2025.07.07
リピート率をアップするには?【店舗の開業なら塊】

「リピート率」とは
こんにちは。
株式会社塊です。
リピートとは英語で「繰り返し・反復」の意味です。
商品やサービスを購入した顧客が再度購入することを「リピートする」と言い、その顧客を「リピーター」と称します。
そして、「リピート率」とは任意の期間の全顧客中、どれほどリピーターがその割合を占めたかを示す指標です。
計算方法は、任意期間のリピート顧客数÷累計顧客数×100になります。
このリピート率を求めることによって、顧客満足度を把握することが出来ます。
また、顧客獲得のために現在行っているキャンペーンやサービス、経営方法が間違っていないかどうかを計る指標にもなります。
リピーター顧客を獲得することは売上の安定に繋がるため、
リピート率を確認しながら商品やサービスをより良いものに改善し、リピーター顧客の増加・リピート率のアップを目指しましょう。
リピート率を計算してみよう!
先ほど、リピート率の計算方法をご紹介しました。
リピート率 「任意期間のリピート顧客数÷累計顧客数×100」
実際に計算してみましょう。
2025年1月~6月の半年間で5000人の来客があったとします。
そのうちリピート顧客数は2000人でした。
このときリピート率は2000÷5000×100=40%になります。2-3人に1人がリピーターだったということになりますね。
例えば、ここがビジネス街の定食屋さんであった場合、リピーターが半数もいないのは少し問題です。
そのようなお店の形態の場合、売上増加・経営安定のためにはリピーター獲得が最も大事な要素になるので、料理やサービス、金額などを改善する必要があります。
しかし、例えばこれが繁華街のオシャレカフェならばなかなか優秀だと思います。
このままのやり方で余程問題はないでしょう。
ですが、これが郊外の素朴な喫茶店ならば、もう少しリピート率を高めたいものです。
そのような形態のお店であるならば、毎日朝喫茶店に来るような高齢者や出勤前の会社員をもう少し定着させた方がいいでしょう。
リピート率は一概に「〇〇%以上ならばよい」という風には言えないので、自分がどのようなお店を運営しているのかを加味しながら判断してください。
リピート率を上げる方法
あなたは、よく行くお店はありますか?
どうしてそこに何度も訪れるのでしょうか?
例えば、私は2週間に1度は行く焼肉屋さんがあります。休日にランチをそこでします。
なぜそこに行くのかというと、①安い②いつもすぐ座れる③美味しい・提供内容がいい④繁華街でその後ショッピングできる
という理由があげられます。
ここは家から遠いため車で行かなければなりません。さらに駐車場がなく、パーキングに停めなければならないので、駐車場が高くつきます。しかしそれを上回る利点があります。
また、1週間に1度は行く定食屋さんがあります。
なぜそこに行くのかというと、①職場から近い②安い③美味しい
という理由が挙げられます。
ちょっと衛生的に気になるところもありますが、こちらもそれを上回る利点があります。
一回きりしか行かなかったお店があり、まだ行ったことがないお店も無数にあるなか、ある特定のお店をリピートをしたくなるのはなぜなのでしょうか。
例えば、ものすごく美味しい料理が食べられるけれど飛行機で3時間かかるお店があったとします。
リピートすることは一生のうちにもしかしたら数回はあるかもしれませんが、ほとんどの方がその一回切りになるのではないでしょうか。
例えば、家から歩いて30秒のレストラン、値段も安いお店、どうしても自分の舌に合わなければおそらくリピートはしないでしょう。
しかし、これがまあまあ妥協できる程度の味ならば、月に2-3回は行くかもしれませんよね。
このように、「リピートしよう」と思う動機づけが起こるのは、
利点が欠点を上回り、自分の中の妥協点と重なった時です。
リピート率が高い=顧客満足度が高いと言えるでしょう。
しかし、その顧客の満足感を満たす要素は様々ありますよね。
金額、立地、提供内容、内装、サービス……
全ての人の満足度を勝ち得るのは無理なのでそこは目指さずに、自店の弱いと思える箇所を改善していきましょう。
まず、立地は変えることが難しいので、いったん保留にします。
内装を変えることは可能ですが、こちらも費用が大きくかかること、期間がかかること、休業しなければいけないかもしれないことを考えると、後回しでいいでしょう。
ただ、明らかに内装や立地が原因でリピーターが獲得できない場合は考えた方がいいです。
金額、提供内容(商品)、サービスは割とすぐに改善が可能です。
周辺の同業他店との金額感の違いを精査することは大事です。
提供内容の味や見た目、量の改善をしたり、期間限定商品の開発や新商品の開発をしたりすることも有効です。
サービスは一番すぐに改善することが可能です。笑顔での接客やテーブル・備品・トイレなどの清掃、クレーム対応のマニュアル化など、ぜひ今日から取り組んでみて下さい。