2025.04.10
その取引先は大丈夫?チェックする方法【店舗の開業なら塊】

商品を仕入れたい!企業と取引をするその前に
こんにちは。
株式会社塊です。
店舗開業は一人で出来るものではありません。
施工に始まり、様々な業者・人・機関が関わってようやく一つのお店が出来上がります。
また、開業後の経営においてもそうです。
お客さんが居なければ商売が成り立たないのはもちろん、スタッフや取引先が必要になってきます。
取引先と一概に言いましたが数社必要で、飲食店でしたら食材の仕入れ先やおしぼり・ナプキン等の仕入れ先、清掃業者やリース業者など様々な取引先が必要になってきます。
小売業も同じで、アパレルなら商品や原材料の仕入れ先、清掃業者や家具リース業者、商品保管業者や処分業者も必要かもしれません。
スーパーなどは言わずもがな、様々な食料品の卸売業者とつながる必要があります。
しかし、まずその取引先を見つけることが結構苦労しますし、難しいのです。
例えば、ある東京のレストランは、ジビエを仕入れるために岐阜や長野まで来て直接交渉するんだとか。
質の高いものを提供してくれる、信頼できる取引先を見つけることは結構大変なのです。
そうしてようやく苦労して見つけたその仕入先、本当に大丈夫でしょうか。
毎週卸しに来てくれる野菜卸業者と契約したとしましょう。
最初に3ヶ月分まとめて支払います。交通費なども込で、3ヶ月間は毎週届けてくれます。
3ヶ月後は1ヶ月毎の前払いシステムです。
ところがどうでしょう、2週間目でその業者が倒産してしまいました。
場合によっては取引先への返済義務が生じなくなるので、その際には2ヶ月と2週間分のお金が無駄になるだけでなく、急に途絶えた野菜の仕入れをどうするか段取りをつけることまでしなけばなりません。
会社、個人関係なく、どこかと取引する際にはよくよく相手の企業を調べておきましょう。
これは、仕入れ先だけでなく、開業時の施工会社や設計会社、コンサルティング会社などにも言えることです。
しっかりと下調べをしたうえで取引を結んでくださいね。
取引先が安全かどうかの調べ方
①インターネットで取引先の会社名、住所、代表者名などを調べる
まずは、一番すぐにできる方法である、インターネット検索を利用しましょう。
会社名だけでなく、代表者名や住所もしっかりと見ておくことをおススメします。
HPはありますか。それはきちんと情報が記載されていないような手作りサイトではないですか。
住所はきちんと会社ですか?集合住宅の1室などではありませんか。グーグルマップの写真も見てみましょう。
代表者名を調べたときに怪しい情報は出てきませんか。ただ、これは同姓同名である場合もあるのでよく調べてみて下さいね。
出来れば、上記に加えてSNSでも調べられると良いです。
②法人番号を検索する
国税庁が提供している「法人番号公表サイト」では各会社に割り振られている法人番号を検索することが可能です。
きちんと法人登録されている会社ならば、ここに情報が出てくるはずです。
本当に存在する会社なのか、登記がされているのかを確認しましょう。
また、
また、法人番号が付与された日=法人設立日や本社移転の履歴、法人閉鎖履歴など、変更履歴を確認することもできます。
③検索をする
日本年金機構が提供している「厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システム」では、その会社の被保険者数つまり正社員数を調べることが出来ます。
社員人数はHPと大きく差異はないですか。
最近、知人がある小売販売業者と取引をしました。
知人の作品を置いてもらえるようになったそうですが、その小売販売業者を調べてみると、
このような会社は少し不安です。
④企業の財務情報を調べる
「会社名+帝国データバンク」や「会社名+東京商工リサーチ」などで調べてみて下さい。
こちらも同様にインターネット検索で調べることが出来ます。
その取引先がそれらの調査会社に財務状況を報告している場合、インターネットで無料で閲覧することが出来ます。
ただ、これは大きい会社は閲覧可能なことが多いですが、小さい会社だと難しいです。そして個人事業主は載っていません。
また、それら調査会社に信用調査依頼をかけることもできます。
これは1件いくらとお金がかかってしまいますが、どうしても不安な時や、大きな取引を行う場合は調べてみても良いでしょう。
➄直接会いに行く
百聞は一見に如かずと言いますが、やはり実際に会ったときの印象や直感は大事です。
何か嫌だな、と思ったらその感覚を大事にしてください。
相手の服装や態度、言葉遣いなどをしっかりとチェックして見極めて下さいね。