BLOG
ブログ
-
スタッフ教育は必要なのか【店舗の開業なら塊】
アルバイトに教育は必要? こんにちは。 株式会社塊です。 春は人の異動がある季節ですね。 なので本日は新人社員、アルバイトなどスタッフについての話をしたいと思います。 一般的に会社において、新人が入社すると「教育担当者」をつけるところが多いと思います。 会社における仕事は多岐に渡り、煩雑で複雑であることが多いので、 誰か長期間に渡って教えてくれる先輩が必要になってくるからです。 しかし、飲食店や小売店のアルバイトはどうでしょうか? もちろん業務は単純なものだけでなく様々なものがありますが、 ある程度の知識と経験がある人であれば、1日の簡単な説明で何とかなることが多いです。 これはキッチン作業などの調理は除き、ホールスタッフの場合の話です。 一般的には数週間~数ヶ月は研修期間を設けているお店が多く、 その間は時給が下がったり待遇が下がったりしますが、ある程度の失敗も許容され、 その間に慣れて覚えていってもらうことを意図します。 つまり実地で訓練を積ませるお店が多いのです。 練習をさせたり、教育担当者を設けているというお店はあまりないでしょう。 そもそもアルバイトにはそこまで労働に対する責任を負う必要がないので、 お店側もあまり多くのものを求めないというのが正しい姿勢ではあります。 そういった、数ヶ月~2,3年程度の限定的な期間の雇用が想定されるスタッフに対して、 そこまで人的リソースを割ける余裕がないというのも現状です。 しかし、ほんとうに教育担当者やトレーニングを設けなくてよいのでしょうか。 スタッフの離職率を下げることが結果として利益・売上アップに? 確かに、アルバイトやパートに対してそこまで人的リソースを割くのは難しいかもしれません。 しかし、相談役の先輩を置くことがスタッフの離職率を下げることも分かっています。 アメリカで行われた「ホーソン実験」というものがあります。 これは、人が生産性を高めるためにどのような要素を重視するのかという実験で、 2万人のスタッフを対象に行われました。 では、生産性向上に最も寄与するのは何の要素だと思いますか? 職場の物理的な環境でしょうか、人間関係でしょうか、仕事へのやりがいでしょうか? やはり賃金なのでしょうか? 驚くべきことに、生産性の向上には賃金などの待遇や職場環境よりも、人間関係の方が影響を与えることが分かっています。 スターバックスはアルバイトスタッフの離職率が驚くほど低いのだそうです。 殆どの方が大学1年生から4年生の卒業時まで勤め上げるのだとか。 面接はハイレベルと言われており、しっかりと人を見極めて判断します。 そのため、人間関係が良好な職場が多いんだとか。 これは、スターバックスの社風である「サードプレイス」(職場、家、そして第三の環境を提供する)というものとも関わりが深そうです。 新人に対して人的リソースを割く余裕がなく、新人教育を疎かにしがちであるというのが現状であるお店・企業が多いと思いますが、 実は教育担当者を付けてしまった方が、結果的に割く人的リソースが少なくなることがあります。 例えば、スタッフの離職率が高いお店で、半年の間に人が5人入れ替わるとしましょう。 先輩スタッフは、その6ヶ月の間に最低5回はアルバイト内容の説明を行わなければなりません。 教育担当者という制度ではないので、ずっと面倒をみなければならないという訳ではありませんが、半年で5回の説明はなかなか大変です。時間もかなりとられるでしょう。 では、離職率の低いお店で、半年で1人の新人スタッフだとしたらどうでしょうか。 初めはつきっきりでしっかりと仕事を教える必要がありますが、1・2ヶ月もすると一人で動けるようになるでしょう。 教育担当者という立ち位置ではありますが、最初の数か月を過ぎればそこまで手間もかかりません。 果たしてどちらが人的リソース、時間的リソースがかかっているのでしょうか。 スタッフの離職率が下がると、このように人的リソースも時間的リソースもかからないので、利益や売上が高まることも分かっています。 現場に慣れたスタッフでお店をまわすことができるので、高品質なサービスを提供することができ、顧客満足度も高まります。 まさに、スターバックスはそうですよね。 あの短い注文の時間でやりとりをして、お客さんに最適な提案をし、カップに絵柄やメッセージを書くなどの心遣いもあります。 このようなきめ細やかなサービスが、スターバックスが人気である理由の一つであると言っていいでしょう。 まとめ スタッフの新人教育はきちんと実施していないお店がほとんどです。 しかし、ここをしっかりと行うことで結果的に売上や利益が高まるかもしれません。 疎かにしがちな新人アルバイトへの対応ですが、一度ここでしっかりと考える機会にしてみてください。
