検索サービスへの登録・情報入力 MEO対策として、自分の店舗をグーグルマップに認識してもらうということはほとんどのお店がやっていると思いますが、 意外と盲点なのが英語など多言語での情報を入れること。 今は翻訳機能も精度が高いので、元の日本語でのお店紹介文をそのまま翻訳するだけで大丈夫です。 ちなみに「deep-L」という翻訳サイトはとても滑らかな文章にしてくれるので、 ぜひ活用してみて下さい。 お店の紹介文や魅力、住所を英語にして載せておきましょう。 すぐ出来るような対策ですが、かなりの効果が期待できます。 ②キャッシュレス決済の導入・拡充 以前もブログで言及しましたが、キャッシュレス対応を進めることは インバウンド需要に応えるにはかなり重要な要素になります。 日本はまだまだキャッシュレス後進国で利用者が増えつつあるものの、 現金との二重使いの人が多い状況ですが、 韓国や中国ではキャッシュレス決済普及率が80%を超えるなど、 現金を持ち歩かない人も多いです。 さらに、外国の通貨を得るためには換金に高い手数料が取られるため、 出来ればキャッシュレスで決済したいと考える人が多いでしょう。 メインどころとなるクレジットカード決済だけでなく、 中国の「Alipay」や韓国の「Naver Pay」など拡充を行っている店舗も多いようです。 ③外国語に対応した旅行・観光サイトへの掲載 例えば、「Trip Advisor」は全世界の情報が集まる旅行サイトです。 ホテルや観光地、飲食店、雑貨屋など様々な情報が閲覧できます。 さらにこのサイトは言語選択が可能なので、英語・中国語・アラブ語など言語関係なく、 自分の好きな言語に翻訳された形で情報を得ることが出来ます。 このようなサイトに店舗の情報や紹介、写真を掲載するだけで、 沢山の外国人の目に触れる機会を獲得できます。 食べログの英語サイトもあるのですが、外国人からの認知度が低いので 上記のような世界規模のサイトに掲載することをおすすめします。 他にも日本政府が運営するサイトや、「Travel Japan」など外国人旅行者向け英語サイトは様々あるので いくつか掲載してみるといいでしょう。 まとめ いかがでしたか。 今日から出来るような対策を紹介しました。 他にも、外国語メニューの作成やそれの店頭掲示、 外国語のビラ作成と設置、外国人対策マニュアルの作成など、対策は様々あります。 しかし、これらはお金と時間がかかってしまいます。 積極的にインバウンドに焦点を当てて取り組もうというなら話は別ですが、 今日から夏の需要に向けて取り組むのは、これらの対策で十分なのではないでしょうか。 実際に、実施している店舗に対してどのような対策が効果を得られたか聞いたところ 「地図検索サービスへの登録・情報入力」に最も効果を感じ、 次点で「キャッシュレス決済の導入・拡充」に効果を感じているという返答が得られました。 どちらもお金をかけずにできる対策なので、ぜひ検討してみて下さいね。
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雨の日に影響を受ける業種とは【店舗の開業なら塊】
名古屋も梅雨入り!雨の日の飲食店への影響は こんにちは。 株式会社塊です。 先週金曜21日にようやく名古屋含む東海地方が梅雨入りしました。 梅雨入りするとこんなに変わる?というくらい空気が水を含んでいて、 雨でなく曇りの本日ですが、じめっとしています。 個人的にはあまり梅雨期間は好きではないのですが、 皆さんはいかがでしょうか。 さてそんな梅雨、「雨」という天気ですが、 やはり私だけでなく多くの人にネガティブな印象をもたらすようで、 飲食店などは特にその影響を受けるんだとか。 株式会社シンクロフードの調査によると、天気予報を意識している飲食店は85.6%に及び、 実際に雨の日に来客が少ないと感じる飲食店は72.5%にも及ぶそうです。 自分の雨の日時の行動を振り返れば、この理由の答え合わせができますよね。 