2025.07.11
会社の種類と特徴を知ろう【店舗の開業なら塊】

意外と知らない会社の種類
こんにちは!
株式会社塊です。
会社には「御中」とつけ、名前には「様」を付ける。
担当者の名前を記載する際には御中はいらず、担当者名+様でいい…。
ビジネスマナーには様々なルールがありますよね。
普段使わないような言い回しを用いたりもしますし、ビジネスには専門用語も様々存在します。
また、「会社」と言っても様々で、弊社とお付き合いのある会社様の中には、合同会社、有限会社、株式会社といろいろいらっしゃいます。
このように会社には様々な呼称がありますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
意外と知らない会社の種類を今日はご紹介したいと思います。
合同会社
出資者と経営者が同じである会社の形態のことを言います。
英語ではLLC(Limited Liability Company)と呼ばれます。
株式会社と比べて設立費用が抑えられ、手続きも楽です。
決算公告の義務がなく、会社の意思決定も早いため自由度が高いです。
しかしその反面、社会的な信用度が低く、資金調達などが難しいという側面もあります。
有限会社
社員が出資を行い(=有限責任社員)、その出資額に応じて社員権を獲得して、皆で経営をする会社の形態のことを言います。
もし倒産などが起きても、自身の出資額のみの責任を負うだけとなります。
資本金は300万円以上、社員(有限責任社員)は50人以下という制限もあります。
そんな有限会社ですが、株式会社設立要件の緩和などを背景に、2006年の会社法施行で新規設立は廃止されました。
現在存在する有限会社は、特例有限会社として株式会社と同じような扱いのもと存続しています。
合資会社
無限責任社員と有限責任社員の両方によって成り立つ会社形態のことを言います。
無限責任社員は会社の債務に対して全責任を負う社員のことで、倒産などが起こり債権整理をする際には個人の資産も提供しなければなりません。
反対に有限責任社員は、出資額を上限として責任を負います。
資本金の制限はありませんが、社員は無限責任社員が最低1名、有限責任社員が最低1名の2名以上必要になります。
資本金がゼロでも設立することができ、設立費用も株式会社より抑えることが出来ます。
ただ、こちらも社会的な信用度が低いため資金調達に苦労することがあるでしょう。
合名会社
無限責任社員のみで構成される会社形態のことを言います。
資本金の制限も社員数の制限もありません。1名以上いれば設立することが可能です。
出資者であり経営者(社員)である無限責任社員が、際限なく有事の負債責任を持つことによって成り立つ会社なので、
人間関係や結びつきが大事になってきます。
社員それぞれの個性を重視できる会社形態ではありますが、全員が出資額以上のリスクを負わなければならないことに加え、人間関係の悪化などによって経営状況が左右されることもあります。
一般的には経営リスクが高い会社形態と言えるでしょう。
株式会社
株式(会社の所有権を細分化した証券)を発行して資金を調達し、事業を行う会社形態のことを言います。
一般的に出資者(株主)と経営者は異なります。
株主は出資額に応じて会社の所有権を持ち、経営に参加したり、利益の配当を受け取ったりします。
日本の会社全体の9割以上が株式会社にあたり、信用度も知名度も高く、
株式を発行することによって資金調達が出来るため、資金調達の方法も他の形態に比べると容易です。
他の形態よりも設立時に手間とお金がかかること、決算公告をしなければらならないこと、運営上のルールが様々あることなど制限はありますが、将来のことを考えたときには一番間違いのない選択です。
まとめ
今現在設立することのできる会社は、株式会社・合同会社・合名会社・合資会社の4形態です。
法人成り=法人化を考えている方は、自身の事業とそれぞれの特長やメリット・デメリットを比べながら、最適な会社形態を選んでください。
しかし、途中で「やっぱり株式会社にしておけばよかった…」となったらどうしようと不安に思いますよね。
もし、途中で組織変更をしたくなっても大丈夫。組織変更手続きを行うことによって、解散せずとも移行することが出来ます。
ただ、時間と費用がかかり、やはり手間もかかりますので、よくよく考えて選択してくださいね。