2025.04.15
二十四節気を知って店舗経営に生かそう【店舗の開業なら塊】

二十四節気とは
こんにちは。
株式会社塊です。
今日は少し肌寒いですね。
しかしそれも今日までで、天気予報を見ていると今後20度を切ることはなさそうです。
天気予報士の方によると、もう春も後半なのだとか。そろそろ初夏になるのでしょうか。
さて、日本には四季があります。
最近だと夏の猛暑が厳しく、暑くなる時が年々早まり、寒くなる時期も年々遅くなっているため、春と秋はなくなったなど揶揄されていますが、
今はやはりしっかりと三寒四温の「春」ですし、桜を楽しんだという方も多いのではないでしょうか。
このように四季がある国というのは実は少なく、アメリカやカナダも四季があると言われていますが、土地が広大なため四季があるのは限定的な地域だけです。
日本はほとんど全土が、しっかりと四季に分かれているなかなか珍しい国なのです。
そんな四季ですが、実はもっと細かく分かれることをご存じでしたでしょうか。
4つの季節それぞれをさらに3つに分ける、つまり24区分したものを「二十四節気」と言います。
二十四節気という言葉を聞いたことがなくても、「春分」「夏至」「秋分」や「冬至」などは聞いたことがあるはず。
これらは全て二十四節気の季節区分の名前です。
どんなふうに分かれているのか見てみましょう。

画像元:毎日が発見ネット「福を呼び込む!知っておきたい「立春」の基礎知識」
もともと二十四節気とは2500年以上前に古代中国の黄河流域で作られた季節区分。
季節の変化がよりよく分かるようにと、太陽や月の動きを基に作られました。
それが6世紀ごろ日本に伝わり、用いられたのですが、中国と日本は緯度経度が異なるため日本の季節感とは少し違いがありました。
そのため暦学者が日本の気候に合うように改訂しました。それを「本朝七十二候」と言います。
24をさらにそれぞれ3つに分けて、72区分しました。
しかし、言わずもがな今は全く使われていません。ちょっと72は多すぎますよね……。覚えきることすら難しいです。
さて、今日(4月15日)は一体何の区分にあたるのでしょうか。
今日は二十四節気の「清明」にあたります。清明は4月5日から始まりました。
清明とは、万物が清く明るく生き生きと見える季節という意味があるそうです。
なんだかキラキラしていていいですね。
ちなみに4月20日からは「穀雨」という穀物を潤す雨が降る季節になるそうです。
天気予報を見てみると、20日-24日頃まで雨が降るようなので、あながち間違っていないのかもしれません。
二十四節気を店舗経営に生かす
昨年(2024年)の東京の最高気温は7月29日に記録した37.3℃でした。
二十四節気で最も暑い季節は「大暑」で暑さの極みとされています。
そんな大暑は7月23日~8月6日までの期間を指すのですが、確かにこの時期に最高気温を記録しています。
ただ8月7日からは立秋という秋の始まりとされているのですが、これはなかなか最近はそうはいかないかもしれません。
また、最も寒くなる時期は「大寒」と呼ばれ、1月20日~2月3日までを指すのですが、昨年の最も寒い日は2月23日でした。
このような外れ値もあるのですが、大寒の間には最高気温が一桁の日を5日間記録しており、これはどの二十四節気よりも多い日数となっています。
春のお花見やピクニック時期に合わせたメニューの提供をする、夏の限定メニューを提供する時期がいつ頃なのか、いつから外のテラスを開始するのか、
雨が良く降る季節の目安を理解して、傘立てやタオルなどの準備をするタイミングを見計らう、
寒くなる時期のホットメニュー開始時期やブランケットなどのサービス提供タイミングなどを決めるなど
季節によって店舗が出来るサービスは様々あります。
しかし、これを春だから、夏だからと4つの季節で考えるとなかなか提供タイミングを掴むことが出来ません。
このような季節サービスや商品入れ替えの目安に二十四節気を使うと、実際の季節の実感に沿ったタイミングで提供することが出来ます。
ただ、一つ気を付けたいのが秋の始まりについて。
上にも書きましたが、二十四節気上「立秋」は8月7日~で、
暑さがおさまる時期と言われる「処暑」は8月23日~、「秋分」は9月23日~なのですが、
最近では23日を越えても当たり前のように気温は30度を超えてきます。
ここ数年の夏の拡大により秋の季節が押されているのは間違いないので、そこだけ注意してください。
そろそろ新たな二十四節気を制定する時なのかもしれませんね。