2024.04.03
BGMの効果③【店舗の開業なら塊】
消費者の気分によって売り上げが変わる?
こんにちは。
株式会社塊です。
今日も引き続きBGMの効果について話したいと思います。
皆さんは、失恋した、仕事が上手くいかなかった、家族と喧嘩した…
このような悲しい気分の時に買い物したくなるか、
仕事が順調で上手くいっている、友達と一緒にいて楽しい、好きな歌手の曲がたまたま流れた…
など楽しい、嬉しい気分の時に買い物したくなるかどちらでしょうか?
ついつい通販で買い物をしてしまった…というとき、
それはその前後に何があったのでしょう?
私は数年前、毎日のように通販で買い物をしているときがありました。
何かが家に届くと嬉しくて、新しい商品が家にあるということに満足感を抱いていました。
極論、それらを開封しなくても満足だったのです。
買い物中毒に間違いなくなっていたと思います。
これは振り返ってみると、仕事や人間関係のストレス、
一人の家に帰ることの寂しさなどからくるものでした。
ストレスを買い物で発散するという話をよく聞きます。
ストレス=怒りや悲しみを感じる ということですが、
こういった気分の時に買い物量が増えるという経験をした方も少なくないのではないでしょうか。
ある研究によると、悲しい気分になると、人は浪費しやすい傾向にあると言われています。
ということは、どちらかと言えばお客さんに悲しい気分になってもらった方が売り上げが上がるということです。
だからと言って悲しい気分になってもらう訳にはいかないのですが、
方法として、テンポが遅い音楽かつマイナーコード(大衆に周知されていない音楽)の音楽をBGMとして流すことにより、
お客さんを消費しやすいような気分に近づけることが可能なのです。
どれくらい差が出たかというと、小売店の調査では、
マイナーコードかつテンポの遅いBGMは、メジャーコードかつテンポの速い音楽のBGMに比べて売上に約12%の増加がみられたそうです。
BGMの音量にも気を付けよう
BGMの性質によって、消費者行動に影響を与えるということが分かりました。
音の周波数やテンポ、マイナー・メジャー、音楽ジャンルなど、
これらの選択は売り上げに直結してくるので、
自分のお店のコンセプトや雰囲気、理想に合ったものを選択してぜひ活用してみて下さい。
ここで、もう一つ気を付けて欲しいものがあります。
それはBGMの「音量」です。
マスキング(騒音などに音を重ねて打ち消す)効果などを狙おうと思うと、
ある程度音量を大きくしなければいけないのでは?
と考える方も多いと思います。
しかし、音量を大きくすると折角の友人や家族、知人との会話が聞こえにくくなってしまいます。
マスキング効果というのは同じ周波数で音を打ち消す、というものなので
同じ音量にする必要は必ずしもありません。
また、BGMの音量が大きいと知覚時間が長くなるという研究結果も示されています。
これは特に女性によくみられる反応のようです。
その理由として、女性の方が聴覚が鋭いことに加え、
被験者が25歳以下の若い男女でしたので、
若い男性の方が若い女性よりも音量が大きい音楽に慣れていることなどが挙げられます。
つまり、特に女性は大きな音量の音楽が流れている場を居心地悪く感じるということですね。
隣の会話は聞こえにくくなるけど、同行者の会話はちゃんと聞きやすく、
かつ居心地よく感じることの出来る音量というのを探ってみて下さい。
プレオープン時に知り合い・友人にフィードバックをもらうというのも良いでしょう。
たかがBGM、されどBGM……
BGMのもつ力は思っているよりも強力です。
売り上げにも関わってくるならば、活用しない手はありません。
ぜひ上手く取り入れてみて下さいね!