2025.03.24
スタッフ教育は必要なのか【店舗の開業なら塊】

アルバイトに教育は必要?
こんにちは。
株式会社塊です。
春は人の異動がある季節ですね。
なので本日は新人社員、アルバイトなどスタッフについての話をしたいと思います。
一般的に会社において、新人が入社すると「教育担当者」をつけるところが多いと思います。
会社における仕事は多岐に渡り、煩雑で複雑であることが多いので、
誰か長期間に渡って教えてくれる先輩が必要になってくるからです。
しかし、飲食店や小売店のアルバイトはどうでしょうか?
もちろん業務は単純なものだけでなく様々なものがありますが、
ある程度の知識と経験がある人であれば、1日の簡単な説明で何とかなることが多いです。
これはキッチン作業などの調理は除き、ホールスタッフの場合の話です。
一般的には数週間~数ヶ月は研修期間を設けているお店が多く、
その間は時給が下がったり待遇が下がったりしますが、ある程度の失敗も許容され、
その間に慣れて覚えていってもらうことを意図します。
つまり実地で訓練を積ませるお店が多いのです。
練習をさせたり、教育担当者を設けているというお店はあまりないでしょう。
そもそもアルバイトにはそこまで労働に対する責任を負う必要がないので、
お店側もあまり多くのものを求めないというのが正しい姿勢ではあります。
そういった、数ヶ月~2,3年程度の限定的な期間の雇用が想定されるスタッフに対して、
そこまで人的リソースを割ける余裕がないというのも現状です。
しかし、ほんとうに教育担当者やトレーニングを設けなくてよいのでしょうか。
スタッフの離職率を下げることが結果として利益・売上アップに?
確かに、アルバイトやパートに対してそこまで人的リソースを割くのは難しいかもしれません。
しかし、相談役の先輩を置くことがスタッフの離職率を下げることも分かっています。
アメリカで行われた「ホーソン実験」というものがあります。
これは、人が生産性を高めるためにどのような要素を重視するのかという実験で、
2万人のスタッフを対象に行われました。
では、生産性向上に最も寄与するのは何の要素だと思いますか?
職場の物理的な環境でしょうか、人間関係でしょうか、仕事へのやりがいでしょうか?
やはり賃金なのでしょうか?
驚くべきことに、生産性の向上には賃金などの待遇や職場環境よりも、人間関係の方が影響を与えることが分かっています。
スターバックスはアルバイトスタッフの離職率が驚くほど低いのだそうです。
殆どの方が大学1年生から4年生の卒業時まで勤め上げるのだとか。
面接はハイレベルと言われており、しっかりと人を見極めて判断します。
そのため、人間関係が良好な職場が多いんだとか。
これは、スターバックスの社風である「サードプレイス」(職場、家、そして第三の環境を提供する)というものとも関わりが深そうです。
新人に対して人的リソースを割く余裕がなく、新人教育を疎かにしがちであるというのが現状であるお店・企業が多いと思いますが、
実は教育担当者を付けてしまった方が、結果的に割く人的リソースが少なくなることがあります。
例えば、スタッフの離職率が高いお店で、半年の間に人が5人入れ替わるとしましょう。
先輩スタッフは、その6ヶ月の間に最低5回はアルバイト内容の説明を行わなければなりません。
教育担当者という制度ではないので、ずっと面倒をみなければならないという訳ではありませんが、半年で5回の説明はなかなか大変です。時間もかなりとられるでしょう。
では、離職率の低いお店で、半年で1人の新人スタッフだとしたらどうでしょうか。
初めはつきっきりでしっかりと仕事を教える必要がありますが、1・2ヶ月もすると一人で動けるようになるでしょう。
教育担当者という立ち位置ではありますが、最初の数か月を過ぎればそこまで手間もかかりません。
果たしてどちらが人的リソース、時間的リソースがかかっているのでしょうか。
スタッフの離職率が下がると、このように人的リソースも時間的リソースもかからないので、利益や売上が高まることも分かっています。
現場に慣れたスタッフでお店をまわすことができるので、高品質なサービスを提供することができ、顧客満足度も高まります。
まさに、スターバックスはそうですよね。
あの短い注文の時間でやりとりをして、お客さんに最適な提案をし、カップに絵柄やメッセージを書くなどの心遣いもあります。
このようなきめ細やかなサービスが、スターバックスが人気である理由の一つであると言っていいでしょう。
まとめ
スタッフの新人教育はきちんと実施していないお店がほとんどです。
しかし、ここをしっかりと行うことで結果的に売上や利益が高まるかもしれません。
疎かにしがちな新人アルバイトへの対応ですが、一度ここでしっかりと考える機会にしてみてください。