「予定がある」という理由を除いてわざわざ雨の日に出かける人は少ないでしょうし、 帰り道スーパーに寄ろう、ちょっと一杯飲んで帰ろう、と思っていたとしても 雨でその予定を取りやめたということはありませんか? では、データをさらに見ていきましょう。 そうすると天気の影響を受けやすい業態と受けにくい業態があるのが分かります。 受けやすい業態はバー、焼き肉、カフェと続き 受けにくい業態は懐石料理、フランス料理が圧倒的で、イタリア料理と続いていました。 どれもいわゆる「高級価格帯料理」で、予約をして訪れるようなタイプの業種です。 このようなタイプのお店は、そもそもの来店数が少ないですが、 雨などの天候には来客数はあまり左右されません。 もともと何ヶ月、何週間も前から予約することが普通なので、 当日雨が降ろうが、風が強かろうが、予約客が訪れるという訳ですね。 反対に、カフェやバーなどには予約して訪れるという客がほとんどいません。 ですから、天候などの客足を遠のかせる要因にはもろに影響を受けてしまうということですね。 では、これら影響を受けやすいお店の雨の日の対策はどのようにしたらいいのでしょうか。 雨の日にも憂鬱にならないために このように天候に影響を受ける業種、立地のお店において、 雨の日に集客を頑張って売り上げを上げるというのは難しいです。 なので、利益率を上げるというところにシフトしましょう。 いかに無駄を削減するかというところにかかっています。 ①仕入れの量を調整する 本日24日は月曜日なので、週初めに食材を発注するというお店も多いはず。 では、今週の天気を見てみましょう。 27日(木)くらいまではくもりで、週末になると雨と曇りがまじるようです。 今週は平日は雨の影響をそこまで受けなさそうですが、 集客チャンスの週末には雨予報なので、普段より少なめに仕入れるのが良いでしょう。 平日によく出るメニューや休日によく出るメニュー、 団体のお客さんの時によく出るメニュー、個人のお客さんの時によく出るメニューなどがあるならば 今週は平日によく出るメニューや個人客がよく頼むメニューはそのままに 休日・団体によく出すメニューは少なめにするといいのではないでしょうか。 ②仕込みの量を調整する 仕込みは日々行う業務ですね。 例えば今日は夜まで雨は降らないようですよ。 しかし、月曜日であること、雨は降っていないが曇りでじめじめとして不快であること、 低気圧のせいで調子の悪いような人がいることなど 様々な要素を複合的に考えてみて下さい。 繁忙期の月曜日と同じようには考えない方がいいかもしれないですよね。 明日はどうか、明後日は…毎朝天気をチェックして 仕込みの量を微調整していってくださいね。 仕込んでしまったものはすぐに鮮度が落ちるため、さばききらなければなりません。 仕込みの量の見極めが廃棄量に直結してきます。 かといって少なすぎて、お客さんの注文時に売り切ればかりだと 折角の売り上げを上げるチャンス、リピーターを獲得するチャンスを棒に振ってしまいます。 なかなか開業したばかりでデータや経験がないと大変ですが、 少しずつこの量を調整していけるようになると、利益率をぐっと上げられます。 ③人材配置を調整・工夫する 1週間2週間先の天気予報を確認しましょう。 例えば来週は結構ずっと雨が続く予報です。 アルバイトのシフト決めを1週間ごとに行っているならば、 来週は少し抑えた人数でお店をまわすことが可能かもしれません。 また、客数が少ない場合にはアルバイトの早上がり希望者を募る、 ホールの配膳から片付け業務の方に回ってもらうなど人材配置を工夫しましょう。 まとめ いかがでしたか。 集客方法としては「雨の日サービスをする」それをSNS他で宣伝する、など が代表的なものとして挙げられますが、 やはり雨の日に集客に力を入れて売上を上げるというのは、なかなか難しいです。 どちらかというと、いかに無駄を省いて利益率を上げるかという考えにシフトして この梅雨を乗り切ってくださいね。 ちなみに今年は梅雨入りが遅く、梅雨明けは例年通り予想なので 梅雨期間は短くて済みそうですよ!
