2025.02.06
タッチパネルはいいけどQRコードは…【店舗の開業なら塊】

すすむDX化
こんにちは。
株式会社塊です。
最近、飲食店のDX化が顕著だと感じます。
昨日行ったファミリーレストランはアイパッドが全席に設置してあり、タッチパネル式の注文でしたし、
週末に行った焼肉屋さんは全席にQRコードが割り振られ、自分の携帯で注文する形態でした。
いまやタッチ決済はどの店舗でも取り入れてますし、料理を運ぶのも猫を模したロボットを導入しているような店舗もありますね。
このようにここ数年で飲食店のDX化が急速に進みました。
しかし、これはなにも飲食店に限った話ではありません。
弊社(建設会社)も図面作成のソフトを導入したり、契約書を一部電子で取り交わしたりしております。
もちろん帳簿は電子で全てクラウド上で保管しております。
取引先の会社も会計ソフトや事務作業効率化ソフトを導入したり、
請求書を郵送からメールでの送付に切り替えたりしている会社が増えてきました。
最近は予約も電話でなくネットやSNS予約が主流ですし、日用品の注文も店舗での購入ではなく
通販の方が割合が高いという人も少なくありません。
タクシーの配車サービスもここ数年でアプリが主流になりつつありますよね。
日常のいたるところでDX化(デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術化)が進んでいることを感じます。
QRコードの注文は不満を持つ人も
仕事のDX化が進むことによって効率化がすすみ、人件費や経費の削減に繋がっています。
また、キャッシュレスの導入などはインバウンド客などの需要をつかむことにも繋がり、
様々なDX化はいいこと尽くめような気がします。
最近だと、予約時や来店時に極力店員と関わりたくないという消費者も増えているようで、
電子注文やオンライン予約は重宝されているようです。
しかし、先日Xでこのようなポストを見かけました。
「タッチパネル注文はいいけど、QRコードの注文は嫌だ。客をなめている」
この発言をした方によると、
・QRコードを読み込むのが手間
・メニュー閲覧時には自分の携帯のデータ通信を使うので、通信料がかかり納得がいかない
・一度閉じてしまうとまた読み込み作業をしなければならないため、手間がかかる
・メニュー閲覧時にメールチェックなど自分の携帯が自由に使えない
というような不満があるそうです。
このポストについていたリプライの中には、
「一緒に携帯を覗きながら注文をしているときに
相手に見られたくないメッセージが画面上に通知されてしまい困った」
「確かにお店のWi-Fiを利用しているならまだしも、自分の通信料を食うのは違う」
「全然携帯がQRコードを上手く読み込めずイライラしたことがある」
「携帯を持たず財布だけ持って入店したら、QRコード注文のお店だったので大変だった」
「単純に見にくい」
「高齢者は扱うのが難しいと思う」
などといったQRコード注文に関する不満の声が寄せられました。
確かにとうなずけるような意見もありますよね。
私は去年の夏まで特にQRコード注文の不便さを感じたことがなかったのですが、
昨年の夏、台湾でQRコード注文のお店に入った際にとても不便だと感じる出来事があったのです。
旅行時、私は携帯キャリア会社の海外通信プランに加入していました。
これは24時間で定額〇〇円、通信データ容量は〇〇GBまでと制限があるプランになります。
海外でも普通に携帯の使用が可能なのでとても便利なプランですが、
問題はデータ容量に制限があること。
向こうではほぼずっとマップアプリを使いっぱなし、行きたいお店をグーグルで調べるなど
何かと通信料を使うのであまりデータ容量が残らないのです。
そんなほぼデータ容量がない中入ったお店が四川火鍋のお店で、
QRコード注文タイプのお店だったのです。
容量が足りず読み込むことも出来ないため、とても不便でした。
結局英語も日本語も通じない店員さんに、紙メニューもない中、身振り手振りでなんとなく伝えたら
意図したものと全く違うものがきました。笑
旅行の醍醐味でもあるトラブルなので、まあいいのですが、
なんともQRコード注文とは不便だな、と感じたものです。
お客さんに寄り添ったDX化を
アイパッドを全席に設置しようと思うと初期費用がかなりかかります。
充電機器代や設備費、充電時の電気代、データ通信料などやはりお店の負担は大きいです。
それに比べてQRコード注文は初期費用・維持費用ともにぐっと抑えることができます。
しかし、そのせいでお客さんに不便さや不満を感じさせてしまっていいのでしょうか。
弊社も最近は請求書をメール送付に切り替えていますが、
紙媒体で保存したいという会社があることも承知なので、使い分けるようにしています。
また、問い合わせを自動返信にしない、ZOOMのミーティングだけで済ませない、など
人が必要な場面にはそのように対応するようにしています。
効率化、縮小化もいいですが、どんな仕事でもやはりその先には人が存在する以上
相手のことを考えたDX化をすすめたいものです。