-
不安を力に変える【店舗の開業なら塊】
不安は誰もが抱く感情です こんにちは。 株式会社塊です。 先日中高生の卒業式の場面に遭遇しました。 卒業証書を持って、ボタンがなくなっている生徒もいて、泣いている子がいたり笑っている子がいたり、 誇らしげに卒業証書を抱えている子が多くてなんだかほほえましくなりました。 春は出会いと別れの季節ですね。 また、春はライフステージが変わるタイミングでもあります。 中学生が高校生になったり、大学生が就職したり、転職して新たな会社に入社するという方もいるかもしれません。 開業の方が一番増えるのも実は今のタイミング。 空き物件もこの頃が一番出てきやすいので、来年や今年の秋冬の開業に向けて動き出すタイミングとしてもばっちりです。 さて、そんな絶好のタイミングですが、なかなか開業に一歩踏み出せないという方が多くいます。 なぜ踏み出せないのか、一番相談いただくのは「不安である」ということ。 かかる開業資金は、どれだけ小さなお店であったとしても安いものではありません。 殆どの方が銀行や国庫金融、知人などから借金して始めることになるので、最初から借金を背負ってのスタートです。 また、開業には時間もかかります。 開業までのその間は収入もゼロになるので、余計に不安が募ります。 そして、開業したはいいものの、お客さんは来るのか…売り上げは立つのか…人を雇っていいのか…経営は上手くいくのだろうかと不安になるはずです。 このようなことを考え出すと、一歩踏み出すのに二の足を踏んでしまいますよね。 しかし、不安になるのは何もあなただけではありません。 開業者はほとんどの方が等しく同じような悩みを抱えながら開業しました。 中には、どれだけ売り上げが上がっても安心できたことは一度もないと話す人もいます。 不安という感情は常について回るものなのかもしれません。 思い返すと、私たちは常に不安にさらされて生きてきました。 進級してクラスが変わるタイミングでも進学するタイミングでも、転職でも、結婚でも、選択肢をつきつけられるときはいつも不安が付きまといます。 小さいことで言うと、今日家を出るとき鍵を閉めたか、火を消したか…なども不安になることがありますよね。 このように、生まれてから今まで、全く不安を感じたことのない人などいないでしょう。 このように不安を抱くと、勇気を持ちたい、もっと大胆な人になりたいと考えますが、 不安は誰しもが抱く感情です。それを抱かないなど無理な話なのです。 大昔の人は、あまり不安や恐怖という感情を抱かなかったと言います。 なぜなら、その刃で自分の命が失われてしまうという知識がなかったから。 熊のその牙で喉仏を狙われたときに死ぬなど知らなかったから。 知らなければ不安になることはありません。 「不安」や「恐怖」は私たち人間が生き残っていくうえで、失くしてはならない大切な感情なのです。 どうせならその不安を利用して力に変えてみませんか。 不安を力に変える 不安は、頑張る原動力にもなります。 人がモチベーションとなる感情には2種類あると言われています。 それは「接近」と「回避」というもので、もともとオーストリアの心理学者であるフロイトが提言した説になります。 接近というのは快の感情で、例えば「高層マンションで優雅な生活がしたい」「毎日値段を気にせずに買い物がしたい」「あの外車に乗りたい」など憧れや目標となるものに近づきたいという欲求です。 そして、回避というのは不快な感情で、例えば「休めば収入が減り、減れば今の生活が出来ないだろう」「この仕事が上手くいかなければ降格するかもしれない」「この食生活では病気になってしまう」などの避けたい未来が、現実のものとならないようにしようという欲求です。 一般的に後者のモチベーションの方が強いと言われています。 