2025.03.25
賃金よりも人間関係が大事?職場の生産性を上げるには【店舗の開業なら塊】

ホーソン実験とは
こんにちは。
株式会社塊です。
アメリカのウェスタン・エレクトリック社で1924年から1932年にかけて2万人を対象に行われた実験があります。
その名を「ホーソン実験」といい、従業員の作業効率・生産性には何の要因が影響を与えるのか調査しました。
ウェスタン・エレクトリック社は電機機器開発・製造をおこなう企業で、最盛期には4万人を超える社員を抱えていましたが、1996年に解散。
いまでも一部事業はノキアに継承されています。
この企業で一番最初に行われたのが「照明実験」です。
この実験では作業場の照明を暗くした場合と明るくした場合で生産性に違いが生まれるか調べました。
結果、生産性への関連性は認められませんでした。
次に行われたのが「リレー組立実験」です。
リレー(継電器)の組立作業において実験が行われたためこの名前になりました。
リレー組立作業期間中に、休憩時間や労働日数、賃金などの労働条件を変えて生産性の変化を比較します。
この実験においては、労働条件が上がると確かに生産性の向上が見られました。
しかし意外だったのは、労働条件を元の悪いものに戻しても生産性が下がるなどの変化が見られなかったこと。
つまり結果として、労働条件は生産性と関連付けることができませんでした。
次に行われたのが「面接実験」です。
約2万人の社員を対象に、職場における不満や意見の聞き取り調査を行いました。
この結果分かったのは、従業員は賃金が高い・冷暖房が整っている・休日がしっかりとれるなどの労働条件ではなく、
この仕事が好き、楽しい、興味があるなどといった個人の好みや感情によってモチベーションが高まることが分かりました。
また、労働意欲・生産性には賃金などの労働条件ではなく、職場の人間関係が大きく影響することも分かりました。
最後に行われたのが「バンク配線作業実験」です。
バンク(電話交換機)の配線作業における実験です。
従業員を職種ごとに分け、集団での作業における生産性の変化をみました。
この結果、従業員同士の人間関係が作業に影響していることが分かりました。
また、上司と部下の関係が良好なグループほど、ミスが少なくなるということも分かりました。
ウェスタン・エレクトリック社におけるこれら4つの実験において、
労働者のモチベーションや生産性には労働条件などの外的要因ではなく、上司と部下など従業員間の人間関係や主観的な仕事に対する好みなどといった内的要因が影響を与えることが分かったのです。
職場の人間関係を良好にするには
高い賃金や福利厚生の充実なども大事ですが、それ以上に職場における人間関係が大事であることがこの実験から分かりました。
では、職場の人間関係を良くするにはどうしたらいいのでしょうか。
まず大事なのは、スタッフひとりひとりの性格をよく知ること。
最近では入社時に16パーソナリティ診断を設ける会社が増えましたが、このようなツールをつかってその人を把握する手助けにするというのも手です。
ひとりひとりを良く知れば、向いていそうな作業や合いそうな人が見えてくるはずです。
そしてあなたが配置していってください。
そして、定期的にひとりひとりと面談出来ると尚良いです。
仕事や同僚に対する不満や意見を聞いて、そこからまた配置やシフト変更などを行ってください。
他には、皆で共通の目標を掲げたり、仲良くなれるようなイベントを企画するのもいいです。
共通目標を掲げるのは帰属意識や責任感にも繋がりますし、イベントなどにはイレギュラー対応が求められるので、仕事を通して仲を深めることが出来ます。
イベントは基本的にお客さんに向けたものを企画しますが、実はこのように従業員同士の関係性を深めるためにも一役買うことになるのでおすすめです。
飲み会などを企画するのもいいですが、これには注意が必要です。
最近よく問題になるこの「職場の飲み会」ですが、従業員の中には嫌悪感を抱く人もいます。
株式会社R&Gの「職場の飲み会に関する意識調査」によると、なんと約74%の人が会社の飲み会には参加したくないと思っているんだとか。
お店と企業ではまた少し異なるとは思いますが、業務時間外での飲み会や食事会の開催には気を付けなければなりません。
良好な人間関係は、生産性だけでなく個々人の精神にも良い影響をもたらします。
ぜひいろいろな取り組みを試してみて下さい。