2025.04.30
考えるより行動する方が良い理由【店舗の開業なら塊】

「考えるより行動しろ」は正しいのか?
こんにちは。
株式会社塊です。
皆さんは怒られた経験がありますか。
今の若い人に聞いてみると、家庭ではいざ知らず、学校や仕事場で怒られたことがある人はほとんどいないようです。
どのラインがハラスメント・懲罰行動にあたるのか不明瞭な現在、相手に対して怒ったり注意したりというのが大変難しくなっています。
これは教育現場においても仕事の場においても言えることです。
昭和の時代にはある程度目をつぶられてきた、体罰などがしっかりと批判されるようになったのは良いことですが、全く怒ってはいけない・注意してはいけないというのも考えものです。
受け取る側も、全ての注意を「怒り」「理不尽なもの」として捉えるのではなく、きちんと選別して本当に有意義なものは「アドバイス・助言」「意味のあるもの」として捉えられると良いですよね。
さて、理不尽な説教でなく、意味のあるアドバイスとして捉えるべき説教の中に「考えるより先に行動しろ!」というものがあります。
日本人は性質的に冒険を嫌いとする人が多く、人と違う行動をとることにストレスを感じます。
石橋を叩いて渡るタイプが多く、開業希望者は特にそれが顕著です。
すべての不安要素を排除しながら、空想はあるけどなかなか行動に移すことができない…。
開業セミナーを行っておりますので、開業したいという方の話を聞くことが多いのですが、中には、計画を練り続けてもう10年という方もいらっしゃいました。
しっかり計画を練ること、事業計画書をブラッシュアップすることは確かに大事ですが、頭の中でいくら考えて完璧にしても、行動を起こさなければお店は目の前に現れないわけで、やはり行動することが大事です。
しかし、少なくないお金がかかる「店舗開業」を行動に移すのは尻込みしてしまいますよね。
「ファーストチェス理論」という理論があります。
これは、ボードゲームのチェスにおいて、最初に思いついた手が長考した結果選ぶ手とほぼ同じになるという理論のことです。
具体的にどういうことかというと、チェスの名人の人が5秒で考えた手と、30分考えた手は86%同じだそうです。
長い時間をかけて考え行動したとしても、直感で行動するのとほぼ変わらない行動をとるとしたら、考える時間は確かに無駄と言えるでしょう。
ただ、これは「名人」の場合であり、素人の場合は考えた方が良い手を思いつくこともあると考えられます。
名人の直感は経験に裏打ちされた優れた直感であることが多いですからね。
なので、全ての行動を直感で行動するというのは間違いです。
しかし、店舗の開業で言うと、ずっと悩んで事業計画を練り続けるよりも、ある程度のところで実際に行動に移す人の方が成功しているのは事実です。
考える時間の長短にもよりますが、「考えるより行動しろ」というのはある程度正しいと言えるでしょう。
心配事の9割は起こらない?
枡野俊明著「心配事の9割は起こらない」という本をご存じでしょうか。
2013年に出版された本書は、40万部のヒットを記録し、2019年には文庫化もされています。
本屋に足を運ぶ人は平積みされているのを見たこともあるのでは。
なんと言っても「9割」というのが目を引きますよね。
そんなにも心配事が起こらないか?と疑ってしまうくらいの大きな割合です。
しかし、実はこれはきちんとした研究に基づく数値なのです。
アメリカのミシガン大学やペンシルベニア大学の研究によると、心配事の79~80%は起こらないことが分かっているそうです。
さらに、残りの20~21%のうち16%は事前に準備すれば対処可能なんだとか。
つまり、実際に心配したことが現実になるのは4~5%程度だと言えます。
思っているより心配事が現実になるということは少ないのです。
悩みや不安というのは「考える」ことにより生じます。
長い時間考えるということは、悩みや不安をいたずらに助長するかもしれないのです。
直感で行う行動と、考え抜いて行う行動、そこまで結果に差がない上に、心配事が起こることも確率的には低いならば、
やはり考えるよりも行動する方が素早く結果を出すことが出来るのかもしれません。
店舗の開業は不安ですが、ずっと悩み続けるくらいならばまず一歩踏み出してみませんか。
また、こんな諺もあります。「案ずるより産むがやすし」。
語源は、妊婦の出産を不安に思う気持ちは、実際のお産と比べるとそちらの方が大きいものだったというところからきています。
実際にやってみると、思っているよりも意外に簡単だったということは往々にしてあります。
ぜひ今日から行動を始めてみて下さいね。