高級車に乗ってタワーマンションに住むのは諦めることが出来てしまいますが、無一文のホームレスになったり病気になったりするのはなんとしてでも避けるために努力することが出来るでしょう。 だから仕事を簡単には退職しないし、お酒や油ものも控えるように行動することができます。 上司に叱責されないようにプレゼンテーションの準備もしますし、先生に怒られないように宿題もやりますよね。 これらはすべて怒られる、今より悪い状況になることへの回避がモチベーションとなっています。 もちろん、自分の知識や力になるからプレゼンテーションの準備をしよう、宿題をやろうと思える方も中にはいるかもしれません。 しかしどちらかと言えばそれは少数派です。 このように、不安や恐怖など不快なものを回避しようと思ってする行動は強力な原動力になり得るのです。 はじめての開業は誰しもが不安です。 しかし、その不安な感情を逆手にとって、力強いモチベーションに変えてみて下さい。 きっとあなたの背中を押してくれる大きな存在となることでしょう。
-
雑貨屋さんをやりたい!【店舗の開業なら塊】
小売店でも人気の雑貨屋さん こんにちは。 株式会社塊です。 店舗の開業で一番人気なのは飲食店で、その次に小売店です。 小売店の中でも人気なのは飲食物の販売(パン屋、ケーキ屋など)と、雑貨屋さん、アパレルショップです。 そんな中でも今日は、雑貨屋の開業についてみていきたいと思います。 どのように商品を仕入れたらいい? 開業にはどれくらいの期間とお金がかかる? 気を付けなければいけないことは? などをみていきましょう。 雑貨屋の仕入れ方法 まず、雑貨屋さんをやる時にはコンセプトを決めましょう。 どのような商品を扱うのか、それは輸入物なのか日本の商品なのか、 顧客はどのターゲット層なのか…… そして仕入れルートを構築します。 仕入れる方法はざっくりと3つあります。 1、インターネット通販で仕入れる いまや海外製品もインターネットを通じてワンクリックで注文が出来るようになりました。 大口の買い物の場合は値引きもありますし、お店まで直接届けてくれるので便利です。 ただ、実際に目で見ることが出来ないので、思っていた商品と違った…ということがよくあります。 最初は小口注文して製品の質やデザインを確かめるというのも手です。 2、自分で買い付けに行く 海外へ渡航したり、日本国内の製造所や販売所・卸売所などに出向いて買い付けるという方法もあります。 自分の目でみて商品を選ぶことが出来るので、間違いが少ないです。 しかし、買いに行く際の交通費や時間を考えると割高になることもあります。 3、展示会で買い付けをする 最近は雑貨の展示会も多く開催されるようになりました。 名古屋ですと、吹上ホールやポートメッセなごやなどで大規模な展示会が開催されています。 クリエイターズマーケットやハンドメイドマルシェなどもおすすめの買い付け場所です。 販売所でなく製造メーカーと直接繋がることも可能なので、この機会をぜひ生かしてください。 雑貨屋開業にかかる期間とお金 雑貨屋も飲食店も店舗開業にかかる期間はさほど変わりません。 店舗の規模と業種によって大きく異なりますので、一概には言えませんが、半年~1年間は準備に充てると良いでしょう。 ただ、雑貨屋は飲食店と違い厨房の設備などが必要ないので、内装工事は比較的短期間での施工が可能です。 費用については、こちらも同じく業態・規模によって大きく異なります。 ただ、雑貨屋は飲食店よりも狭いスペースで少ない設備のもと開業が可能なので、内装施工費などは他業種に比べると低く抑えることが出来ます。 雑貨屋開業において気を付けたい2つのこと 1、コンセプトがブレないようにする 雑貨屋を運営していると、ついついあれもこれもと商品を仕入れたくなってしまいます。 一貫性があれば良いのですが、「好きなもの・いいと思ったもの」というざっくりとしたコンセプトだと、結局は何が売りたいのか分からなくなってしまうというのがよく起こります。 店内も雑然としてしまい、どのような層に働きかけたいのか分からなくなります。 自分の家ならば自分の好きなものを全部詰め込めばいいのですが、お店はあくまでもお客さんに向けた販売スペースであるべきです。 しっかりと見やすく買いやすい配置で、初めのコンセプトからブレることなくお店を運営していきましょう。 