2024.12.02

注意!詐欺が増えています【店舗の開業なら塊】

増える詐欺事件

こんにちは。

株式会社塊です。

最近ニュースでよく聞くのは「詐欺」「闇バイト」……。

なんだか穏やかでないニュースが多い昨今です。

以前とは手口が異なり、いまは在宅していても狙われるようなので

皆さんの防犯意識も高まっていることかと思います。

さて、そんな波がいま建築・建設業界にも訪れているようです。

最近聞いた話です。

70代のAさんは、代々続く家族経営の会社を営んでおります。

業績も順調でしたが、長く続いている会社ということで、事務所の老朽化が懸念材料でした。

ちょうどそのタイミングで、飛び込みの営業さんが来られました。

空調設備工事会社の方だったようですが、

色々話すうちにフルリノベーションを請け負ってもらうことに。

前金として7割ほどの着手金を支払ったそうです。

すぐにお礼のメールが来たようですが、その後は一切の連絡がなく

予定着手日に工事も始まらず不審に思い、連絡を取るも連絡がつかず。

今でも連絡が全く取れないようです。

いわゆる前金だけ貰って”飛んだ”ということです。

建築・建設では大きなお金が動きます。

例えば15坪ほどの小さな飲食店を施工するのにも

状態や内容には勿論よりますが、1000万円前後かかってしまいます。

そして、この工事が10月2日に終わったとしましょう。

その場合請求書を送るのは月末10月31日で、入金は11月末~12月15日くらいになります。

(※会社の内情によります)

つまり、1000万円を先出しして、その回収は最長で75日前後になるのです。

その75日の間にももちろん経費や別の工事のお金がかかります。

そのため、工事前に着手金や前金を貰う会社も少なくありません。

しかし、これはもちろん上記のような詐欺リスクもあるのです。

建築の性質上、前金・着工金・完工金と分けてお金を支払う制度になってしまうのは仕方ないのですが

着手前金を支払う際には相手の業者をしっかり見極めることが大事です。

 

詐欺に遭わないために

着手前金を持ち逃げされてしまった場合、取り返すことがとても難しくなります。

相手の居場所や連絡先が分からない場合は、ほぼ100%泣き寝入りとなってしまいます。

なので、着手前金を支払う前に相手の業者を見極めなければなりません。

行いたいのは以下の3点になります。

①会社のHPを確認する

まず会社のHPの有無を確認しましょう。

HPがあった場合は、以下を確認します。

●個人事業主か会社か

●資本金や従業員数

●代表者の経歴

●協力会社名

●施工実績

●会社住所

会社の住所を見つけたら、それをさらにGoogle mapなどで検索してみましょう。

それはきちんとした会社でしたか?空き地や住宅マンションの1室ではないでしょうか。

代表者名で検索をかけるのも忘れずに。

また、法人番号を入手して厚生年金の加入状況を調べると

加入状況や加入者数など実情が見えるので是非やってみて下さい。

②見積書を他社と比較する

見積書は2~3社集めて比較するのがベター。

また、その際に他社にその会社のことを知っているかどうか確認してみるのもいいです。

場所が近ければ、評判などを知っていることも多いです。

見積書の内容にも注意を払いましょう。

「内装工事一式 〇〇〇円」のみ書いている会社と

「内装工事一式 〇〇〇円 /ボード代 〇〇円 ボード張り手間代 〇〇円 諸経費 〇〇円

木造資材代 〇〇円 木造組立手間代 〇〇円 諸経費 〇〇円…………」と書いている会社

圧倒的に後者の会社を選んでください。

確かに見ても専門的な内容で理解はできないですが、

それでもきちんと内訳を記してくれる会社が信用に足ります。

③会社の信用情報を調べる

無料で入手できる登記謄本だけでなく、

帝国データバンクなどの企業情報提供サービス会社から信用情報を入手するのも手です。

東京商工リサーチだと1件4700円、帝国データバンクだと1件9000円で入手が可能です。

数百から数千万円の損を考えると、これはかけるべきお金ではないでしょうか。

 

まとめ

どんなに手を尽くしたとしても、詐欺に遭うときは遭ってしまいます。

しかしそのリスクを極限まで減らすことは可能です。

事前の下調べをしっかりと行い、しっかりと施工業者を選んで下さいね。

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