2024.09.17
マクドナルドが髪色自由化へ【店舗の開業なら塊】
マクドナルドが髪色に関する制限を撤廃
こんにちは。
株式会社塊です。
皆さんが今お勤めの職場には髪色・服装規定はありますか?
業種にもよりますが、社内規定が厳しいという方も少なくないのではないでしょうか。
弊社は特に規定はありませんが、唯一髪色が「金」は許されていません。
理由としては、お客様に威圧感を与えてしまう可能性があるため。
その他は特に厳しく規定を設けているわけではありませんが
信用・信頼していただくためにはある程度の身だしなみは必要だと考えております。
さて、そんな髪色についての話題です。
日本マクドナルド株式会社が、9月10日付でアルバイトスタッフのアピアランスポリシーを改訂、
髪色を自由化しました。
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■アピアランスポリシー(改訂後、一部抜粋)
⚫︎ 清潔感があり、お客様へ不快感を与えないか
✔︎ 清潔感のある髪型
✔︎ 接客のプロとしてのメイクを心がける
⚫︎ フードセーフティに影響がないか
✔︎ 装飾品は身につけない
✔︎ ひげをきれいにし、もみあげは短く清潔に
⚫︎ 多様性を大切にしているか
✔︎ NEW!髪色は自由
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引用元:「アピアランスポリシーを改訂し、店舗で働くクルーの髪色自由化へ
約20万人の多様な人材が、さらに自分らしくいきいき働ける環境を目指して」
マクドナルド社は創業当初から「ピープルビジネス」という理念をかかげ、
従業員を大事にしてきました。
今回髪色自由化の実現により、従業員がより自分らしくポジティブに働けるような環境づくりが進むでしょう。
ひいてはそれが、お客様が快適に過ごせるお店作りに繋がるという狙いです。
ポリシー改訂前に試験的に導入した大阪府のマクドナルドでは、以下のような声が聞かれました。
●「好きな髪色にすることで、より仕事のモチベーションも上がった」
●「自分らしさを認めてもらえているように感じる」
●「髪色を問わなくなったことで、より会話が生まれる、活気のある良い職場になった」
さらに、4月のクルー採用人数は前年比で約3倍の30人となり、
安定した店舗運営がかのうになったそうです。
髪色自由化に見る社会需要
日本は、海外に比べて就業時の服装規定が厳しい傾向にあります。
その理由の一つに、日本人の髪色や目の色が黒~茶色に限定されており、
外国人の受け入れもそれほど進んでいないというものがあります。
黒髪はきちんとしている、清潔感があるという印象を与えるため、
飲食店など高い衛生管理が求められるような場ではやはり重宝されます。
しかし、アルバイトのために好きな髪色を我慢しなければならないというのは
昨今の若者にとっては耐え難い苦痛のようです。
Z世代に向けたある調査によると、
アルバイト探しで最も重要な条件は「給与が高い」24% を抑え、
「服装・髪型・ネイルが自由」46% が1位になったそうです。
特に10代からの支持は圧倒的でした。
近年のトレンドとして、若者は給与よりも環境を重視する傾向にあります。
働きやすい、やりがいを感じる、個性が発揮できる、自分らしくいられるなど
そういったことが重要になってくるようです。
また、老舗スーパーの「ユニー」では2022年11月に店員の髪やネイルに関する規定を緩めました。
その変更から1年後にはアルバイトの応募数はかつての2倍、過去最高人数となりました。
近年、どの業界でも人材不足が叫ばれています。
建設や運送、物流業の2024年問題という言葉を聞いたことがある方も多いことでしょう。
これはしかし飲食店、小売店などの店舗経営においてもその限りではありません。
どのように人材確保をしていかなければいけないかという課題が急務ななか、
このように服装規定を緩めることによって高い効果が得られることが分かりました。
もちろん「自由」といってもそれは制限された自由であるべきで、
人に恐怖心や威圧感を与えるようなものは認めてはなりませんが、
従業員の自主性を高めるという目的においても、検討の余地はありそうです。