ただ、全くの方向転換をするという場合はこの限りではありません。 なかなか商品が売れなければ考えても良いでしょう。 2、買い付け先をしっかりと見極める 今来ている服のタグを見てみて下さい。 そこには「Made in China」と書いてありませんか? もうだいぶ前から私たちの身の回りのものは中国製の製品で溢れています。 洋服だけでなく、日用雑貨から調理用品、食材なども中国から輸入したモノが身の回りには多くあります。 近年では、中国の労働単価が上がったことによりMade in カンボジアなども散見されるようになりましたが、まだまだ中国製の製品が多いです。 海外から買い付けをする際には、中国から行う人がほとんどです。 なんと言っても値段が安く、日本から近いので送料や渡航費もあまりかかりません。 時間も欧米などに比べると大分短い時間での納品が可能です。 しかし、中国業者とのトラブルが実は結構多いのです。 頼んだ個数が納品されない、金額が割増しされていた、明らかに品質の劣る商品が届いた、入金したら連絡がつかなくなった…。 最近は、中国通販会社で購入後にクレジットカード情報がスキミングされたなどの話もよく聞きます。 このようなトラブルに巻き込まれないように、買い付け先はしっかりと見極めてくださいね。 まとめ 小売りは飲食店と比べると利益率が高く、開業の初期費用を抑えることが可能です。 また、店舗のほかにインターネットでのオンライン販売なども可能なため、販売ルートを複数持つことも可能です。 自分の好きに商品や内装を決められるなど比較的自由度も高いです。 気を付けるべきことには気を付けながら、理想のお店を作ってみて下さいね。
-
開業者の集まりに参加してみよう!【店舗の開業なら塊】
自分の目標を叶えている人と知り合おう こんにちは。 株式会社塊です。 皆さんの小さい頃の夢はなんでしたか。 モデルや俳優、医者に弁護士、スポーツ選手……最近だとYoutuberなどの動画配信者も人気でしょうか。 いわゆる有名で人気のある職業に就きたいと思った方が多いはずです。 では、中高生の頃の目標はなんだったでしょうか。 今まではあまり登場することのなかった、「〇〇という業界の会社員」や医療は医療でも「療法士」などの職業が出てきます。 この頃になるともっと現実味を持って自分の人生について考えるので、手の届きそうな職業を目指す人が増えます。 人は、周りにその職業についている人がいないとなかなか目指すことが出来ません。 医者の親を持つ子どもが医者を目指すことは多いですが、親が医者でない子どもが医者を目指すことは少ないです。 なぜならその「なり方」を知らないからです。 親が医者の人は、医者のなり方を知っています。 よい中学・高校に行き、大学は医学部に入る。国家試験を受けて医師免許を取得して、研修医になりそして医者になる。 という道筋がしっかり見えるのです。そしてそれを子どもにも伝えることが出来ます。 しかし、親がサラリーマンの子どもはどのようにして医者になればいいのか分かりません。 親が実感を持って伝えることも出来ません。 大人になるにつれモデルになりたい!俳優になりたい!スポーツ選手になりたい!という夢が変わっていくのは、なるべき人たちと自分とのズレに気付いたからという理由も大いにありますが、 周りにロールモデルが居なくてなり方が分からないというのも大きな理由の一つです。 作家になりたくてずっと紙に文章を書いているだけでは作家にはなれません。 どこかの出版社に提出したり、コンクールに応募したりしなければならないのです。 最近だと、投稿小説サイトに投稿して向こうから声がかかるのを待つという方法もあります。 どんなに文章が上手くても、作文用紙に書き連ねているだけでは作家にはなれないということです。 このように、なり方を知らなければなれるものもなれないのです。 ですから、何か目標が生まれた時、できるだけその自分の夢を兼ねている人と知り合いましょう。会いに行きましょう。 なり方、なった方法を聞くのです。 店舗を開業している人と知り合おう 今や何でもインターネットで検索すれば知ることが出来ます。 店舗の開業の仕方については、弊社も紹介していますし、調べればいくらでも発信している人がいます。 しかし、経験者の生の声に勝るものはありません。 