2025.04.16
会社の飲み会やる?やらない?【店舗の開業なら塊】

新年度が始まりました
こんにちは。
株式会社塊です。
4月に入り新年度が始まりました。
4/7~の先週には入学式や始業式を迎えたという方も多いはず。
会社も3月決算のところが多いため、一息ついたという方もいるのではないでしょうか。
ただ、4月からは新入社員の入社やシステム変更、配置変えなどがあり少しバタバタしたりもしますね。
さて、新入社員や配置変えが行われた時にやりたいのが「歓迎会」や「新年度会」などの飲み会です。
しかし、以前もブログに書きましたが、会社主催の飲み会は参加・不参加が結構分かれます。
若者の飲み会離れと言われますが、最近では会社での飲み会をプライベートの時間を阻害するものだとする考えが主流になってきており、参加者は年々減少傾向にあります。
飲み会自体を行わないという企業も多く、行う企業であっても参加は自由としている企業がほとんどです。
このような会社主催の飲み会、はたして今後はやるべきなのでしょうか?それともやらない方がいいのでしょうか。
または、参加する立場として、参加した方がよいのでしょうか?参加しなくてもよいのでしょうか?
凡人こそ飲み会に参加しろ?
先日、Xにて以下のような投稿を目にしました。
「飲み会に参加したくない?どうぞどうぞ。リモートワークがしたい?どうぞどうぞ。飲み会に参加せず、周りとのコミュニケーションもろくに取ろうとせず、人間関係の構築もしない。
それでもそれを凌駕するほど仕事で結果が出せるなら、それはすごいことだしそれでいいと思う。
認められたり、必要だと思ってもらったりするには仕事の良し悪しももちろん大事だが、周囲との人間関係や立ち振る舞いが重要になってくる。
そういう機会を自分から逸しにいっているんだから、そういう考えの人はそれでいいと思う。」
といったような内容でした。
確かに、今はまだ大企業を中心にリモートワークを認めている会社も多く、会社の人と関わる機会が持てないという人も少なくありません。
そのような状況下においても、自分から人間関係を構築するチャンスを逃してしまうのは確かに勿体ないかもしれませんね。
仕事はなにも成果が出せるかどうかだけで、評価されるわけではありません。
優秀で成果が人一倍出せる人であっても、輪を乱したり、態度が良くなければその人の評価は良いものにはならないでしょう。
仕事における昇給などは、絶対的評価である成果などで決まることもあるかもしれませんが、
その評価をするのが上司など人間である場合は、やはりその評価者との関係や周りとの関係、社会人としての資質や対応なども評価されるでしょう。
またある人は言います。
「仕事であまり結果が出せない、そこそこ・普通の成果しか出せない凡人こそ飲み会に参加しろ」
仕事が多少できなくても、人間関係が構築できていれば教えてもらったり、目をかけて貰ったり、多少目をつむってもらったりすることもあるでしょう。
このように仕事場に馴染み、人間関係を構築するのは自分自身のためにもなります。
アメリカのホーソン実験に証明されているように、仕事において人が最も重視するのは実は「人間関係」だったりするのです。
よい人間関係を構築することが出来れば、多少の不満はよそに楽しく働くことが出来るでしょう。
働きやすい環境は自ら作り出さなければなりません。そのために飲み会はとても有効な手段の一つです。
また、会社の飲み会は非公式なフィードバックの場になったり、仕事の采配が行われる場になったりします。
参加した際の話がもとで、やりたい仕事を任してもらえるようになった。大きなプロジェクトに入れてもらえた。
といった経験をしている人も少なくありません。
飲み会には意外にも仕事のチャンスが隠れていることが多いのです。
ただ、無理してすべての飲み会に参加する必要はないでしょう。
数時間だけでも顔を出すなど、プライベートの時間も大事にしながら、上手くバランスをとりましょう。
経営者として飲み会開催の判断は
経営者の仕事は多岐に渡りますが、その中でも仕事のビジョンを社員と共有し、士気を高めるのは大事な仕事です。
また、社員同士の関係性構築の場を設けるのも大事な仕事の一つです。
もちろん、それは就業時間内で設けてもいいのですが、「飲み会」を行うことはさらに有効です。
そもそも、「飲み会」の起源は平安時代にまで遡ります。当初は接待のようなものとして行われていたようです。
さらに室町時代には、ビールを飲みながら工程の改善手法などを議論し、それが仕事場に活気をもたらしたという記録まであります。
現代の飲み会の形になったのは明治時代ですが、日本の歴史を紐解いても、古くからお酒を囲んでコミュニケーションをとるということが行われてきました。
飲み会+コミュニケーションで「飲みにケーション」とはよく言ったもので、この合成語は昭和後期の1982年頃から使われるようになりました。
最早死語だと考える方もいるように、最近では聞かなくなりましたが、やはり宴席でのコミュニケーションは昔から今に至るまでずっと大事だと考えられていたようです。
飲み会を行うことによって、
・社員同士の仲を深められる
・会社のビジョンを共有できる
・仕事に対する意見交換を行える
・活気や士気が高まる
といったことが期待できます。
一方で、以下のようなリスクも考えられます。
・情報漏洩の可能性
・参加社員と不参加社員間での関係性に差が生じる
経営の実情に合った様々なメリット・デメリットを考えながら開催判断をしてください。
ただやはり、総合的に判断すると飲み会を開催するメリットは多いように感じます。
しかし、参加の強要やアルコールの強要、宴席でのセクハラは絶対にあってはなりません。
充分に気を付けて下さい。
また、開催前に、一次会のみ、時間は2時間、女性社員がお酌などをすることがないようにする、アルコール飲酒は自由で強要しない、などルールを設けておくのは有用です。
社員も安心して参加できるようになるでしょう。
まとめ
近年になってやり玉にあがるようになり、是非が問われるようになった「飲み会」ですが、これは裏返すと個人の主張や権利が認められやすくなったからでもあります。
周囲や上の権力に抑圧されることなく、自分の主張が出来るようになったのはいいことですよね。
しかし、参加する側は一歩立ち止まって考えてみて欲しいのです。
飲み会は確かに面倒な行事かもしれませんが、その労力以上のものをもたらすことがあります。
参加することによって、一日の多くの時間を過ごす仕事場で快適に働くことが出来るようになるかもしれませんよ。