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未来の食材は流行るのか【店舗の開業なら塊】
未来の食材とは こんにちは。 株式会社塊です。 皆さんはどんな料理が好きですか? 今日のお昼にはどんなご飯を食べますか? 現代の日本ではそのように簡単に好きなものを好きなだけ食べることが出来ます。 しかし、今この瞬間にも食糧難にあえぐ国は存在するし、 このような食糧難はやがて全世界共通の問題になるともいわれています。 そんな中、数年前から注目され出したのが「未来の食材」。 昆虫食や大豆ミート、培養肉、なんと3Dプリンターフードなるものまで存在しているそうです。 中でも昆虫食は一時期話題になりましたよね。 無印良品が「コオロギせんべい」を発売したのも記憶に新しいです。 コオロギにはたんぱく質やカルシウムが豊富に含まれているだけでなく、 家畜と比較したときにCO2排出量も少なく、生産・加工が容易で、 そのほとんどが可食部であることから廃棄がでないなどメリットがさまざまあります。 私も一度コオロギが練りこまれたおせんべいを食べたことがあるのですが、 どことなく香ばしいくらいで、嫌な味やにおいもなく、 一般的なおせんべいと変わらず食べることが出来ました。 大豆ミートは最近スーパーなどでも見かけるようになりましたね。 コンビニのお菓子にも大豆ミートを使用した商品が陳列されるようになりました。 ヴィーガン主義の人からの支持や、その美味しさ、 ヘルシーさも相まって市民権を得てきているように感じます。 培養肉は皆さんご存じでしょうか。 鶏や豚、牛などの家畜の細胞を採取して培養し、つくられた肉のことです。 シンガポールやイスラエルでは既に売られていて、食べることが出来るんだとか。 少し怖い感じがじますね。 3Dプリンターフードにいたっては、あまり想像がつきません。 これはその名の通り、3Dプリンターでそっくりそのまま指示した食事を出力するそうですが、 廃棄食材や、海藻などを食品カートリッジにしたものを原料として、 香りや味もそのまま再現され、食べることが出来るというのです。 高級店のあの料理がそっくりそのままでプリンター出力できるらしいのです…。 近未来的すぎてあまり想像がつきませんよね。 しかしこのように、 さまざまな課題を解決するために、さまざまな未来の食材が生まれているのですね。 未来の食材は流行るのか これら未来の食材は、果たして流行するのでしょうか。 例えば、名古屋にはありませんが東京には昆虫食専門レストランがあるそうです。 大豆ミートなどを用いたヴィーガン専門店は今や数多くありますよね。 インバウンドの需要も相まって、特に最近は人気のようです。 培養肉は、日本ではまだ承認されていません。 倫理観の問題もあるため、なかなか受け入れがたいのではないでしょうか。 3Dプリンターフードは日本人にも研究の第一人者がいるようで、 こちらは進んでいくかもしれません。 彼曰く、「3Dフードプリンターが実装されたら調理は全く必要なくなる。料理をしないような時代がくるのではないか」ということで、 フードロスの観点から見ても優秀な、 3Dフードプリンターが実用化される日も近いのかもしれません。 しかしどうでしょうか。 ここからは個人的な意見になりますが、大豆ミートはまだしも、 私は昆虫も培養肉も、3Dプリンターフードもあまり食べたいと思うことが出来ません。 昆虫食レストランもいくら珍しくておしゃれで、美味しかったとしても 足を運ぶことはないでしょう。 これは私の中に根付く日本人としての倫理観や常識からくる考えです。 文化が違えば全然違う受け取り方をするのも理解していますし、 昔はありえないと考えていたことが、有り得ない速度で現実化する昨今なので 来年は違う意見を言っているかもしれないとも思っています。 流行するか否かについて、今現時点では私と意見を同じくする人の方が 圧倒的な大多数であるのではないでしょうか。 しかし、先駆者とは昔から非難・批判され、弾かれてきた人たちでもあります。 倫理観や常識というものがどこまで変容するかは分かりませんが、 新規性のある市場がチャンスであるのは間違いありません。 自分の考える「これ」と思うものがあったら、ぜひトライしてみて下さいね。
