2024.05.22

コミュニケーションがとりやすい家具の配置【店舗の開業なら塊】

理想的な店舗の家具配置とは

こんにちは。

株式会社塊です。

前回は対人距離やパーソナルスペース、

それに基づくテーブルとテーブルなどの配置の話をしました。

どちらかというと、他人同士であるお客様のことを考えて、

なるべく間を空けようという話だったかと思います。

今日はどのような配置にしたら、2人以上の来店があった際に

会話がしやすいか、コミュニケーションがとりやすいかという話です。

先日、イタリアンレストランに友人と行きました。

そのイタリアンレストランは郊外に位置していて、とてもお店が広かったのです。

それに合わせて家具も大きく、テーブルの縦幅がかなり広くとられており、

かつ椅子がソファであったため沈み込んで、背もたれに背を付けると更に友人との距離が開いてしまうのです。

1人だったらゆったりと使えて最高なのですが、友人と一緒ですとそうもいきません。

人気店であったため周りのお客さんが沢山いる状況では、

この距離だと意識して大声を出さなければ友人には届きません。

いいお店でしたが、少し疲れてしまったのも事実です。

このような家具の配置や座った時に対面になるのかどうか、どのくらいの距離が開くのか

といったような要素がコミュニケーションのしやすさに関わってきます。

他人の席は対人距離に基づいて距離を確保しつつも、

同行した友人や家族とは、会話しやすいような形に家具を配置することが

理想的なお店の家具内装になります。

 

家具の配置によって交流のしやすさが変わる?

カナダの精神科医であるハンフリー・オズモンドは家具の配置によって、

コミュニケーションのとりやすさに変化があるということを提唱しました。

「ソシオペタル」というのは交流が活発になる家具レイアウトのことを言います。 

▼ソシオペタル

隣同士に座る

ターンテーブルで中華料理を食べる家族のイラスト

円を描いて座る(求心方向)

対面に座る

 

上記のような求心型、対面型に位置するような家具レイアウトのことを

ソシオペタルというのです。ちなみにスペイン語です。

それに対して「ソシオフーガル」は、プライバシーを確保しやすく

他人との接触を避けやすいようなレイアウトのことを言います。

 

▼ソシオフーガル

背中合わせに座る

円を描いて座る(拡散方向)

 

上記のような遠心的、拡散的に位置するような家具レイアウトのことを

ソシオフーガルといいます。こちらもスペイン語です。

駅のホームや病院の待合室、公園など、他人同士が同じ空間を共有する場では

このような交流がしにくく、プライバシーが確保されるような配置になっていますよね。

では、下の図を見て下さい。

こちらはソシオフーガルとソシオペタルが同一空間に存在します。

ピンクの女性と緑の男性はソシオペタル的な配置にあり

ピンクの女性と青の男性/緑の男性と青の男性 の配置はどちらもソシオフーガル的になります。

ピンクの女性と青の服の男性の距離は実は結構近く、

距離だけ見るとパーソナルスペース内に位置することもあるのですが、

このレイアウトだとストレスなく過ごすことが出来ます。

 

まとめ

先日イタリアンレストランに行って感じた友人との距離の遠さは、

テーブルの幅や椅子の背もたれまでの距離を考慮して、

個体距離である45~120㎝ほどになるように配置できると良いです。

テーブルは円形であれば2人以上であっても交流がしやすいので、

1グループが2人以上の客層を想定する場合、円形テーブルも選択肢に入れてみるのはどうでしょうか。

また、家具のレイアウトを工夫すれば、前回紹介した対人距離のなかの

親密距離や個体距離といった友人知人くらいの距離感に他人が居ても、

ストレスや不快感なく過ごすことが出来ます。

対人距離やソシオペタル/ソシオフーガルの知識を持ったうえで、

お店の限りある空間を上手く工夫して最大限活用してくださいね!

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