2025.06.19

和風天井のいろいろ【店舗の開業なら塊】

事務所に和室を作っています

こんにちは。

株式会社塊です。

 

弊社は2月10日に、本社を天白区向ヶ丘→瑞穂区柳ヶ枝町へと移転しました。

 

天井と壁の絵、壁のあしらいの木貼りは弊社代表が自ら行いました。

床のヘリンボーン貼りや、アイアン家具の書類棚、ボタニカル柄のクロスが効いています。

このように事務所はほぼ完成しているのですが、「ほぼ」と申し上げた通り、一か所完成していない場所があります。

それが「和室」です。

事務所内に和室があるの!?と驚かれた方もいるかもしれませんが、とてもお洒落なモダン和室になっております。まだ工事している最中ですので、お見せできるのはもう少し後になりそうです。

右の写真のテーブル上にビニルが見えるかと思うのですが、こちらが今工事中の和室になります。ここも事務所内にあたります。

 

さて、今現在はこのようになっています。

床の間や、壁の一部、天井が完成しました。

これから壁の仕上げ、照明、畳入れなどを行います。

天井を格子状にななめに張ってもらいました!その道50年以上の大工さんでも、このような張り方は初めてのようです。

いい機会なので、和室や和風の店舗に合う天井をご紹介したいと思います。

 

和風店舗に合う天井のいろいろ

(1)格天井(ごうてんじょう)

木を組んで格子状に仕上げた天井のことです。

最も格式が高い天井とされ、主に寺院や神社、城などに用いられます。

↑成田山 深川不動堂 旧本堂

 

(2)竿縁天井

竿縁(細長い木材)を平行に並べ、その上に天井板を張った天井のことです。

最も一般的に用いられる天井形式で、格式高い見た目をしており、通気性が良いのも特徴です。

↑瑞雲山正源寺 廊下

格天井と比べるとシンプルですっきりとしていますね。

 

(3)目透かし天井

天井板同士をぴったりと継ぎ合わせずに、少し隙間を開けて張った天井のことです。

隙間にほこりなどが入りやすいというデメリットがありますが、湿度による天井の膨張・収縮を吸収し、木の割れを防ぐというメリットがあります。

また、この隙間があることで視覚的にも美しい見た目になります。

(4)網代天井

木や竹、草などを薄く加工して編んだ「網代」を天井材として用いた天井のことです。

スギ、ヒノキ、竹などがよく使われ、異なる材料を互い違いに交差させて編むことで、様々な模様を作り出すことができます。

意匠性が高く、通気性にも優れています。

↑京町屋 楽遊ホテル 天井

 

(5)折上天井

天井の中央部分を、その周りの部分より高く仕上げた天井のことです。

和室だけでなく、洋室にもよく見られます。

奥行きが出るので開放感を演出しやすく、その高低差部分に間接照明などを仕込むことでより一層素敵な空間が演出できます。

↑成田山 深川不動堂 政廣不動の間

こちらは折上天井と(1)の格天井を組み合わせた「折上格天井」になります。

 

(6)船底天井

天井の中央部分が両端よりも高くなっており、船底のような形の天井のことです。

こちらも奥行きが出るため、部屋をより広く見せることが出来ます。

勾配によって通気性は良くなりますが、天井裏が狭いため断熱性能に劣るため、断熱対策が必要になることもあります。

↑長壽寺 外陣の屋根

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