2024.01.18
店舗開業の流れ7

提供する商品やサービスの決定
物件が決まり、施工会社が決まって工事が動き出したら、次にやることは内部を整えることです。
飲食店開業を行う方は提供する商品、メニューや目玉商品決めを行います。仕入れルート構築も同時進行で行いましょう。
エステサロンや美容院などは提供メニューやコースを決めます。
フィットネスジムはコースなどを決めます。
小売りの方は提供商品決定、そして仕入れをどのように行っていくのかを決めましょう。
提供サービスを決定したら、それぞれの商品やコース、メニューの利益計算をし、一人当たりの単価予想を「売上計画書」よりも精度をあげて算出します。
どの職種にも「目玉商品」をいくつか用意すると良いでしょう。
目玉商品とは、お得であったり、他店との差異があったりと注文が見込める商品やサービスのことです。
それらは高利益率が見込めるように金額設定したり、原価低減が出来たりすると尚良いでしょう。
販促物やメニュー表を用意する
商品やサービス決定が済んだら、メニュー表や販促物を作成しましょう。
ご自身で作成しても、業者に依頼してもどちらでも構いませんが、実はこの「メニュー・コース表」はとても大事なものなので、出来るだけ依頼した方が良いでしょう。
なぜメニュー表が大事なのでしょうか?
例えばメニュー表をマーケティング心理学を用いて作成し、注文誘導をして売り上げをあげているお店さんがいらっしゃいます。
ではどのようにマーケティング心理学を用いているのでしょう。
スーパーなどで商品を見ているとき、赤字の大文字で値段が書かれていたり、「注目!」「目玉商品」と書かれている商品に目がいき、つい買ってしまったという経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
このように「赤色の文字」「大きい文字」「斜線で消された値段の上に安い値段を書く」という手法にはマーケティング心理学が用いられています。人の視線を集める効果、購買欲を高める効果があるのです。
目線の運び方にも人間にはある特徴があります。
「Z型」「N型」「F型」と大きく分けて三種類に分類されるのですが、これは目線の運びの形そのままを表しています。
情報をじっくり伝えたいのか、写真を多く挿入したいのか、それによってもどの型を使えば効果的なのかが異なってきます。
このように法則を理解してメニュー表を作成すると、上記で決定した目玉商品(利益率の高い商品など)を多く注文してもらえるように誘導したり、売りたい商品に意識を向けるたりすることが出来ます。
そのように誘導が可能になると、仕入れ数もあらかじめ調整することが出来るので廃棄が減る、在庫を抱えにくくなるなど他にも良い効果が沢山あります。
このように、お店の備品は一つとっても工夫できることが様々あるのです。
なるべく早め早めに準備を進めていってくださいね!