2024.04.12
間借り営業のメリット【店舗の開業なら塊】
スぺパを高めるには
こんにちは。
株式会社塊です。
コスパ、タイパに引き続き新たなる言葉が生まれています。
それはスぺパ=スペースパフォーマンスです。
スペースパフォーマンス=空間対効果、つまり空間を有効的に活用しようという考え方です。
これに合致するのが「間借り」「間貸し」営業になります。
例えば、居酒屋のほとんどが夜17時から営業を開始しています。
逆にカフェなどは夜17時、18時頃には閉店するというところが殆どですよね。
つまり一日のうち半分ほどは使用していない時間があるわけです。
休業日などはなおさらです。
そういった使用していない時間ももちろん家賃はかかってくるので、
この時間を有効活用できるとよりいいですよね。
そんな思いから、最近注目を集めているのが、「シェア」や「スペパ」です。
その中でもスぺパを重視しているお店がいま行っているのは「間貸し」「間借り」営業です。
店舗スペースを貸し出して収益を得ることの出来るこの方法について、
メリットとデメリットを見ていきましょう。
間貸り営業のメリットとデメリット
店舗の「間貸し」とは、休日や営業時間外にそのスペースを別の店舗に貸し出すことです。
反対に、スペースを借りる側の店舗の視点に立つと「間借り」営業となります。
近年、この「間貸し」「間借り」営業を行う店舗が一気に増えたのには、
ひとえにコロナ禍による業績悪化や新規開業控えがあるでしょう。
リスクをとって融資依頼し新規開業を行う、という流れを避ける人が今はほとんどです。
飲食店は特にここ数年悪者のように晒上げられ、辛酸をなめてきました。
売上はコロナ禍前ほどに戻ってきたと言え、
まだまだ飲食店を開業することに対して二の足を踏む人が多いことも事実です。
そんな折に、この間借り営業スタイルは魅力的でしょう。
店舗を借りる際の初期費用や施工費をかけることなくスタートすることが出来るので、
リスクを最小限に抑えながら開業することが可能です。
貸す側からみても、普段はお金を生み出さない時間帯も収益を得ることが出来るので、
お互いにとってWin-Winなスタイルなのです。
メリットをまとめます。
間貸し・間借り営業のメリット
●収益を増やすことが出来る
活用されていないスペースや時間を有効活用して、収益を得ることが出来ます。
●お店の認知度をアップすることが出来る
間貸ししたお店のお客さんに、自分のお店を認知してもらうことが出来ます。
異なる業種であればあるほど、
自分ではリーチできない顧客層にリーチすることが出来るのでおススメです。
とてもいいアイディアな間貸し・間借り営業ですが、注意点もあります。
デメリットを以下にまとめます。
間貸し・間借り営業のデメリット
●不動産のオーナーに確認する必要がある
間貸し営業とはすなわち又貸し営業になります。
自分が借りているお店をさらにまた貸すことになるので、
賃貸借契約に違反する可能性もあります。
契約書チェックと共に、オーナーさんには事前相談をお忘れなく!
●内装や設備を破損させられる可能性がある
他店舗にお店を貸すというのは、なにもその空間だけを貸すわけではありません。
厨房機器や家具、空調機器など設備・備品も貸すことになります。
注意して使用しても、破損のリスクはあります。
その際の費用負担などの取り決めを事前に行っておきましょう。
●契約形態や条件を細かく設定しなければならない
間貸しした店舗が何か問題を起こした際に、こちらに不利益が被らないように契約形態を設定しましょう。
相手にも営業許可の取得を必ず求めて下さい。
また、光熱費や清掃等の取り決めも事前に行っておくといいでしょう。
双方にメリットの多そうにみえる間貸し・間借り営業ですが、
他人を自分の経営スペースに入れるというのは何かと問題が起こりがちです。
それを最小限に抑えるために、事前の取り決めをしっかりとおこなってから、
このようなスぺパを考えた業務形態に取り組んでみて下さいね。