2024.04.02
BGMの効果②【店舗の開業なら塊】
BGMにより店舗滞在時間が延びる?
店舗滞在時間=その名の通り店舗に消費者が留まる時間のことを言います。
お店にいる時間が長ければ長いほど、予定していなかった商品まで購入する可能性が高まります。
例えばドン・キホーテ、イケアなどのお店によく見られるレイアウトなのですが、
これらのお店は迷路のように入り組んだ作りをしています。
人間の行動心理などを利用したこれらのレイアウトにより、
そのつもりがなくてもお店全体を見て回ることになり、自ずと滞在時間が増えることになるのです。
このようなお店のレイアウトは滞在時間を延ばす手法の一つですが、
店舗内でBGMを流すことも、同様に滞在時間を延ばす効果が期待できるのです。
だからと言って、ただ音楽が流れていれば良いという訳ではもちろんありません。
では、どのようなBGMが客層心理に訴えかけ、滞在時間を延ばすことが出来るのでしょうか?
音楽のテンポの違いにより変化が
あるスーパーマーケットにて、テンポの異なるBGMを流す実験を行ったそうです。
その結果によると、テンポの遅いBGMを流す方が、テンポの速いBGMを流した時よりも
お客さんの店舗内での移動速度が17%遅くなり、売上が38%も上昇するという結果となりました。
同様に、レストランでも実験を行いました。
テンポの遅いBGMを流すとお客さんの食事をとる速度が遅くなったそうです。
その速度の低下により、食事量はさほど変わらないものの
アルコールなどドリンクを頼む量が増えたため、売上が上昇するという結果になりました。
なぜこのようにテンポの速い遅いにより、行動が遅くなったり滞在時間が延びたりするのでしょうか?
この一つの理由として挙げられるのが、
音楽のテンポが時間の知覚に影響を与えるというものです。
諸説ありますが、人間は外的環境において情報が多ければ多いほど、
複雑な刺激があればあるほど、変化が大きければ大きいほど知覚時間が長くなる傾向にあるのだそうです。
知覚時間が長い=時計で1時間を体感で2時間のように感じたりすることです。
つまり知覚時間が長いと短い時間で満足感が得られるため、滞在時間が短くなります。
テンポが遅い音楽というのは情報量が少なく、刺激が少ない音楽です。
そのため知覚時間を短く感じ、滞在時間が長くなるというのがここで考えられている説です。
テンポの遅いBGMを流し、知覚時間を短くさせ、滞在時間を長くしてもらう。
そうしてそれが売り上げアップにつながっていくのです。
ぜひ取り入れてみてくださいね。