2024.08.06
最低賃金が引き上げへ【店舗の開業なら塊】
最低賃金とは
こんにちは。
株式会社塊です。
さて皆さん自分のお勤めの県の最低賃金価格をご存じでしょうか。
愛知県平針に本社を置く弊社には、愛知県の最低賃金が適用されます。
ちなみに本日時点で1,027円になっています。
これは昨年10月より適用された金額になります。
ちなみに東京都は1,163円、大阪は1,114円で、
最も安い岩手では893円という値段が適用されています。
このように県によって格差があるのは、かかる生活費に地域差があるため。
最低賃金は働く人の生活費や企業の支払い能力によって決定されます。
土地や物価が高く、大企業も多い都心部では必然的に最低賃金は高くなるのです。
さてそんな「最低賃金」ですが、一体どのようなものなのかというと、
これは皆さんの認識通り、1時間当たりの時給の最低額にあたります。
では、例えば日給を10,000円に設定している場合、
これは最低賃金のルールを守れているのでしょうか。
「日給÷1日の所定労働時間≧最低賃金額(時間額)」
日給が最低賃金のルールをクリアしているかどうかは、上記のような計算で確かめることができます。
例えば、東京都で労働時間10時間の場合は、
10,000÷10=1,000円になり、これは東京都最低賃金額の1,163円を割ってしまいます。
この場合は、労働時間を短く設定するか、
日給を引き上げるかどちらかの選択をしなければなりません。
しかしこれが、岩手だったらどうでしょうか。
岩手の最低賃金額は893円なため、これはクリアしていますね。
また、月給の場合はどのようになるのでしょう。
「月給÷1箇月平均所定労働時間≧最低賃金額(時間額)」が最低賃金要件を満たしているかどうかの計算式になります。
「なんとなくキリがいいから1万円/日、なんとなく20万円/月…」と決めてしまうと、
意外に時給あたりを計算すると最低賃金を超えていない場合があります。
しっかりとチェックしながらお給料の金額を決めていきましょう。
2024年度の最低賃金は?
先日、審議会が設けられ、2024年度の最低賃金額改定の目安が出されました。
引き上げ額は過去最高となり、全国平均引き上げ額が50円となる予想です。
自民党「[最低賃金]過去最高の50円増を答申 ~千円台は16都道府県に~」より
昨日(5日)に愛知労働局長は、
2024年度の愛知県内の最低賃金を時給1077円に引き上げるよう答申しました。
予定通り50円の値上げが行われるようです。
兵庫県は目安を上回る51円の値上げを予定するなど、どの県でも目安通りに引き上げられそうです。
いま、アルバイト時給を1050円に据えているお店も多いかと思いますが、
10月以降より順次引き上げを行いましょう。
物価高や燃料高、それに加えて人件費高もくるということです…。
店舗経営を考えている皆さん、されている皆さんにはなかなかシビアなニュースとなりました。
商品の価格改定や経費の削減などをこれまで以上に真剣に考え、
しっかりと経営をまわしていってくださいね。