そして、それを知ることでもっと身近になり自分事になるはずです。 最近、名古屋の中区鶴舞に「STATION Ai」という施設が開設しました。 これはスタートアップを目指す創業者を支援するための施設で、起業家を目指す人たちが集います。 また、商工会議所などでは創業や経営についてを学ぶことが出来ます。 他には、異業種交流会への参加もおすすめですし、セミナーなどを受講するのもいいです。 飲食店や小売店、開業したいジャンルのお店の行きつけをつくり、オーナーの方と仲良くなるというのもいい方法です。 または、友人に聞けば数人はそのような繋がりがあるかもしれません。 ぜひまずはロールモデルをつくることから開業の一歩を始めてみて下さいね。
-
路上はみだし営業で営業停止!路上で営業する場合は道路使用許可を【店舗の開業なら塊】
路上はみだし営業 こんにちは。 株式会社塊です。 3月17日の今日は東北や北海道では雪が降るんだとか。 3月になってもまだまだ寒い日が続きますね。 しかし週末から名古屋は20度を超える予報。そろそろ春が近づいてきました。 気温が上がり気持ちの良い季節になると、外で楽しむ機会が増えます。 お花見などのピクニックやハイキング…… 飲食店のテラス席なども人気になります。 日差しのもと食べる料理はいつもと一味違うように感じますよね。 さて、確かに外で食べるご飯やドリンクは格別ですが、先日全国で初めて路上はみだし営業による行政処分が下されることになりました。 場所は東京新橋。 このあたりは、路上でお酒を飲む文化があり、お店の人によると「路上で営業しなければ売り上げが立たない」と言われるほど。 4.7mの道で1.2mはみ出し交通妨害を行った該当店舗は、60回に及ぶ警告を無視したため今回全国で初、3週間の営業停止処分となりました。 店内の範囲からはみ出て、公共の道路にて営業する行為は道路交通法違反に抵触します。 災害や火災などの有事の際に退避経路が確保されず、緊急車両が通れないなどの問題に繋がりますし、 景観の悪さや治安の悪化を懸念する声も絶えません。 少しなら……みんなやっているし…… と思ってしまいがちですが、公共道路におけるテーブルや椅子を並べての営業はやめましょう。 これは看板にも言えることです。 道路上に看板を勝手に設置することは禁止されていますのでご注意を。 どのようにして路上営業すればいい? では、路上営業をすることは全くできないのでしょうか? 路地裏で目立ちにくいお店が大通りの道路に看板を置くことはできないのでしょうか? 店内や私有地以外の公共の場所を営業に使おうと思ったら、「道路使用許可」や「道路占用許可」をとらなければなりません。 逆に、これらを取得すれば問題ないのです。 ですがまず、道路使用許可が個人利用でとれることはまずありません。 道路使用許可が下りる条件は、交通の妨害とならないまたは公益上・慣習上やむないものであると決められています。 つまり、工事の際や石碑を立てる際、そしてお祭りやイベントなどにおいては取得が可能ですが、 お店が路上で営業するために申請したとして許可がおりることはまずないでしょう。 道路占用許可は、占用が可能な道路であれば、個人利用でも申請が可能で許可がおりることもあります。 店舗の看板や路上テラス席などを設置したい場合、こちらを取得するようにしましょう。 自治体や警察署に問い合わせて、該当道路が占有可能なのかを確認し手続きの方法を聞いてください。 また、最近では「ほこみち」プロジェクトと言って、道路を通行以外の目的で柔軟に利用できるようにする制度が整えられつつあります。 道路使用許可も道路占用許可も、テラスの路上営業などで許可をとるのは実は至難の業ですが、この制度を利用すればもっと柔軟に認められるようになります。 道路管理者と店舗・企業を繋ぐこのプロジェクトは、賑わいを生んで暮らしを豊かにするため、歩行者にとっても街にとっても良いものだと言えそうです。 まとめ 道路は公共のもので、自分だけが得するように使用するのは認められていません。 「周りもやっているから」「少しくらいならいいだろう」というその思いによる行動は、道路交通法違反にあたる立派な法律違反行為です。 しっかりと許認可を得た上で、誰もが楽しめるような路上営業を行ってくださいね!
