2024.03.17

色も体系化できる?【店舗の開業なら塊】

色を体系的に理解する

こんにちは。

株式会社塊です。

昨日色の話をしましたので、今日も引き続き色に関することを話したいと思います。

店舗の内装にも、ご自宅のインテリアにも、色に関する知識は役立ちますからね!

知っていて損はないのではないでしょうか。

まず色を体系化したものとして「色相環」というものがあります。

このような図をみたことはありますでしょうか?

これはその名の通り色相を環状(輪状)にしたもので、色を体系的に理解するときはこの色相環を用います。

そもそも私たちは色の違いをどのように認識しているのでしょうか?

太陽や電気などから光が発生されるとき、それは波のようにくねくねとした動き(波長)をとりながら地面や物質に電磁波として降り注ぎます。このとき、光の波長には様々な長さのものが存在します。

例えば、波長400nmでは紫、450nmでは青、550nmでは緑、630nmでは黄色、700nmでは赤といったように、その光の波長の長さの違いによって私たちは色を認識します。

このような400nm-700nmまでの連続した色の知覚を、その波長の長さ順に環で記したものが色相環になります。

類似色、補色、反対色…

この色相環を用いて配色を考えるときに、良く使う方法が3種類あります。

①類似色による配色

このように基準となる色(この場合はオレンジ色)の両隣2色のことを「類似色」といいます。

このような色の組み合わせでデザインを行うことで、安心感や安定感を与えることができます。”まとまりがある”と感じやすくなるのです。

例えば、ファミリーマートの看板がこれにあたります。

他には、マスターカードなどのクレジットカード会社もそうです。

この類似色をロゴに用いる企業は、石油会社や銀行、証券会社、クレジットカード会社など安心感を消費者に与えることが大事な企業が多い傾向にあります。

②補色による配色

このような反対に位置する色を「補色」と呼びます。

黄色に対して紫色が、赤色に対しては緑色が補色となります。

この補色はお互いを引き立てる色であり、これらを組み合わせると強いインパクトを与えることが出来ます。

例えばセブンイレブンの看板ですが、こちらは赤と緑の補色関係にあります。

マツモトキヨシも補色を用いてデザインされています。黄色と紫色です。

このような看板は目を引くと同時に、印象にも残りやすいです。

補色関係はファッションで言うと「奇抜」「オシャレ」と言われるものです。一見まとまりがないように見えますが、上手く組み合わせられるとカッコよく決まります。

ロゴ等に用いることで、消費者にインパクトを与えることが出来るので知名度向上や周知に役立ちます。

③反対色の配色

基準となる色から色相環上で両斜めに位置する色のことを指します。

正確には、基準色から7から8離れた色のことを言います。

この場合は黄色・赤紫色・青みの緑色になります。

この反対色は基準色と組み合わせることで、メリハリを生むことが出来ます。アクセントカラーとして用いられることが多いです。

例えば、バスケットボールチームのレイカーズ、こちらはオレンジと紫といった反対色を用いています。

他には、サブウェイのロゴも反対色を用いています。黄色と青みの緑色です。

ファッションでよく言う差し色がこの反対色です。

黒色(紫よりさらに濃い色)に赤色のカバンや靴を合わせたりするとオシャレに見えるのはこの反対色の関係によるものです。

センスの磨き方

以上、簡単にはなりますが内装デザイン、住居のインテリアデザインで使えそうな色に関する知識をご紹介しました。

普段私たちは、このようなロゴやデザインなどを何も考えずに享受していますが、私たちが「なんとなく良い」「覚えやすい、記憶に残る」というのには裏付けがあるのですね。

「センスがいい」という言い回しを良く使いませんか?そしてこのセンスというものは生まれたときの才能であり磨くことが出来ないように思っていませんか?

しかし、このセンスというのは人間の習性や知覚、五感、心理などに裏打ちされたもので、なんとなく良いと思っているそこには根拠が存在するのです。

ぜひ様々な知識を身に着けて、理想的なお店やお家をつくっていってくださいね!

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