2025.05.13

業績改善のヒントは「特長」のある店舗づくり【店舗の開業なら塊】

厚労省による「生産性&効率アップ必勝マニュアル」

こんにちは。

株式会社塊です。

 

昨年2024年は倒産件数が11年ぶりに1万件を超え、3年連続増加したそうです。

どのようにして倒産を防ぐのか、生産性や効率を上げ、利益をアップさせるのか…。

お店や企業は常にこれらを考えなければなりません。

 

厚生労働省が、「生産性&効率アップ必勝マニュアル」というマニュアルを示してくれているのをご存じでしたでしょうか。

内容は基礎的なものですが、ここをしっかりとやるお店は意外に少ないのです。

一緒に見ていきましょう。

 

①客層を想定する

「周辺環境の中で、現在の主な客層を確認し、
現在の客層は増えそうか、減りそうかを検討
し、今後、増えそうな客層に焦点を当てる」

とあります。

まず、お店の出店地もしくは出店予定地の周辺環境を調べましょう。

どのような施設や住居が多く、どのような家族構成の世帯が多いのでしょうか。

世帯年収の平均額なども分かると良いです。

どのような駅やバス停があり、それらはどこと繋がっていますか?

栄えている地域、たとえば栄や名古屋などとの距離感やアクセスはどうでしょうか。

 

次に、現在の主顧客層を洗い出します。

2週間~1ヶ月程、どのような客層がどのような日にちや時間帯に訪れるのか記録しましょう。

そして、それぞれの顧客層ごとに今後の増減を予測します。

例えば、定食屋さんにおいて、サラリーマンの今後の増減はどうでしょうか。

近々、〇〇銀行の本店が近くに移転してくるそうです。

そのような背景があればかなりの増加が見込めそうです。

しかし、子供連れは入りにくくなり減少するかもしれません。

このように、今後の周辺商況なども加味しながら顧客層の増減を考えます。

 

最後に、上で洗い出した、今後増加しそうな顧客層に焦点を当てましょう。

増えそうなその顧客層をより獲得するためにはどのようなことをしたらいいでしょうか。

サラリーマンがランチ時に増えそうならば、日替わりランチとして他のメニューより少し安いものなどを用意してみるといいかもしれません。

 

②自店の特徴を明確にする

「重点客層の特徴やニーズ、自店・自社の強み
等から自社の特長を打ち出す」

とあります。

 

①で分かった、想定される重点客層の特徴やニーズを考えます。

例えば上記の例のサラリーマンで言ったら、「安い」「素早く提供される」「会社との距離が近い」「毎日メニューが変わる(飽きない)」「美味しい」「健康的である」

などが考えられます。

それらの1つ1つのニーズに対して、競合店と自店の比較をします。

「○→自社が勝っている」「△→大きな差はない」「×→競合が勝っている」として、表を作ってみましょう。

「安い→△」「素早く提供される→〇」「会社(オフィス街)との距離が近い→✕」「毎日メニューが変わる→〇」……

などのようにひとつひとつ見ていきます。

そのなかで、自店の特長を明確にしましょう。

そこそこ安く、日替わりのメニューなどをすぐに提供できるが、オフィス街からは少し遠い…

この場合は、テイクアウトやデリバリー商品を強化するのがいいかもしれません。

 

③商品やサービスを具体的に考える

②で明確にした自店の特長を満たすメニューやサービスを考えます。

テイクアウトやデリバリーサービスをやっていなければ、登録してみるといいでしょう。

すでにサービスを提供している場合、持ち帰り用メニューを新たに考えたり、充実させたりするといいです。

テイクアウトやデリバリー商品には特徴があります。

・冷めても美味しい

・汁などがこぼれにくい

・きちんと火を通す(衛生面がしっかりとしている)

・再加熱してもクオリティが落ちない

・見た目もよく、多少動いても問題ないような構成

などが挙げられます。

これらを満たすメニューの開発を考えてみてください。

 

出典:厚生労働省「生産性&効率アップ必勝マニュアル

 

業績アップのヒントは「特長」を持った店づくり

そこそこ美味しく、そこそこサービスが良く、そこそこ安いお店と聞いて、どんなお店が浮かぶでしょうか。

おそらく、思い浮かべることが難しいでしょう。

「そこそこ」のお店は、自分のお気にいりのお店と比べたときに2番手3番手にくるようなお店です。

第一候補には上がりにくいため、初見で訪れたとしてもリピートを得ることは難しいでしょう。

全てにおいて優れたお店であれば言うことなしですが、そのようなお店をつくることは現実的に難しいです。

 

では、どのようなお店を目指したらいいのか。

業績が良いお店には、それぞれ「特長」があるそうです。

「特長」とは、他と比較したときに優れている点のことを言います。

ちなみに「特徴」は悪い点も含めて他と異なり目立つ点をいうので、この場合は「特長」を使います。

 

例えば

●高いけれど、高品質な美容院

●子供専用の美容院

●椅子が固くテーブルは狭く、居心地は良くないが安い居酒屋

●ブランド製品や毛皮・シルク製品専門のクリーニング店

●洗濯機とシャワーのついているトレーニングジム

などなど…。

どこかに特化して優れているお店が業績の良いお店です。

たとえば、子供の髪を切りに美容院に行くとき。

子供はじっとしているのが苦手なので、美容院などじっとしていなければならない場においては、苦労するという親御さんも多いでしょう。

急に動いてしまうと髪が上手く切れないどころか、刃物で傷つくリスクもあります。

そんな時にこの「子供専用美容院」があったらどうでしょうか。

おそらくこの美容院は、じっとしていられるような工夫や、動いてしまったときのための工夫が沢山凝らされているはずです。

カットするのも、子供のカットの経験が豊富なスタッフが多いでしょう。

このように専門性を持っていると、需要があった際に真っ先に候補として挙がりやすくなります。

 

安くて早く提供されて、美味しくて、内装もオシャレで……という飲食店を目指すのは難しいです。

そして、全てを良くしようと思うと不思議なことに、何も記憶に残らないお店になってしまうこともあります。

人の記憶に残るようなお店、選択肢に上がってくるようなお店を目指して下さいね。

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