-
ノロウイルスが過去にないほど流行中!食中毒にも注意を【店舗の開業なら塊】
ほんとに怖いノロウイルスのはなし こんにちは。 株式会社塊です。 私は2週間ほど前に中華料理のコースを食べに行きました。 コース料理だったので、前菜から主菜、副菜、スープや炒飯、中国菓子まで盛り沢山でした。 その日の夜半、胃の調子が悪くなったのですが、翌日日中は何も問題なく過ごし夜には飲酒もしました。 その数時間後、人生で今まで経験したことのない吐き気や腹痛、胃痛に見舞われ、 深夜から朝にかけては死人のようにぐったりとしてしまいました。 寝室に行くことも出来ず、時にはソファまで辿り着けずに床で倒れこむ始末。 何も食べることも飲むことも出来ず、熱がでてそれはなんと最高39℃にまで至りました。 インフルエンザに3回、新型コロナウイルスにも3回、全身麻酔の手術なども経験している私ですが、それらとは比較にならないほど大変でした。 おそらく中華料理で頂いた蒸しカキ、または有頭のエビのお刺身にあたったのだと思うのですが、 結局精密検査を受けていないので、細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など)の胃腸炎なのかウイルス性(ノロウイルス、ロタウイルスなど)の胃腸炎なのかどちらか分かりません。 もしかしたら、そのお店の店員さん経由だったのかもしれませんが結局理由はよくわかりません。 人生で初めて”あたる”という経験をして、二度と起こりたくないと強く感じています。 どうかみなさんも気を付けて下さいね……。 ノロウイルスが今までにないほど流行 国立感染症研究所によると、3月2日までの1週間で報告された「感染性胃腸炎」の患者の数はこの時期として過去10年で最も多くなったそうです。 例年12月から1月にピークを迎えるノロウイルスが、この時期にここまで流行が続くのは異常です。 最近では新しい型のノロウイルスも流行っているようで、充分に気を付けなければなりません。 ノロウイルスは、とても感染力が強いため、とにかく患者の触ったものに触れないことが大事です。 完治後も最長で1か月間はウイルスが放出されるとされており、回復後も注意が必要です。 トイレの蓋を閉めて流すのはもちろん、こまめな手洗いや消毒も行ってください。 しかし、ノロウイルスにはアルコール消毒が効かないと言われています。 洋服やタオルなどは高温水で消毒殺菌し、触れたものは塩素系消毒剤で拭きましょう。 とにかく一番大事なのは、自身の免疫を高めて患者には近寄らないようにするということです。 飲食店は要注意!食中毒を未然に防ぎましょう さて、この状況の中最も気を付けなければならないのはズバリ「飲食店」です。 先日も大阪の有名日本料理店で集団食中毒が発生し、営業停止命令が出ていました。 営業停止処分は3日間と軽いものでしたが、今後も控えるお客さんも多いでしょうし、風評被害が気になるところです。 今経営されている方も、今後開業を目指している方も、このように行政処分の対象とならないよう、しっかりと対策していきましょう! (1)食材の保存温度の確認 食材はそれぞれ保存するのに適する温度があります。 また、これは季節によっても異なります。 冷凍保存のもの、冷蔵保存のもの、常温保存のもの、さらにはその中での細かい温度の調整まできちんと管理しましょう! 例えば夏場に仕入れた食材をうっかり半日放置したとします。 野菜などは問題がないものもあるかもしれませんが、生ものは絶対に危険です! 勿体ないと思うかもしれませんが、処分するようにしてください。 (2)食材ごとに調理器具を分ける 生肉を切った包丁で野菜を切る……絶対にNGです。 魚を切ることもやめてください。 野菜、魚、肉、さらには生ものと加熱済みのものでも分けて下さい。 包丁だけでなく、まな板などその他調理器具もしっかり分けるようにすると良いでしょう。 (3)生ものを提供する際の衛生管理の徹底 鶏の刺身やたたきにはカンピロバクターが、 魚の刺身にはアニサキスが、 そして生カキなどにはノロウイルスが、といったように 生ものには様々な食中毒の要因となる菌が発生しやすいです。 またそれだけでなく、加熱後放置した料理にもウエルシュ菌などの食中毒を引き起こす要因となる菌が発生しやすいので注意してください。 生ものを提供する際は信頼できる入手経路から入手し、保存温度などの環境を整え、調理方法、加熱時間などにも気を付けましょう。 (4)従業員の手指消毒の徹底 従業員の体調不良時に無理に働かせないなど、日ごろから体調チェックをお願いします。 また、キッチン・ホール関係なく始業時やお手洗い使用後の手指洗浄と消毒を徹底しましょう。 トイレなどの清掃もこまめに行ってください。 もし、従業員が罹患した場合は、1週間程度の休みを取らせ、次回出勤前に検便を行わせるなどしてください。 まとめ いまや現代は情報化社会と呼んで差し支えなく、何か問題が起きるとすぐにインターネットで世界中に広まってしまいます。 食中毒が起きたときにSNSで拡散され、閉店に追い込まれてしまったというお店まであります。 ウイルスや細菌は目に見えないので完全なる予防は難しいですが、発生可能性を限りなく低くすることはできます。 ノロウイルスのピークは例年12月-1月で、3月の今も流行しているのは珍しいことですが、 そもそも年間を通して罹患する病気なので、常日頃からよくよく注意して衛生管理を徹底してくださいね。