2025.06.20
洋風天井のいろいろ【店舗の開業なら塊】

増える洋風の建築物
こんにちは。
株式会社塊です。
今日は、洋風の天井の種類をご紹介したいと思います。
日本にはいま、洋風住宅と和風住宅、和洋折衷住宅など様々なタイプの住宅が存在します。
地域差はありますが、現在のトレンドはやはり和風よりも洋風住宅に傾いています。
例えば、私がいつもジョギングをする山崎川沿いには沢山の住宅が密集していますが、8割が洋風、2割が和風といったような割合でしょうか。
先日訪れた長野の阿智村では、和風住宅が多く、大体7:3くらいの割合だったと思います。
このように地域によって異なりますが、都心部ほど新興住宅が多く、洋風の住宅の割合が増えていきます。
お店をつくる時も、ほとんどの方が洋風のお店作りを目指します。
座敷を作り畳をいれて…という店舗はなかなか見ません。
ではそんな洋風スタイルの家や店舗に合う天井とはどのような天井なのでしょうか。
洋風天井の様々な種類
(1)平天井
天井面が水平で、床に対して平行になっている天井のことを言います。
最も一般的で、シンプルなつくりと言えるでしょう。
また、他の天井に比べて施工の際のコストを抑えることが出来ます。
ちなみに、弊社の天井もこの平天井にあたります。

(2)勾配天井
屋根の傾斜や形状に合わせてつくられた、勾配のついた天井のことを言います。
開放感が出て、空間を広く演出できます。
しかし、天井の高さから照明交換時や清掃時に不便を感じる方も多いようです。
また、屋根と天井が近くなるので断熱性能に劣るため、しっかりと断熱対策を行う必要があります。

↑静岡県一棟貸ホテル「日本色 NIHON IRO」
(3)下がり天井
天井の一部が他の部分よりも低くなっている天井のことを言います。よくキッチンなどに用いられます。
梁や配管を隠すために低くすることが多く、すっきりとした印象になります。
高低差部分に間接照明を仕込むなど、オシャレに空間を演出することが出来ます。
しかし、一部とはいえ天井が低くなるので圧迫感を感じることがあり、掃除がしにくい場合もあります。

↑静岡県一棟貸ホテル「日本色 NIHON IRO」
キッチン部分が下がっているのが分かるでしょうか。
(4)腰折れ天井
天井の中央部分が平らで、両端に向かって斜めに傾斜している天井のことを言います。
デザイン性が高いだけでなく、勾配天井などに比べて屋根裏の空間を広くとることもできます。
また、水はけが良いため屋根の劣化を防ぐことが出来ます。
ただ、水平から傾斜に変わるつなぎ目部分が雨漏りしやすいので、注意が必要です。


↑近江鉄道 鳥居本駅
他には、和風天井の際にご紹介した「船底天井」や「折上天井」もしばしば洋風スタイルの天井にみられます。