2025.03.07
テフロン加工のフライパンをお店で使いたい!大丈夫?【店舗の開業なら塊】

PFAS(フッ素化合物)の危険性が問題に
こんにちは。
株式会社塊です。
先日センセーショナルなニュースが飛び込んできました。
各地の水道水で基準値を超えるPFASという有害物質が検出されたというのです。
日本の水道水は世界的に見ても安全とされており、そのまま飲んでももちろん大丈夫です。
そのまま料理に使ったり、飲料水として用いている方も多いのではないでしょうか。
今回、そんな安全神話が崩れ去ることとなってしまいました。
そもそもPFASとは、有機フッ素化合物の一種で、人間がつくった化合物のことを指します。
水や油をはじき、熱に強いという性質があります。
このPFASですが、分解されにくいという性質も持っています。
どれくらい分解されにくいのかというと、”永遠に残る”とまで表現されることがあるほどで、これが今問題視されているのです。
つまり、健康面で言うと体内に取り込んだ場合は体内に残留し続けるし、
環境面で言うと、土に還ることもないので処理できず堆積し続けます。
このPFASが無害ならばまだいいのですが、
コレステロール値の上昇や発がん、免疫系等との関連が報告されている有害な物質にあたるので
今回の水道水での基準値越えは看過できるものではありません。
そんなPFASですが、説明欄に「フッ素」の一種との記載があります。
フッ素と言えば、歯医者さんで検診時に最後塗ってもらったり、歯磨き粉に配合されていたり…
フライパンのつるつる加工もフッ素コーティングと呼ばれます。
果たしてこれらは人体に影響はないのでしょうか。
飲食店店舗でフッ素加工フライパンを使いたい!けど大丈夫?
皆さんが普段お使いのフライパンにはテフロン加工、いわゆるツルツルの加工がされていますか?
テフロン加工とは、フッ素樹脂を金属やセラミックなどの表面に塗布することで耐熱性や撥水性、非粘着性をもたせる加工のことをいいます。
テレビの通販などで目玉焼きがつるつると踊っているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
今やほとんどのフライパンにはこのテフロン加工がされています。
しかし、上記のようにPFASの件もあり、少し心配になりますよね。
開業店舗でテフロン加工のフライパンを使う予定だという方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、問題ありません!
今お家でお使いだという方も、これからお店で使う予定だという方も安心してくださいね。
理由をすこしお話ししたいと思います。
PFASとは有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼びます。
PFASは総称なので、その中には1万種類以上の物質があるとされています。
このうち、PFOA、PFOSなどには発がん性等の人体への影響が報告されていますが、フライパンなどのフッ素コーティングに用いられるのは「PTFE」と言われるもので、
こちらは健康への被害は報告されていません。
ただ、人体に影響はないとはいえ、分解されにくいという性質は変わりないので、
環境のことを考えると「PFAS FREE」との表記がある製品や、鉄製のフライパンを用いるとなおいいでしょう。
この機会に店舗の厨房器具を見直してみてもいいのかもしれません。
ちなみに歯医者などで用いるフッ素は無機フッ素化合物で、PFASですらないので安心してくださいね。