2024.08.07
8月は売り上げが下がる?【店舗の開業なら塊】
続く猛暑、売上に影響は?
こんにちは。
株式会社塊です。
毎日暑いですね。。
2024年の猛暑は最も暑かった昨年に匹敵する暑さのようです。
花粉の飛散も毎年のように例年の飛散量を更新しているようですが、
近年の夏の暑さも毎年のようにその酷さを更新しているような状況です。
先日「一か月間の高温注意報」が発令されました。
高温注意報とは、ふつう一週間や数日単位で発令されるものなので
一か月間の注意報は異例なようです。
さてそんな猛暑が続くと予想される今月ですが、店舗の売り上げに影響はあるのでしょうか。
「ニッパチ」という言葉があります。
これは二月と八月のことで、商売で客(取引)が減り、景気が悪い月とされています。
閑散の主原因はその気候。
暑さのピークと寒さのピークがくる月なので、人々の外出がどうしても抑制されてしまいます。
また、年末の疲れが出る、お盆以外の期間は閑散期になる、
なども理由として挙げられているようです。
そうなるとやはり、今月は売り上げが低迷しそうですよね。
では、過去最高の猛暑と言われた昨年8月の売上はどうだったのでしょうか。
「8月の全国スーパー売上高(新店を含まない既存店ベース)は前年同月比3.4%増」
「8月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比11.8%増」
「2 023 年 8 月の売上 D I は、7 月(11.8)か ら 4.6 ポイント上 昇し 、16.4 となった。」
「2023年8月の外食・中食市場の売上は、2019年同月比0.2%増でした。客数は同7.0%減、客単価は同7.8%増でした。全業態計イートイン売上は2023年8月に同10.9%減で、前月比0.3ポイント増でした。」
ざっと2023年8月の売り上げデータを開示しているところからひろってみました。
スーパーや百貨店などの小売業だけでなく、飲食店も軽微ながら前年比・前月比ともに上昇しています。
ここ数年はコロナ禍の影響もあったので、外れ値である可能性もありますが、
思ったほどの「8月」という季節要因での景気悪化は見られなかったようです。
さて、今年の8月はどのようになるのでしょうか。
低迷期の対策
データ等を見ていると、「ニッパチ」はあまり当てはまっていないようにみえます。
しかし、実際にお店の方に話を伺うと、実感がある方も多くいらっしゃいました。
居酒屋を営むAさんは、やはり2月と8月は客数も売り上げも下がると話します。
「2月は、12月1月の忘新年会の忙しさはなんだったのかというくらい売り上げが落ちます。
寒いし、陽が落ちるのは早いし、あまり店前の人通りもないように感じます。
8月も、2月ほどではないですがやはり厳しいです。
当店は日本酒やワインをメインに提供しているので、
夏場はやはり近隣のビアガーデンやパブなどに流れてしまいます。」
データ上では反映されていませんが、実際にこのような店舗は多く存在します。
そのような低迷期を乗り越えるためには、事前対策が大事になってきます。
以下に、一例として対策方法を挙げてみます。
①新メニュー・コース・キャンペーンをうちだす
低迷期に合わせておとくなキャンペーンを行うことで、
新規顧客の獲得が見込めます。
また、新メニューやコースなどを打ち出すことで、
リピーターの再訪も期待ができます。
これらを行うことによって、客数・売り上げの増加が見込めます。
②経費・オペレーションの見直しを行う
使用していない時間はこまめに電気を消す、
空調の設定温度の見直しを行う、
床や壁を断熱のものに変える、
空調設備のクリーニングを行う、
などにより光熱費を抑えることが出来ます。
仕入れる量を調整し、廃棄を少なくする、
スタッフ数を制限する、
導線やレジなどのオペレーションを見直す、
マニュアルを見直す、
などにより経費削減が可能です。
これら経費削減によって、利益率を高めることが出来ます。
まとめ
まず、1年経営してみましょう。
売上が他の月と比べて低迷している時期があるならば、その理由をまず考えます。
季節柄・気候柄によるものでしょうか。
近隣にライバル店が出来たなど、外部環境によるものでしょうか。
政府が緊急事態制限などの特別条項を発出したからでしょうか。
その原因分析が終わったら、次に対策を考えます。
上記に挙げたのは一例ですが、参考にしながら原因に沿った対策を行ってみて下さい。
SNS等も上手く活用すると、さらに効果が期待できるでしょう。