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小売店レイアウトを工夫しよう【店舗の開業なら塊】
知らないうちに誘導されて購入している? こんにちは。 株式会社塊です。 皆さんはレジ横のガムやチョコなどを買ってしまったという経験はないですか? 100円ショップに行ったら目当てでないものまで沢山購入してしまったこともあるでしょう。 これらの現象、もしかしたら無意識に操られていたのかもしれません…。 「マーケティング心理学」という言葉があります。 その名の通り、ビジネスマーケティングに心理学を用いたものなのですが、 今後すこしづつ紹介していけたらと思います。 「なぜ私はあの商品を買ってしまったのか」を紐解いていくと、 実は心理学を用いたマーケティング理論によって誘導されていた、ということが少なくないのです。 心理学を用いたレイアウト 実は店舗のレイアウトにも、このマーケティング心理学が用いられていることを知っていましたか。 実際に用いている例を紹介しましょう。 あなたの職場や家の近くに一つはあるであろう「コンビニ」 ついつい用がなくとも寄ってしまいますよね。 実はこの「コンビニ」、マーケティング心理学がふんだんに用いられています。 まず自動ドアをくぐると、右回り左回りがありますが、まずは雑誌コーナーに辿り着きます。 そして飲み物のコーナー、最後にお弁当やおにぎにのコーナーに辿り着くはずです。 どうですか。普段あなたが良くいくコンビニでイメージしてみて下さい。 大体同じような配置になっているはずです。 少なくとも、雑誌が一番外からも見えやすい位置に配置され お弁当やおにぎりは店内の一番奥に配置されているはずです。 これは全国どこも同じようなレイアウトになっているのです。ちょっと面白いですよね。 なぜこのような形になっているかというと理由があって、 まず雑誌コーナーが一番入り口から近く、店頭外からも見えやすいように設置されているのは 集客に役立つからです。 並ぶのは嫌だけど、人が居ないお店には入りたくないですよね。 雑誌を立ち読みする人たちを外からも見えるようにすることによって、人が入店しやすくなります。 反対にお弁当やおにぎりが一番奥に配置されているのは、それらがコンビニの主力商品だから。 それ目当てに訪れる人が最も多いので、なるべく遠くに配置して、 沢山店内を歩いてもらって他の商品も目に入れてもらい、購入させようという意図からです。 あのように狭い店内ながら、様々な心理学を持ちいた工夫がされているのです。 他には、100円ショップなどもそうです。 100円ショップの商品配置は分かりづらく、規則性がない店舗も多いです。 目当ての商品を見つけるために様々な棚を見て回らなければなりません。 このように迷路のようにすることで、たくさん店内を歩かせて、 出来るだけ多くの商品を目にしてもらうようになっているのです。 だから必要のないものまでさまざま購入してしまうのですね…。 これはドン・キホーテなどの雑貨・食料品店も同じ手法を用いています。 まとめ 小売店開業の際には、ぜひこのようなレイアウトにも注意してみて下さい。 たとえ小規模であったとしても、コンビニのように工夫することは可能なのです。 ぜひさまざまな心理学を利用して、効率よく集客をし、売り上げを上げていってくださいね。
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設備機器はリース?買い切り?2【店舗の開業なら塊】
リースのメリットとデメリット リースで設備機器や家具などを借りる場合、大きく分けて方法が2種類あります。 1,リース契約期間終了後は自分で所有できる方法 初期費用や保証料金のほか、月額費用を支払っていけば、 最終的にはその設備機器が自分のものになるという仕組みです。 大体が契約期間を5年~に設けているところが多いです。 2,最低契約期間があり、それ以降は更新または返却する方法 初期費用や保証料金のほか、月額費用を支払います。 1よりは月額費用が安く設定されていることが多く、 最低契約期間も2年~と短めに設けているところが多い印象です。 では、リース契約のメリットとデメリットを見ていきましょう メリット ●初期費用が安い すべて揃えたら数十万円から数百万円する設備機器が初期費用数万円で済みます。 ●保証期間が付帯している 設備機器が壊れた際のメンテナンスや交換などをしっかりと行ってくれます。 