2024.04.18
ブランディングの大切さ【店舗の開業なら塊】
名古屋にある某飲食店のブランディング法
こんにちは。
株式会社塊です。
先日名古屋市栄にある、お肉料理を専門に提供しているお店に行きました。
ここは開店当初からSNSや口コミ等の噂で持ち切りで、
予約が半年先までずっと埋まっているうえに、
会員制ではないのですが、最初は予約している誰かに連れてってもらわないとならないのです。
なぜなら、その行ったときに次の予約を必ず皆とるからなのです!
半年先と言っても、毎日毎日どんどん半年先の予約が来店客によって埋まっていくので、
初回は誰かに連れて行ってもらわないと予約が滅多なことではとれないのです。
私がこのお店に初めて行ったのは6年ほど前でした。
友人の友人が席を6人で取ったが、行けない人が出たから行かないか?
というお誘いからでした。
予約当日、集まった6人で楽しく食事をいただきました。
味はというと…まあ普通に美味しいかなという程度でした。
お肉のみで構成されたメニューで、食べたことのない部位や
ブランドのお肉を食べることが出来たのは目新しくて良かったです。
しかし期待を上げすぎたのか、美味しい!最高!
とはなりませんでした。
食事の後デザートをいただいたら、店員さんが各テーブルへ挨拶に回ります。
その時に挨拶だけでなく、次の予約について尋ねられるのです。
私たちは6人組で、各々数人の半年後の予約を取りました。
その時にいたお客さんは20人程度で、全員が予約を取っていました。
つまり、その数時間で半年先の予約が20埋まったことになります。
予約数は20ですが、1予約につき平均2~3人程度の予約を皆さんとりますので、
人数で言うと半年先の40~60人の集客が確約されたわけです。
ここで少し疑問に思う方もいるはず。
私は確かに「そこまで美味しいというわけではない」と思っていたのに
なぜ予約をしたのか?ということです。
答えは一つ、その「特別感」にあります。
皆が予約するから私もしなきゃ、という思いがゼロだったというと嘘になりますが、
それよりも大きいのは、
「半年後にしか予約のとれないお店に行けた私」
「行けた人しかほとんど予約をとることができないというその状況」
に特別感を覚えたからです。
そしてここで次の予約をとっておかなければもう来ることが出来ない、
という追い込まれた状況も相まって、つい予約をしてしまいました。
半年たって忘れたころに、予約のリマインドメールが来るので、
また「行ってみよう」という考えになるわけですね。
「特別感」を出すブランディング
ブランディングとはなにも、内装や音楽、食器などの小物で演出するだけではありません。
「期間限定商品」や「限定100個」という文言に惹かれた経験はありませんか?
このような特別感を演出することにはお金がかかりません。
しかし、内装などの空間のブランディングよりも高い効果を生み出すことがあります。
例えば……
●山奥の行きづらい場所にあるお店
●予約の取りづらいお店
●会員制や紹介制のお店
●ドアがパスワード入力式になっているお店
●1日3つのメニューが各100食ずつ、売切れたら営業終了
これらは実際に愛知に既に存在するお店のブランディング方法です。
訪れること自体に特別感や価値を与えることが出来たら、
集客はかなり容易になるはずです。
皆さんも独自のブランディングをぜひ行ってみてくださいね!