2025.05.30

テイクアウト専門店の開業マニュアル【店舗の開業なら塊】

テイクアウト専門店を開業するには?

こんにちは。

株式会社塊です。

 

先日、テイクアウト専門店の市場が拡大していることを話しました。

デメリットはあるものの、メリットが大きいテイクアウト専門店。

開業するにはどのような手順を踏んだらよいのでしょうか?

 

1、コンセプトを決める

テイクアウト専門店の業種は飲食店、業態はテイクアウト店になります。

まずは、どのような商品やサービスを提供するのか決めましょう。

和食、イタリアン、洋食、サンドウィッチやハンバーガー、タピオカやスムージーなどの飲料、韓国料理、アジアンフード、サラダ など

テイクアウト専門店といっても提供内容は多岐に渡ります。

 

韓国料理ひとつ取っても、フライドチキンのみを提供しているお店や、スンドゥブチゲのみを提供しているお店など様々ですよね。

主力商品が一つだと、そこをしっかりアピールすることが出来るのでテイクアウト専門店にはそちらの方がおすすめです。

また、提供商品を絞ることによって廃棄を減らせる・業務を効率化できるなどの利点もあります。

 

大体のジャンルを決めたら、その中から提供する商品を2-3品選びましょう。

イタリアンならピザやパスタ、タイ料理ならガパオライスやカオマンガイなど、知名度があり人気が高いメニューを選択すると目に留まりやすくなります。

それに合わせるサイドメニューはどのようなものを用意したらいいでしょうか。

チキンにはビールやフライドポテトといったように、サイドメニューをある程度は準備しましょう。

 

2、事業計画書を作成する

次に行うのは、事業計画書を書くことです。

これは、テイクアウト専門店だけでなくどのような事業であっても同じです。

開業時には必ず、事業計画書を作成しましょう。

 

融資などを行ってくれる、日本政策金融公庫が事業計画書のテンプレートを配布してくれていますので、こちらを活用すると良いでしょう。

日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード」

 

1で決めたコンセプトを基に、規模はどれくらいか、周りと差別化できる点はどこか、

強みや弱みなども洗い出します。

そして、開業にかかるコストの試算、その回収方法やかかる期間なども算出します。

融資をお願いしない場合であっても、事業内容を整理して、今後の見通しを明確にするためにも作成することをおススメします。

 

3、物件の選定

物件を探しましょう。

テイクアウト専門店には客席が必要ありません。

また、規模や提供商品にもよりますが、基本的には大きな厨房機器なども必要ありません。

ある程度の調理スペースと休憩スペース、商品受け渡しスペースがあれば十分です。

 

繁華街や駅チカである必要もありません。むしろ郊外の方が良いです。

もし余裕があるならば、駐車場を借りることが出来たらそれはプラスに働くでしょう。

テイクアウトを利用する人の多くが車で来店すると予想されるからです。

 

郊外の物件で、5~10坪程度あれば十分です。

飲料店だと2坪で運営しているようなところもあるそうですよ。 

 

4、設備の搬入・内装工事

物件を決めたら、次に内装施工業者を選定します。

テイクアウト専門店のほとんどが、入居時の内装のまま運営しているので、もちろんそのままでも問題ありません。

しかし、もちろんこれも業種により異なりますが、冷暖房機器や吸排気設備、冷蔵庫やキッチンなどの搬入は必須です。

中古にするのか新品にするのか、またはリースにするのかなどを考えて選定してください。

リースには原則契約期間の縛りがあります。

中途解約になると、解約金等が必要になる場合がありますのでしっかりと吟味しましょう。

 

5、各種保険への加入・許可申請の提出

店舗を運営するにあたって、火災保険には加入しておきたいところです。

また、テイクアウトは店内飲食よりも食中毒の発生が起きやすくなりますので、PL保険(生産物賠償責任保険)の加入も必須です。

フードデリバリーにおいては、配達途中の事故なども予想されますので、当該関連保険への加入も検討してみると良いでしょう。

最近では、「テイクアウト・デリバリー総合補償プラン」などの保険も登場しているようです。

雇用者が居ない場合は労働保険の加入は必要ありませんが、その場合は自分自身の任意労災保険の加入について考えてみて下さい。

 

6、テイクアウト申請・フードデリバリーへの登録

ここが他の飲食店とは異なる点で、最も大事な点になります!

テイクアウト専門店を開業した場合も、他業態の飲食店開業時と同じように飲食店営業許可をとる必要があります。

厨房で調理した料理をテイクアウト販売する場合は、飲食店営業許可の範囲内となるため、基本的には新たな手続きは不要です。

しかし、ケーキやアイスクリームの製造に関わる場合は菓子製造業やアイスクリーム製造業などの別の許可が必要となりますのでご注意を。

また、酒類を提供する場合には別途酒類小売業免許が、店舗の厨房以外で調理をする場合には保健所の許可が別途必要になってきますのでこちらも注意が必要です。

 

フードデリバリーを行う場合は、各フードデリバリーサイトへの登録が必要になります。

各サイトにアクセスし店舗情報やメニュー一覧、営業許可証番号、銀行情報の証明書類などを提出して登録作業をすすめます。

例えば、ウーバーイーツなどの場合は、登録から営業開始までに2週間~1ヶ月程かかるようです。

開業と同時にフードデリバリーも始めたいならば、早めに登録しておくのがいいでしょう。

しかし当たり前ですが、開業前に注文が入ってしまうとどうしようもないので、そのあたりのさじ加減には注意しなければなりません。

 

まとめ

テイクアウト専門店開業は、他飲食店を開業することに比べたらずっと簡単に、低コストで行うことが出来ます。

最短 数週間~1ヶ月でも開業が可能なので、開業をお考えの方はぜひマニュアルに沿って進めてみてください。

ブログ一覧へ戻る
TOPブログテイクアウト専門店の開業マニュアル【店舗の開業なら塊】

お問い合わせ・ご相談など
まずはお気軽にご連絡ください

新規店舗開業や、店舗の改修・改装の
お悩みなど
幅広く対応させて頂きます。
何でもご相談ください。

PAGE TOP