2025.08.12
電灯?動力?店舗の電気契約【店舗の開業なら塊】

店舗における電気工事
こんにちは。
株式会社塊です。
弊社は電気工事を母体として、内外装工事一式を請け負っている総合建築会社です。
9月からはレジン家具を始めとした商業用・家庭用家具も扱いますので、細かな内装などもお任せください!
さて、電気工事業を母体としている弊社には、電気工事士1種・2種の資格を持った社員が多く在籍しています。
他の多くの建設作業と異なり、電気工事を行うためには国家資格である「電気工事士免許」が必要です。
その資格がないと、たとえ簡単なコンセントの取付等であっても施工してはならないことになっています。
最悪命の危険がありますので、安易に扱わないようにしてください。
専門的な知識を要する電気工事ですので、意外にその実態を知らないという方も多いのではないでしょうか。
では、店舗を開業する際にはどのような電気工事が必要となるのでしょうか。
まずは店舗において電気が必要となる場所を思い浮かべてみてください。
厨房やホール、洗面、バックヤードなど店舗全体にまず照明が必要になってきます。
プロジェクターや液晶を設置予定であればそこにも必要です。
レジや注文用のタッチパネルなどを充電するためにはコンセントが必要ですね。
トイレも勿論電気を使用して水を流しています。
炊飯器などの調理器具を用いるためにもコンセントが必要です。IHならばそちらにも電気が要ります。
エアコンを始めとした空調機器にもやはり電気を使いますし、冷蔵庫などの設備にも当たり前に必要ですね。
このように、店舗の至るところに電気を用いるので、それぞれに電線を張り巡らせなければなりません。
それらの業務用設備は一般的に、住宅に比べて大きな電力が必要になります。
業務用エアコンに、厨房機器、大きな液晶や広い敷地面積内に用いる電気機器を考えると、よほど小さな店舗で最低限の設備での運営でない限り、容量は家庭よりも大きくなるでしょう。
このような場合には、一般家庭で用いている「電灯契約」ではなく「動力契約」が必要になります。
電灯?動力?店舗の電気契約はどちらがいいの?
店舗の電気工事の流れはまた別にご紹介するとして、今日は最も知りたい電気契約、つまり電気料金について見ていきます。ここが経営者としては最も気になるところではないでしょうか。
店舗における電気利用は、一般家庭よりも使用量が多くなるので、間違った契約プランで契約を行ってしまうと電気料金がかなり高くつくことも……。
もっと酷いと、動力のパワーが必要なのに電灯で契約してしまい、設備が全く使えないなんてこともあります。
しっかりとどちらの契約が必要なのか見極めて、ご自身の店舗に合った電気契約を行ってくださいね。
電気の契約プランには、大きく分けて「電灯契約」と「動力契約」の2種類があります。
電灯と動力は電気の供給方法のことを指します。この2つの違いは、電力の大きさです。
「電灯」とは、主に家庭で使用される照明や家電製品向けの電力で、比較的低出力な機器を動かすために用いる方法です。
小規模な店舗ならば、こちらで十分な可能性もあります。
基本料金が安価で、使用量によって料金が変動します。
「動力」とは、主に工場や商業施設などで使用される機械や業務用エアコン等向けの電力で、高出力な機器動かすために用いる方法です。
基本料金は電灯と比べると高価ですが、使用量当たりの単価が安く設定されているため、使用量によっては電灯よりも動力の方が安くなることもあります。
まず、店舗における電気工事では、どれくらいの電気容量が必要になるか計算します。
電灯契約でいいのか動力契約が必要なのかを見定めて、お客様に最適な提案をします。
例えば弊社では、事務所のエアコンは電灯契約で、レジンテーブル展示場内のエアコンは動力契約で使用しているのですが、このように組み合わせて契約することもあります。
この契約は、お客様と電力会社の契約になります。
名古屋ならば中部電力が最大手で安心ですが、最近は東邦ガスやシン・エナジーなどの新たな電力会社も出てきましたので、自分に最適なプランを選んでみて下さいね。