2024.03.21
コンセプトの大切さ【店舗の開業なら塊】
お客さんの興味を引く、一風変わったコンセプト
こんにちは。
株式会社塊です。
いま名古屋で「日本一接客態度の悪いレストラン」というものが流行っているそうなのですが、聞いたことはありますか?
「the LAZY HOUSE」という名のそのレストランは名古屋市中川区にあります。
お昼は普通のカフェレストランですが、夜になったらその顔は一変。
注文を急かされたり、料理や飲み物を「ドン!」と雑に置かれたり、タメ口接客は当たり前、お客さんに嫌なあだ名をつけたりするそうです。
中川区の住宅街にあり、駅からも少し距離があるこのお店。
加えてこのような接客なのにも関わらず、連日お客さんが長蛇の列をなしています。
もともとはオーストラリアにある「Karen’s Diner」というレストランが始めたもので、
“最高の食事、ひどいサービス”というのがこのお店のコンセプト。
こちらのお店もTikTokなどのSNSで拡散されるや否やその人気に火が付き、いまや観光スポットの一つとして名を馳せています。
また、東京には「友達がやってるカフェ・バー」という名前の、店員が友達として接してくれるカフェ・バーがあります。
入店時には「え!ありがとー!来てくれたんだ!」から始まり、メニュー名「いつも飲んでるやつ」を頼むと店員さんが勝手にドリンクを決めて持ってきてくれたりします。
これらのカフェ・レストランの飲み物や料理はおいしいそうですが、それは飲食店としてはある種当たり前です。
そんな数多あるレストランやカフェの中で、このようなお店に人が集まる理由はひとえに「コンセプトが面白そう、惹かれたから」です。
新しい価値がもたらすもの
このように、少しコンセプトに今までにないものを取り入れたり、工夫をしたりするだけで他店とは差を大きくつけることが出来ます。
しかし気を付けなければならないのは、上記のような例のコンセプトだと「従業員頼り/ありき」になってしまうということ。
粗野な態度をとる、友達のように接するという接客態度は行おうと思っても意外と難しいものです。
全従業員が同程度のレベルで接客できるようになるのにはトレーニングを重ねなければならず時間がかかります。
また皆が出来るわけではありません。
このような「人ありき」の経営になってしまうと、スタッフが辞めたときにお店が回らなくなってしまいます。
サービスのレベルを保つのもなかなか大変です。
ですが、アトラクションのようで楽しいとお客さんが殺到し、リピーターが多いのも事実。
さらに、これらのコンセプトには特段お金がかかるわけではありません。
内装費や固定費、食材費、人件費などの飲食店にかかるような経費は他店舗と同じ。
つまり、少ないお金(ほぼかからない)で最大限の成果を上げているのです。
新しい価値、コンセプトを生み出すというのはなかなか難しいのですが、そんな時は海外の事例を参考にしてみてもいいかもしれません。
タピオカやダージーパイ、台湾カステラなど台湾から火が付いたフードは沢山ありますし、
チーズタッカルビや500円パン、トゥンカロンなど韓国から流入したものも数多くあります。
先ほども記したように、接客態度をコンセプトにして始めたのはオーストラリアやアメリカが最初です。
このように視野を広げてみると、新しい価値や商品が見えてくるかもしれませんよ。