2024.09.09
令和の米騒動?【店舗の開業なら塊】
台風の影響でコメ不足に
こんにちは。
株式会社塊です。
昨日スーパーに行ったら新米が並んでいたのですが、
なんと2キロ3000円!
ブランド米ではありましたが、あまりの値段に驚愕しました。
もう少しするとこの米の価格高騰も落ち着くようですが、
まだまだコメ不足、コメの高騰に悩まされることになりそうです。
なぜこのような米不足に陥ったかというと、偏に「皆が災害に備えた」ため。
最早消滅した台風10号ですが、気象庁が緊急会見を行うくらい大型で大きな被害が予想されていました。
新幹線も軒並み止まり、被害を被った方も少なくないでしょう。
愛知はというと直撃は免れたものの、蒲郡での土砂災害など大きな被害になりましたよね。
予想より被害が少なくなった原因には皆が各自準備にあたったからというのもあるでしょう。
このように災害に対して事前に備えておくのはとても大事なことです。
しかし、このような有事の際に起きてしまうのが「買占め」問題です。
水や米、トイレットペーパーなどの生活に必ずなくてはならないものを
必要以上に皆が買うことによって、品不足、価格の高騰が起こります。
それぞれが数日から数週間耐えられる程度に自制すればこのようなことは起きないのですが、
生活必需品はいずれ使うもの、どれだけあっても困らないものなので
必要以上の買い占めが起きてしまいます。
さらに在庫数が少ないことを知ればさらにその行動は加速します。
この時に困るのが飲食店など米を商品に使う企業やお店。
今回の「令和の米騒動」で各飲食店や企業は被害を受けたのでしょうか。
令和の米騒動による影響
埼玉県の草加市の名物「草加せんべい」。醤油・米・地下水という原材料に拘った煎餅です。
創業159年の草加せんべい専門店の社長は、度重なる米の値上げに悲鳴をあげているそうです。
昨年と比べてなんと2倍になっているという米の値段。
今後は特定米殻という所謂「くず米」を使うことを決定し、対応していくそうです。
また、米菓製品業界の最大手亀田製菓もコメ価格高騰により
今後は輸入米を原材料に使用する方針だそうです。
一方、吉野家などの外食チェーンの大手企業は
どこも今年度末までの必要量はすでに確保しているところが大半で、
今回の騒動による影響はほとんどないと言って良いでしょう。
実際コンビニチェーン店にも当たり前のようにおにぎりやお弁当が並んでいますよね。
他、飲食チェーンでの価格改定ニュースも耳にしないので、
今回の一時的な高騰による影響は微々たるものなのかもしれません。
しかしそうもいっていられないのが個人の飲食店です。
先日、弊社が施工を担当させていただいた飲食店のオーナーさんとお会いする機会がありました。
そのお店は、米を用いるメニューはあるものの、
定食屋や丼物屋ほどの消費はありません。
なので、お米の仕入れにはスーパーや米問屋を利用するそう。
つまり入手ルートがほぼ私たち一般家庭と同じということなので、
手に入らない、値段が高いと大打撃を受けているそうです。
ランチ営業時にお米の消費量が多いため、
ランチ営業を暫く取りやめることを考えているんだとか。
このように影響を受けたときには、まずその品不足や価格の高騰が一時的なのか
長期的に続きそうなのかを考えなければなりません。
例えば円安による近年の値上げで言うと今後も中長期的に続きそうですが、
今回の米価格の急騰は連日のニュース報道にもある通り、
秋の新米シーズンを迎えて供給が多くなれば落ち着きそうです。
今回こちらのオーナーさんには
「あと1ヶ月~2ヶ月程度で落ち着くであろうコメ価格なので、
ランチ営業目当てに訪れたお客さんをがっかりさせリピーターを失う
またはランチ営業の周知が行き届かなくなる方が損ではないでしょうか」
という話をしました。
通常時と比べて今回のコメ価格の高騰がどれほど経理に影響を及ぼすのかを概算し、
中止や休止という策をとった時のリスクを考えます。
どちらを選択したらよいのかはお店の状況によって異なりますので、
しっかりと計算・熟慮した上で決めるのが良いでしょう。
このような値上げ、特に急騰が起こると不安になってしまうかもしれませんが、
落ち着いて対応していってくださいね。