2025.05.22
キャッシュレス導入で3割のお店が売上UP【店舗の開業なら塊】

進むキャッシュレス
こんにちは。
株式会社塊です。
2024年の日本におけるキャッシュレス決済比率は42.8%(141兆円)となりました。
2023年から3.5%の上昇となり、堅調にその比率を伸ばしています。
東京都では、キャッシュレス決済導入店舗の比率が9割を超え、他府県もそれに続いています。
日本はキャッシュレス後進国だと言われていましたが、ここ数年で急激に普及し、脱却しようとしています。
政府が掲げていた、2025年までにキャッシュレス決済比率を4割以上に、という目標も1年前倒しで達成することとなりました。
理由は様々ありますが、インバウンドの需要の高まりもキャッシュレス決済導入・普及の大きな一因のようです。
キャッシュレス導入による売上への影響は?
店舗経営に役立つ情報を発信しているメディア「OREND(オレンド)」の調査によると、キャッシュレス決済を導入したお店の約3割ほどが売上アップを実感しているそうです。
売上が落ちたと回答した店舗はわずか6%で、業務の効率化などを考えると導入するメリットはありそうです。

キャッシュレス決済の導入により、売上が上がったという店舗は、
・高単価の商品やサービスの販促
・キャッシュレス決済利用者からの需要
・会計業務効率化による回転率の向上
などを背景に実感があるようです。
2024年、キャッシュレス決済の比率が約43%になったということは、半数近くの消費者がキャッシュレス決済を望んでいるということです。
この比率は今後も高まっていくと考えられるので、そのような顧客の需要を掴むためにもキャッシュレス決済導入は今や必至と言えるでしょう。
しかし、キャッシュレスの決済は業務効率化に繋がるとは言え、手数料の高さは店舗にとって気になるところです。
そんな場合は、手数料と必要経費の削減とを天秤にかけて考えてみましょう。
キャッシュレス決済の手数料は、クレジットカード決済は3~5%、電子マネーは3~4%、QRコード決済は0~3%程度が相場と言われています。
キャッシュレス決済導入による業務効率化によって、必要な人材が1人減らせるとします。
実際の数字にあてはめて考えてみます。例えば売上100万円のお店を経営しているとしましょう。
100万円分すべてキャッシュレス決済というのは非現実的ですが、今回はそのように仮定します。
100万円×0.05%=50,000円となり、手数料5%のキャッシュレス決済分の手数料は5万円となります。
業務効率化により、時給1000円のアルバイト1人が必要なくなったとしましょう。
アルバイトがもし1日3時間、週に5日働いているとしたら、1ヶ月の労働時間は60時間となります。
60時間×1000円=6万円の出費です。
この場合、キャッシュレス決済を導入した方が1万円分お得になりますね。
実際は売上全てをキャッシュレス決済、しかも5%という高額の手数料のキャリアを皆が選択するわけではないので、これよりももっとお得になると考えられます。
このように、実際の売上高とかかると予想される手数料、減らせる人件費などの経費の金額とを比べると、キャッシュレス決済を導入した方が良いのかどうかが分かります。
周りの店舗が皆導入しているから、数人の客に求められたから、などの理由で取り入れるのではなく、しっかりとキャッシュレス決済をした方が良いのかどうか吟味してください。
実際に経営してみてから決めるというのでも全く問題ありません。
立地や顧客層なども考えながら、様々な要素を複合的に考えて選択しましょう。