2024.03.29
利益2倍=売上2倍?【店舗の開業なら塊】

利益を2倍にするには売上は何倍必要?
こんにちは。
株式会社塊です。
お店の売り上げが2倍になりました!さて利益は何倍になるでしょう?
…答えは2倍です。
簡単な算数の問題ですね。
しかし、実際の経営となると、売上高2倍=利益2倍となっていることはほとんどないです。
ある会社は売上高が2倍になったとき、利益はなんと7倍(!)になっていたそうですし、
逆に売上高が2倍になったのに、利益は0.8倍になってしまった、などの現象も起こり得ます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、「利益率」の変化によるものです。
例えば去年の売上高が1000万円だとします。
利益率は10%だったので、100万円の利益が生まれました。
今年は頑張りました。売上高が去年比2倍の2000万円です!
さらに利益率を35%にあげることが出来ました。
つまり700万円の利益です。去年比で利益高は7倍になりました。
このようなことが経営では起こり得るのです。
利益を2倍にしようと思ったら売上高を2倍にしなければいけないのでは、と思いがちですが、
実際はそうではないということですね。
利益を2倍にするのは簡単?
利益高も売上高も、前年比2倍というのはなかなか難しいものです。
開業したてのお店は別として、ある程度軌道に乗っているお店の売上高を2倍にしろ、と言われたら
それはほとんど無理と言っていいでしょう。
なぜなら、想像してみて下さい。
店舗経営で売り上げを2倍にしようと思ったら、
その方法は①単価を2倍にする ②来店数を2倍にする
という方法しかないからです。
最も、②の方法では売り上げが2倍になるとも限りません。
小売店はもっと大変です。
来店数が2倍になったところで、そのお客さんが何も購入に至らなければ、
ただ忙しいだけで売上高は全く変わらない、という事態に陥りかねません。
しかし、利益を2倍にするのは売上高を2倍にするより全然簡単です。
極端なことを言うと、売上高が同じでも、利益率が2倍になれば利益高は2倍になります。
売上高を上げる努力というのは、ある程度主導権がお客さん側にあります。
もちろんメニューやサービス、品物の単価自体を上げるということは出来ます。
しかし結局のところ、
最終的な単価の選択も、来店の選択も、お客さんに委ねられているのです。
反対に、利益率を上げる努力というのは店側の努力によるところが大きいです。
DX化、人件費の削減、廃棄やロスの削減、原材料ルートの見直し…などなど
利益率を上げる方法は多岐に渡ります。
しかもそこには他人(お客さん)は全く介在しません。
他人をコントロールするのは難しいし骨が折れますが、
自分のコントロール、努力ならば今日からでも見直し、行うことが可能です。
ぜひ利益2倍目指して、戦略を練ってみて下さい!