2025.04.18
食習慣の多様性を認めよう【店舗の開業なら塊】

ベジタリアンとヴィーガンの違い
こんにちは。
株式会社塊です。
皆さんは何か食事制限をしたりしていますか?
私は普段は特にしていませんが(と言ってもカロリーはやはり常に気にします)、肌が荒れてしまったときには、小麦や砂糖などを極力取らないようにしたりしたこともありました。
そういった自発的に緩く課すような食事制限から、宗教上の食事制限、そして最近はベジタリアンやヴィーガンを選択する人も聞くようになってきました。
では、ヴィ―ガンとベジタリアンの違いとは何なのでしょうか。
ヴィ―ガンとは肉や魚、卵、乳製品、はちみつなどの動物性食品を一切食べない完全菜食主義のことを言います。
それに比べてベジタリアンは、植物性食品を中心に食べるというのは一緒ですが、卵や乳製品などは摂り入れるライフスタイルのことをいいます。
ヴィーガンはベジタリアンよりもより厳格な菜食主義ということですね。
余談ですが、ヴィーガンの人はどのようにたんぱく質を摂っているか疑問に思いませんか?
気になって調べたことがあるのですが、野菜でもブロッコリーやアボカド、さつまいもなどはたんぱく質を含んでいるそうですよ。
肉類と比べるとどうしても含有量は少ないですが、その分ミネラルやビタミンは豊富です。
ベジタリアンになると、動物性の食品を取らないため消化吸収が楽になり、身体の負担が軽減されると言われています。
特に腸内環境には大きな影響を及ぼすんだとか。
ただ、かなり意識して食事のバランスを考えなければ、栄養素が偏ってしまう可能性があります。
骨や筋肉をつくる栄養素の摂取が難しいため、免疫力の低下や骨粗鬆症なども懸念されます。
栄養バランスについてはしっかり考える必要がありますね。
宗教上の食習慣の違い
このような自己選択的な食習慣だけでなく、宗教による食習慣もあります。
日本は諸外国と比べると信仰心が強い人が少なく、宗教を意識するのは冠婚葬祭の時くらいですよね。
神社で結婚式を挙げながら、お盆には精霊馬などを飾り、クリスマスを祝い、と様々な宗教行事をとりいれたライフスタイルが当たり前になっていますが、
日本国民の信者数は割合で言うと仏教信者と神道信者が約5:5に分かれます。
仏教には様々な宗派があるのですが、その中でも肉食を禁じている宗派が多いです。
ただ、日本で最も信仰者数の多い浄土真宗では特に食事に関する制限を設けていないので、日本人の仏教徒で宗教による食事制限をする人はほとんどいません。
神道も特に食事の制限はありません。ただ、神様へのお供え物には四つ足動物(牛や豚)や香りが強い食材(ネギやニンニク)は避けます。
このように、仏教・神道ともに食事に関する規定がほとんどないので、日本では宗教による食習慣を持つという人はほとんどいません。
ですが、外国には宗教上の理由から厳格に食制限をしている人たちもいます。
イスラム教では豚肉とアルコールが禁止されています。
牛肉や鶏肉も原則禁止ですが、ハラールという特別な屠殺方法を用いれば口にすることが出来ます。
ヒンドゥー教では牛肉は神聖なもののため食べません。豚肉も禁止はされていませんが、不浄なものだと考えられているためあまり食べません。
ユダヤ教も豚肉が禁止されています。また、血を摂取するのも禁じられています。
豚肉以外の肉は禁止されていませんが、特別な屠殺方法で処理しなければなりません。また、肉と乳製品を同時に食べるのも禁じられています。
キリスト教は特に制限はなく、何でも食べて構いません。
これから増えるインバウンド対策にも
自分で選択するベジタリアンやヴィーガンから宗教上の食事制限、さらにはアレルギーに至るまで、様々な理由で口に出来ない食材をもつ人が居ます。
特に宗教上による食事制限は、日本人の場合気にしなくても問題ないことが多いですが、外国人の場合は違います。
どの宗教でどのような食材が禁止されているのか頭に入れておくことで、インバウンド客への対応が容易になるでしょう。
また、ハラール認証の食材を仕入れて、提供するというのも良いインバウンド集客方法の一つです。
キリスト教に次いで世界人口第二位のイスラム教徒は世界に18億人います。その数は仏教徒の約3.5倍にも及びます。
ヴィーガン料理専門店を開業して、外国人を中心に連日満席のお店もあります。
日本にはまだまだベジタリアンやヴィーガンフードを提供している飲食店が少ないので、良い目の付け所だと言えるでしょう。
さまざまな食習慣を認めることが、今後は鍵となってくるのかもしれませんね。