しかも無料である場合がほとんどです。 ●都度新機種に変えてくれることも 会社によっては、新しい機器に都度交換してくれるようなところもあります。 電化製品は新しいものが登場し続け、そのたびに機能が良くなっていくのがセオリーです。 そんな最新機種を使うことが出来るのは良いですよね。 デメリット ●割高である 初期費用だけ見ると圧倒的に安いですが、中長期的に見ると割高になることも。 ●中途解約ができない 必要でなくなった、廃業したなどがあっても中途解約は基本的には認められません。 最低契約期間中は使用しなくても料金を支払い続ける必要があります。 ●所有権を持てない 設備機器を購入し、自分の資産にすることで「減価償却費」として計上出来るため 節税することが出来ます。 しかし、リース契約では所有権がうつらないため、減価償却費計上が出来ません。 ●契約終了後所有システムでは、所有後に大変なことも リース契約期間中には保証期間がありますが、所有後にはありません。 自分のものになった途端に壊れた…ということがあっても、 メーカーに連絡して高額な修理費を支払わなければならなくなります。 また、よくみなさんもご存じのように電化製品には寿命があります。 大体10年ほどと言われていますが、店舗使用においてはこの限りではありません。 10年持つということは中々ないと思います。 5年で自分のものになったとしても、それは新品ではなく5年使用した中古品なわけです。 さてそれはあと何年もつのでしょうか…。 買い切りのメリットとデメリット お次は買い切り、つまり一括購入する際のメリットとデメリットを見ていきましょう。 メリット ●費用が安くなることがある 中長期的に見ると、費用が安くなるということがあります。 例えば、大型業務用冷蔵庫のリースが5年契約で月6,000円だとしましょう。 6,000円×12ヶ月=72,000円/年 72,000円×5年=360,000円かかります。 ではこちら、購入したらいくらくらいなのでしょうか。 調べると大体18万円~23万円程でした。 メンテナンスや修理費用は加味していませんが、10万円以上安くなるということですね。 中古品を購入すればさらに価格を抑えることもできます。 ●自分の好きなようにカスタマイズできる 自分の購入したものなので、立派な自分の資産です。 更なる機能を付帯したい場合など自由にカスタマイズしたり、 もちろん絵や文字を書いてインテリアの一つにしてしまったりすることも可能です。 黒の壁紙にしたのに、エアコンの白が目立つ…ということもなくなります。 色を付けたりすることも勿論自由ですからね。 ●資産になる 店舗設備品も立派な資産です。 経理においては減価償却費として計上が可能なため、節税効果もあります。 廃業時には売って、お金に換えることもできます。 デメリット ●初回購入時の費用が高い 空調設備や冷蔵・冷凍庫、厨房機器、水道設備… 全てを一括でそろえるとしましょう。 業種にもよりますが大体300万円前後は見ておかなければなりません。 それが、リースだと月々2万円~5万円程で済みます。圧倒的な違いです。 ●壊れた際には修理費用がかかる メーカーのメンテナンス保証期間や範囲にもよりますが、 破損時には修理費用を支払わなければならない可能性があります。 特に飲食店などの油や水をよく使用するような業態では、 劣化が著しいので、通常の耐用年数を待たずして壊れてしまう場合も多いです。 ●手続きや書類保管が面倒 購入時には発送含め様々なやり取りを交わさなければなりません。 また、付帯する保証書などをきちんと管理する必要もあります。 上記に挙げたように減価償却費として計上できるのは節税効果があるのですが、 それらの経理計算を行わなければならないので、手間になります。 まとめ どちらにも良い点悪い点があります。 自分の開業業種や業態、いまの自分の状況や予算などと相談しながら どちらが自分にはあっているのか決めて下さい。 個人的におすすめなのは、中古品を購入すること。 次にリース、そして新品の購入でしょうか。 しかし前述のように、予算や状況、お店の規模や必要な設備によっても 購入がおすすめなのか、リースがおすすめなのかは異なります。 できればすでに導入している店舗経営の先輩の話なども聞きながら、判断していってくださいね。