2024.02.19
外食産業のいま【店舗の開業なら塊】
2023年度の外食売上高は?
こんにちは。
株式会社塊です。
今日は雨の月曜日で少し気が滅入りますが、気温が高いので暖かくて嬉しいです。
河津桜がもう満開なんだとか!
ソメイヨシノの季節も間もなくですね。
さて、日本フードサービス協会が2023年度の外食産業のデータを公開しました。
2023年度の外食産業売り上げはコロナ禍前の2019年と比べてなんと107.7%!
ついに2019年を上回る結果となりました。
因みに前年比は114.1%で、順調に回復しているのが分かります。
しかしここでもう少しよく見てほしいのは客数と店舗数はどうなのか、売り上げと同じくコロナ禍前に戻っているのかどうかということです。
客数は2019年比90.9%で店舗数は92.4%と、どちらも前年比では増加傾向にありますが、コロナ禍以前に戻ったとは言えないようです。
しかし売上高は増加しているということは、客単価が上がったということです。
なぜ客単価が上がったのでしょうか?皆が高級志向になったのでしょうか。
ここ数年外食を控える人も多かったことでしょう。久しぶりの外食だからと使用額が高くなる傾向にあるのは間違いないようです。
しかし一番の要因は、原材料の高騰による商品の値上げ。これが単価を押し上げていたようです。
現在の経済動向を鑑みても、人々が高級志向になったとはあまり考えにくいですよね。
客単価が上がるようなコンセプトのお店を開くのもいいですが、それがこの単価上昇の流れを汲んでなら少し立ち止まって考え直してみると良いのではないでしょうか。
どのような業態が良いのか
飲食店と一概に言っても、色々ありますよね。
レストラン、居酒屋やパブ、テイクアウト、ファストフード、カフェ…。
その中で店舗数が2019年比最も減少したのはどの業態なのでしょうか?
そもそも店舗数が2019年度比で上昇している業態は二つしかありません。
それは「中華」と「焼肉」。しかしこれらも100%前後とようやく店舗数がコロナ禍以前に戻った、というレベルです。
その他は大体2019年度比80~90%前後で、大体回復というレベルでしょうか。前年度比では伸びている業態が殆どです。
そんな中、2019年度比で60%台しか店舗数が戻っていない業態があります。
それは、居酒屋・パブです。こちらは2019年度比69.0%で、最も減少幅が大きくなっています。
コロナ禍の際一番悪者になったのは飲み屋さんでした。様々な制限が課せられる中、最も危険視されていたのも記憶に新しいことかと思います。
「おうちのみ」という言葉が生まれましたよね。
外で飲酒しなくても家で十分、さらにはそもそも飲酒をしないという人も増えているようです。
ある人が言うには、外での飲酒は習慣なのだそうです。
その習慣が断ち切られたら、わざわざ求めなくとも別に必要なくなるらしいのです。
店舗数がなかなか回復しないのにはこのような背景が大いに関係しそうですが、居酒屋やパブは今でも社交の場であることは間違いありません。なくなってはならないものです。
バーなどは特に参入障壁も低いので、ぜひチャレンジしていただきたいというのが本音ではありますが、このようなことを考えると、もう少し動向を見守った方が良いのではないかと考えます。
店舗数が少ないということは、裏を返せば競合他店が少ないということ。
今後伸びるという確証があればぜひ開業をおススメしたい業態ではあるのですが、なかなか動向が読みにくい今、大手を振っておすすめすることは難しいです。
もしいまバー・居酒屋・パブ等を開業しようと考えている方は、ぜひコンセプトをしっかり作りこんでください。
人々の動向が追い風状態ではない中で勝つ方法はやはり「コンセプトをしっかり定める」ことです。
やり方によっては十分経営を上手く回すことは可能です。
このような業態の開業をお考えの方も、一度ご相談いただければと思います。
是非お気軽にメールや電話、LINE等でご相談くださいませ!