2024.07.24

SWOT分析で改善点を見つけよう【店舗の開業なら塊】

SWOT分析とは

こんにちは。

株式会社塊です。

ビジネスをおこなう、起業をするために特に必要な資格はありません。

しかし、これまで何億人、何十億人といるビジネスを営んできた人たちのノウハウを知るというのはとても大事なことです。

「先達はあらまほしきことなり」

吉田兼好著『徒然草』の有名な一説です。

少しのことにも、先人(先導者)が居て欲しいものだという意味です。

先人たちの失敗や成功の経験、それによって導き出されたノウハウを知っておくと

同じような失敗は回避できるかもしれませんし、

なにか解決策が思いつくかもしれません。

ビジネスのフレームワークというものがあります。

これは、ビジネスの課題を解消したいときに役立つ思考の枠組みのことで、

プロセスに沿ってこれらを行うだけで、頭で考えていた課題が解消されることがあります。

今回はその中からSWOT分析というフレームワークをご紹介します。

これはビジネスの改善点やチャンスを見つけるフレームワークです。

まず、SWOTそれぞれの意味と特徴から見ていきましょう。

S:Strength(強み)

これは自社の強みのことを指します。

例えば、技術力の高さや品質の高さ、ノウハウの多さや人脈・顧客の豊富さなどがここにあたります。

商品(サービス)における他社と比較したときの強みや付加価値もここにあたります。

W:Weakness(弱み)

自社の弱みのことを指します。

例えば、人材不足や教育に時間がかかること、認知度やブランド力の低さなどがここにあたります。

競合他社と比較したときに、自社にはないものや不足している物を考えます。

O:Opportunity(機会)

自社にとってプラスになる外的要因のことを指します。

社会情勢や法改正、トレンドや顧客ニーズなどによって生じるチャンスのことです。

例えば現在の円安の流れによって機会創出が出来ているならば、それはここにあたります。

T:Threat(脅威)

自社にとってマイナスになる外的要因のことを指します。

社会情勢や法改正、市場動向や顧客ニーズの傾向などによって生じる機会損失のことです。

自社にとって脅威となるような競合他社の動向もここにあたります。

例えば、燃料高によって輸送費が高くなり利益が圧迫されているならば、それはここにあたります。

大手の新規参入などもここに位置します。

 

SとWで内部の強みと弱みを改めて理解し、

TとOで外部(社会や市場)からうける機会創出や脅威を整理します。

この4つを考えると、自社の事業や商品・サービスの優位性や欠点などを客観的に理解できます。

そして、どのような戦略を練っていけばいいのかが見えてくるのです。

また、チームや組織で分析を行うことで、共通目標を定めることにも繋がります。

これがSWOT分析です。

 

実際にSWOT分析をやってみよう!

では、実際にSWOT分析を行ってみましょう。

栄で日本食料理をやっているあなた。

しかし、なかなか売り上げが上がりません。

SWOT分析をやってみます。

S:・日本産にこだわった質の高い食材を使った料理

・栄という立地の良さ

・スタッフの連携が良くとれている

W:・大学生アルバイトが多く、サービスがいまひとつ

・周囲に競合店が多い

・常連が多く、入りにくい雰囲気

O:・円安によるインバウンド需要の高まり

・高齢化による和食人気の高まり

T:・物価高による利益圧迫

・人材不足

・競合店の増加

こんなところでしょうか。

強みを生かしながら、機会を最大限に活用するというのが

一般的に売り上げや利益を最大化できるので、それを考えましょう。

この例でいうと、提供品の質の高さを店頭・店外でメニューや別紙などでアピールしたり

英語など外国語メニューを用意したりするのはどうでしょうか。

ヴィーガンメニューを外国人旅行客のために準備したり、

量の少ないメニューを高齢者向けに準備したりするのも良いでしょう。

スタッフの仲の良さや連携のとれやすさを活かすために、

何かイベントを企画するのも良いかもしれません。

この分析は、経営者であるあなた一人でやると主観的な意見に偏りがちです。

なので、スタッフや従業員みなで意見を出し、戦略案を出せるとさらにベターです。

ぜひ活用してみて下さいね!


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